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大神桜絵巻

作者:蒼鈴六花
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第6巻 平原を走る

 
前書き
久しぶりな投稿。

ハイスピードサブイベ回収巻。 

 
ども、花咲谷をゆっくり見物してきた久桜です!

いやー良いとこでした。眺めの良いとこ見つけたしね、クローバーが目印。
絶景です。

枯れ木全てに花を咲かせてつづら出現させたり、穴掘ってつづらや四葉のクローバー掘り起こしたり、動物にえさをあげたりしてきました。

あ、あと狼の姿と人の姿はいつでも変化可能らしいです。今は狼バージョンです。
ま、まだあの姿で人前にでる心の準備が……

今現在は花咲谷を出て、薪割りのおっさんに話しかけてるとこです。

「おいおい、いつの間にか川の水が綺麗になってるのは気のせいか?……少し前にスサノオがエライ勢いで飛び出して行ったが……」

「それ、原因は俺達だわー」

「そうなのか!?」

「ま、色々あってね。じゃあなおっさん!」

それからアマ公達と平原の塞の芽前に来た。

「よっしゃ!一発派手にやってくれアマ公!」

「わん!」

アマ公は丸を描く。

ぶわっと澄んだ風が駆け抜ける。タタリ場を吹き飛ばし緑が生い茂る。濁っていた海の水は澄み渡る。

多分これは何回見ても感動できるんだろうなーと思う。

「あ……あれだけのタタリ場をスッカリ消し去っちまったぜェ!?」

「すごかったなー。あー風が気持ちいー」

「まさに神降ろし中の神降ろし、大神降ろしの品格だァ!……大自然に味方する大神だィ、こうして呪いを祓って行けば、きっと皆がアマ公に力を運んでくれるぜェ!」

「そうだな――」

答えようと思ったけどアマ公が何かに気付いた様子なので、そっちを見る。
サクヤ姫の気が大きくなって復活した。

「オイオイあれはサクヤの姉ちゃんの御神木じゃねェか。姉ちゃん……塞の芽が蘇ったから少しは元気になったかよォ?」

「後で顔出しに寄ってみるか!でも今はやっぱりこの平原見物しようや!」

「そりゃあいいや!」

「わふ!」

俺達は平原を走った。いやーめっちゃ気持ちいい。空気がすごく美味しいし、走るの楽しいし、最高だ!

そして、平原にある家に近づいたときだった。なんか変な門がありますよ?不自然に。
それに禍々しい。

「!?何だァあの古びた門は……?」

「あからさまに怪しいよな」

「周りに渦巻いてる妖気も半端じゃないぜェ!……かと言って大神サマが避けてちゃ格好がつかねェし」

「よっしゃ!じゃ、突撃ー!!」

「わう!」

「ちょ、えええ!!」

妖怪が出てくる。

「はぁ!!」

刀で敵を切り裂き、アマ公は鏡で殴る。

倒しても次々と妖怪が出続ける。
連戦だ。

と言っても敵は弱く、すぐに全てを倒し終え、結界がなくなると神降ろしで池が出てきた。

「なるほど、あの門は妖怪どもの住家だったのかよォ!……さながら鬼の住み着く羅城門ってところかィ?」

「羅城門ねぇ」

「妖怪どもめ……あんな大層なモンをおっ建てやがって太ぇ奴らだァ。目障りだから見つけ次第片っ端からブッ壊して行こうぜェ!」

「おう!任せな!」

それから俺達は建物に近づく。
建物はどうやら道場らしい。

「おもしろそうだし入ってみようぜ!」

「わん!」

道場の中には一人の老人がいた。

「ホホゥ……?こりゃ可愛らしいオオカミさん達がやって来たのう。ワシの名前は小柄鬼斬斎。ここは小柄流、武術道場じゃ」

「俺は白渡久桜!」

「ほうほう、そうか。してオオカミさん達や、このボロ道場に一体何用かな?……まさかこの道場に武術を学びに来たんじゃあるまいの?」

「じーさん、俺が喋るの驚かないんだな」

「ホッホ、それよりどうするんじゃ?」

「学ぶ!」

「わん!」

「ホッホッホ、こりゃ物好きなオオカミさん達じゃのう。しかし、可愛らしいお前さんがたと遊んでやりたいのは山々じゃが、危険な稽古で怪我をさせてはイカンしのう……」

うーんと悩む爺さん。そして何かを思いつく。

「そうじゃ!稽古代がちと高いんじゃがお前さん達に払えるかの?」

「金ならあるぜ!やってやらぁ!」

「何と!?お前さん達、本当に稽古代を用意しておったのか?そうか……そこまで言うのならば仕方ない。望み通り……ワシが直々に稽古を付けてやろう……」

ウムムムムムと唸り始める爺ちゃん。
そしてうおおおおおおおと雄たけびをあげる。

すると……!

「「ええええええぇぇぇぇえええええ!!」」

爺さん顔が回転したぁ!!しかも後ろが燃えて爆発した!!
人間じゃねぇ!!

「フウウウウ……貴様等、覚悟は出来ているだろうな?では、この中へ入るがいい……」

ちょ、爺さん性格も変わったよ!何か怖ぇよ!!

俺達は道場の中に入って、爺さんから業を教えてもらうのだが……

「修行などという生ぬるい事はナシだ!」

「ないのかよ!!」

極意書を渡されここで練習した後は実践しろとの事です。

なかなかハードだぜそりゃ……いきなり実践で高等技術(爺さんが言うには)を覚えろと言うのだから。

その後、爺さんが切り刻んだ練習用案山子を気合で直すという事をしたり、爺さん人間じゃねぇ!って叫びたくなる事が何回かあったけど……

とりあえずかわせ身とか便利そうな業をとりあえず習得できたぜ!

ってな訳で。

「あばよ!爺さん!」

爺さんに別れを言って道場でました。
いや、爺さんが怖いとかそんなんじゃないよ?爺さんに言われた通り実践で覚えに行くだけだよ。ほんとだよ。



「……行ってしまったか。オオカミ達よ、たとえ一つの業を極めようとも、己を磨く心を無くしたら武人はそこで終わりだ。貴様達が武人の魂を忘れぬようワシは祈っておるぞ」

誰もいなくなった部屋で小柄鬼斬斎は呟いた。



あ、道場でてから近くにいた豚に餌やってる久桜です。
豚って意外にかわいいんだな。

近くにいた馬にも餌やって仲良くなりました。

それから湖にあった神社に行って神主の話を聞いて妖怪の手配書もらって外に出ると丁度夜になってた。

「あっという間に夜になっちまったな。楽しい時間は過ぎるのが早いぜ」

「散策はほどほどにして野宿にしようぜィ!」

「そうだなって……おいおい」

イッスンと話していると妖怪が出てきた。

なんか手配書に描いてあったのに似てる。

「なぁ、イッスン。あいつ手配書に載ってるのにそっくりじゃねぇか?」

「ん?ホントでィ。ちょっと待ってな……あった!こいつァ格子抜けの悪蔵でィ!」

「よっしゃ!じゃあちゃちゃっとボコッちまおうぜ!!行くぞアマ公!!」

「ワン!」

悪蔵の外見は破魔矢の刺さっている赤天邪鬼だ。
基本的な攻撃も一緒。やや頑丈な感じがしただけでわりとあっさり倒せた。

「なんていうか拍子抜けの悪蔵だったな」

「なんで手配書に載ったのか分からないぜィ」

「ワフ」

「いっその事今日中に手配書の奴倒さないか?忘れないうちにさっさとやっておいた方が良い気がする」

「そうした方がいいかもなァ、これだけ弱いならすぐに終わりそうでィ。夜のうちにしかでないしやるなら急ごうぜ兄ちゃん!」

「おうよ!」

俺達は夜の平原を駆け回った。



ここからは早送りでご覧下さい。

きかん坊の鬼丸。

「ガキかお前は!」

瞬殺。

障子破りの琵琶丸。

「障子破るだけとか小物か!」

撲殺。

弦断ちの衣蔵。

「楽器は高いんだぞ!」

刺殺。

地団駄の十夜。

「なんで全員ガキなんだよ!!なに俺たちゃワルだぜって顔してんだよ!お前ら不良以下のただの悪ガキだよ!!」

滅殺。

以上手配書の妖怪フルボッコ劇場でした。

褒賞には黄金砥粉をもらった。何に使うかは分からないが貴重な物のようなので大切に持っておこう!



「あー、何か変に疲れたな」

「兄ちゃん結構えげつなかったぜィ……」

「なんか言ったか?」

「な、なにも!それよか早いとこ寝る場所探さないと明日がきつくなるんじゃないかィ?」

「それもそうだな。あ、そうだ。湖から見えてた家に行ってみようぜ。もしかしたら泊めて貰えるかも」

ってな訳で行って見たのだが……

悩み事を抱えてる炎の花火師タマヤって人にあった。
頭の導火線?燃えてますけど大丈夫ですか?バチバチ不吉な音立ててますよ。

てか花火職人が煙管吸いながら仕事すんなよ!
花火に引火したら怖いじゃん!

「聞けぇおめえら」

「俺の話を聞けぇぇぇぇ!!」

「俺は今、怒エラい玉をブチ上げようとしてるのよ」

タマヤは注意を総スルーして自身の悩みを話し始める。
もういいよ!聞いてやるよ!!

なにやら壁に書いてある設計図の花火がうまくできないようだ。
ちなみに名前は真夜中の爆裂ボォイ。

とっても近所迷惑そうな名前ですね。

なんか、花火作るから見ててくれと言われたのでアマ公とじっと見る。

「大輪一番星、真夜中の爆裂ボォイの舞!」

なんかそう叫んでどっからともなく火薬の玉だして目の前にある壷のようなものに投げ入れ、煙管の火種を放り込んだ。

ええええええ。花火の造り方明らかに間違ってねぇ?
危ないよねそれ、絶対危ないよね!

でも、アマ公が筆業で助けてるので今回は大丈夫だろう。

なんか巨大な火薬玉になって飛んで行ったし。

すぐに外に出て、とりあえず。たまや~。
謎の造り方で出来た花火だけど、綺麗なので。

花火を三匹で見てると空が光りだして星座が突然出てきた。
神様ってどこにいるかわかんないね……

今回は猪の神様。
花火の火薬玉に乗った玉乗り猪だよ。ちなみに子供が四匹もいるパパさんでした。

おっと○ぬしとか言ってはいけません。

名前は爆神。筆業は輝玉。
名前の通り爆発の神様で、筆業も爆発。

取り扱い注意な筆業多くね?

そう思っていると話終えた爆神はバランス崩して玉に乗ったままどこかに行ってすぐに爆発が起き、爆と書かれた玉が転がってきてアマ公の中に入った。

爆神。お前の死は無駄にはしない……

「さて、タマヤん家で泊まるか」

「そうだなァって爆神サマァァァァァ!!」

イッスンの声が真夜中の平原に響いた。


ってな訳で今日はここまでだ。

またな!




 
 

 
後書き
ここからカオス度が跳ね上がる筆神様登場シーン。

大神プレイしてるとだんだん自分の干支が何時出るか、どんな登場するか気になってくる。(後になればなるほどそうなりそう)
そして戌年の人がちょっと羨ましくなったり。アマ公年。

壁神様……タイとかベトナムには猫年があるらしいよ!猫だって干支の動物なんだよ!
鼠のせいで日本の干支には入らなかっただけだよ!(断神様は大好きですが)
※タイやベトナムでは猫が入る代わりに兎が抜けます。

なんかやや暴走してしまいましたが、この辺で。
 
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