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新オズの臆病ライオン

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第七幕その七

「それが最高の褒め言葉よ」
「貴女にとってはだね」
「ええ、このままずっとね」
「奇麗なままでいられる様にするね」
「もう八百歳になったけれどね」
「オズの国は歳を取っても本人が望まないと外見は変わらないからね」
 樵はこのことを言いました。
「だから貴女はね」
「このままずっとね」
「その外見のままだね」
「この外見が気に入っているから」
 にこりと笑って言うのでした。
「このままね」
「暮らしていくね」
「オズの国でね」 
 こう言うのでした。
「楽しくね」
「いや、この人も来てくれて」
「嬉しいわ」
「イックスの国といえばこの人で」
「この人も来てくれて」
「余計に賑やかね」
「その言葉も嬉しいわ」
 ジクシー女王は神宝達五人にも応えました。
「貴方達と会うのは久し振りだけれど」
「そうですよね」
「前にキャプテン=ビルさんと一緒に訪問させてもらった時以来ですね」
「あの時も色々ありましたけれど」
「あの時以来ですね」
「思えば」
「久し振りに会ったし」
 それでというのです。
「その分楽しみましょう」
「わかりました」
 五人は笑顔で応えました、そうしてです。
 今度はノーランドからバド王と彼のお姉さんのフラフ王女が来ました、ドロシーは二人と抱擁してからまた言いました。
「お二人で来てくれて何よりも」
「僕達はいつも一緒ですから」
「姉弟ですから」
 それでとです、バド王とフラフ王女はドロシーに笑顔で応えました。
「今回もです」
「二人で来させてもらいました」
「そうよね、今回も宜しくね」
「そういえば僕この前お二人の国に行ったよ」 
 ボタンが言ってきました。
「起きたらね」
「いつも通りだね」
 魔法使いがボタンに言います。
「そうなったね」
「うん、寝る時はマンチキンの東の方にいたのに」
 それがというのです。
「起きたらね」
「ノーランドだったね」
「そうだったんだ」
「それも朝起きたらね」
「私達の王宮の食堂にいたのよね」
 バド王とフラフ王女も笑って言いました。
「最初見て驚いたわ」
「食堂の椅子に座って寝ていたから」
「そうだったね」
「けれどボタンだからね」
「こうしたこともあると思って」
 それでというのです。
「一緒に朝ご飯食べたわね」
「そうしたね」
「美味しかったよ、それで暫く一緒に遊んで過ごしてね」
「ある朝起きたらね」
「いなくなっていたわね」
「起きたらピラミッドの中にいて」
 そしてというのです。 
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