| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

9-5

  数日後、練習からの帰り道、泉希ちゃんが

「昨日 行ったよ ヨッさんと」

「あっ そ~いえば ヨッさん休みだったかなー で どうだったの?」

「もちろん 楽しかったよー ず~っと 腕組んで歩いたの 笹飾りもライトで幻想的で ロマンチックだったよ」

「うん うん それでー?」

「それでって?」

「だからぁー したの? ・・・ キス」

「それかぁー みゅんの興味は・・」

「そらぁー 親友のことだもの みゅうみゅんも打ち明けたやんかぁー」

「あのね チャンスと思った時 ウチからそれとなくせがんだの」

「うん うん したの?」

「ダメ 話 逸らされてた ウチな それでも ウチって魅力無いの? って聞いたら 魅力的だよ、最近は女性も感じる だってー だから、一度、そんなことになったら抑えられなくなるからだって」

「ほぉーほぉ 泉希は 美人だからなぁー」

「それでな ウチは ヨッさんにすべてを捧げてもええんよって 思い切って言ったの」

「えぇー 泉希 そこまで 思い込んでるの?」

「うーん 成り行きでネ でも、彼は ダメですよ そこまでになったら犯罪モンです 俺は、みゅうみゅんがダチで・・・その親友とそんなことになったら みゅうみゅんにも軽蔑されますからー だって」

「へぇー ヨッさんがねー」

「だから そんな風になんないままなら 今までどおり 可愛いガールフレンドとして、たまに遊びに行ったりしますよって みゅんも 良いダチが居て良かったネ」

「うん こっちに来て 最初のダチになってくれたの」

「ウチ ますます 彼を誰かに 取られたくない でも ウチのことちゃんと考えてくれているから このままで いいかぁーって思ってるの」

「あーぁー 重症だネ」

「そーだね 夢中だよ なぁ お盆の時 オカンの実家に行くんやー みゅんも一緒にいこぉー 海 近いでー」

「えっ 実家って?」

「うん 敦賀から越前のほうに行ったとこ 海まで歩いて行けるしな 恋しいやろ? 海って」

「うん 行きたい 岩場なんかで潜れるん?」

「うーん 岩場のほうは波があるから危ないんや たぶん あかんやろなぁー」

「そうかぁー でも ばっちゃんに行っていいか聞いてみる」

 出発の当日、私はひまわりのサマーワンピースにサンダルで、ばっちゃんが大きなメッシュのバッグを買ってくれたのだ。すみれも行くことになったので、3人揃っていた。向こうのバスの具合があるので7時集合で、京都駅から快速で敦賀に出て、そこからバスで20分ほどのところ。途中、バスは海沿いの道を進んで、私はその景色を食い入るように見ていた。海だ 海だ 飛び込みたいなぁーと身体が言っていると思っていた。

 泉希のお母さんに連れられて、その実家に着くと おばあさんが迎えてくれて

「まぁー まぁー 泉希ちゃん 大きーいなったのぉー もう前に来た時から3年になるかのぉーえ ますます べっぴんさんになってぇーえ」

「おばぁちゃん 久しぶり 友達 連れてきちゃったー」

「おぉ かまわんかまわん なんも無いがのー ゆっくりしとってーえーな」

 私は、ばっちゃんから持たされた旭屋さんの菓子を差し出していて、すみれも何だかを出していた。昔は、民宿をしていたが、お客も居なくなって、釣り宿にしたが、魚も捕れなくなってきて廃業同然になったというので、部屋数は多かった。おじいさんは亡くなっていて、漁師だったという泉希のお母さんの兄さんという人が後を継いだんだけど、民宿も駄目で釣り宿も駄目なので、今は敦賀に出て同じ漁師を手伝っているらしい。そのお嫁さんは地元の小学校の先生をしていて、娘がひとり居て、福井のほうの全寮制の学校で3年生なので進学の為、帰ってきてないという話だった。

「ウチ あの子 合わないんだよねー こんなとこに居るのに海に入んないしー 本ばっかー読んでいてー さぁー お昼食べたら 泳ぎにいくぞー」と、泉希は早速 スッポンポンになって着替え始めていた。確かに、手足も長くてスリムで胸ももうぷっくりとしていて きれいだった。私も、見とれてしまっていた。

 用意してくれていた 何だかわからない魚の煮つけに そのアラを使ったみそ汁とウリのお漬物でご飯を済ませて、歩いて海へ。出たのは、もう動いている様子のない数隻の漁船の横だった。小さな子供を遊ばせている家族連れだけで

「あっちに いこー もう少しきれいから」と、泉希に付いて行って大きな岩が門みたいになっているとこをくぐると、もう少し砂浜が広がっているところに。水は透き通っていてきれいなんだけど、私の島とは比べ物になんない。でも、琵琶湖とは違うので、私は感激していた。

「海だ 海だ」と、私はさっそく飛び込んでいって、沖のほうに。足が冷たくなってきた時、岸の方を見ると泉希とすみれちゃんが浮き輪に乗って泳いでいて

「おーい みゅん ええ加減戻ってこんと流されるよー」と、私も初めてのとこなので、戻って行って

「なぁ みゅうみゅん あそこの岩のほうに行ってみるわ」

「やめとき なんもおらへんでー」と、言われてたのを構わずに、泳いで行って潜ってみたが、小魚ばっかーで何にも貝は無かった。

「なんもおらへんかったわー もっと 向こうのほうに行かんとあかんのかなぁー なぁ 裸になって泳ごうよー」

「みゅん なに言い出すん! おかしいんちゃう?」

「ええやん 誰もおらへんしー 気持ちええでーぇ」と、私は岸に戻って上を脱いで下にも手を掛けたとき

「あかんって みゅん お願いだから、それだけは やめてー 沖縄とちゃうんよー」と、泉希は叫んでいたから、私は上だけ脱いで海に向かっていた。

「おぉーい こっちおいでよー 気持ちいいーでぇー 二人とも 脱いでおいでよー 海の中やったらわからへんってー」

 泉希はしばらくすみれと顔を見合わせいたが 「みゅんは ほんま 野蛮なんやからー」と、自分達も脱いで私のもとに泳いで来ていた。それからは、3人でじゃれ合っていたのだ。他のふたりは、胸ももうそれなりなんだけど・・・私は・・。

 そして、夕食にはお兄さんという人が朝 釣ったというアジとイカのお刺身にキスの天ぷらで食べた後、もう子供じゃぁないからどうだかと花火を買ってきてくれたのでみんなでそれを楽しんでいた。

「なぁ さっきは気持ち良かったなぁー 男の子はみんな上はフリーやんか ウチ等もそーやったら もっと 速よー泳げるんちゃうやろか」

「あほ みゅんみたいにペチャやったらな ウチ等みたいやと余計抵抗あるヤン なぁ すみれ」

「なんやのん その言い方」と、私は泉希の胸を触ってみたけど、柔らかくて、確かに私のとは違っているのだ。

「なぁ みゅんは島では いつも あんなで泳いでいたの?」

「うん 人の居ないとこでは すっ裸やった 気持ちいいモン」

「・・・ 野生児」と、泉希は言葉が出てこなかったみたい。

「でも みゅんがおらへんかったら あんな経験でけへんかったわー」

「すみれ そんでも おまわりさんに捕まってたかもしれへんねんでー ほんま みゅんにはハラハラさせられるわー」

 そして、次の日は、絶対にあんなことをしないでねと釘を刺されて、午前中、泳いで 帰ってきたのだ。 
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧