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博士の挑戦状

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第九十八話

                 第九十八話  レトルトだったりする
 五時になると小田切君は読書を止めて研究所のキッチンに入って夕食を作りはじめた、水餃子を茹でる準備をしてだった。
 スープは既に作ってあった、そして饅頭を電子レンジに入れて温める準備をしてフルーツの皮は料理用ロボットに剥いて切ってもらってだった。
 麺も用意した、海鮮麺の具の海老や烏賊、貝、キクラゲや野菜をとろみを効かせて炒めて餃子も茹でてだった。
 スープも火を入れて麺も茹でて茶卵も作るが。
「やっぱり料理用ロボットがいるとね」
「あっという間だな」
「調理順調だね」
「凄い出来ていってるな」
「この調子でいったら六時前にはね」
 小田切君は自分の調理を見守るタロとライゾウに答えた。
「出来るよ、その頃には博士も戻るよ」
「それならだね」
「すぐに食うな」
「うん、そしてお酒も出すから」
 こちらもというのだ。
「ライチ酒ね」
「ああ、あのお酒だね」
「中国のお酒だよな」
「博士あのお酒も好きだから」
 だからだというのだ。
「それでね」
「お酒はそれだね」
「それを出すんだな」
「博士も僕もロック派だし」
 飲み方の話もした。
「コップに氷を入れて」
「それでだね」
「冷やしたの飲むんだな」
「お酒は冬でもね」
 勿論夏でもというのだ。
「冷えたのがいいから」
「小田切君も博士も」
「それでか」
「ロックにして」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「飲むんだね」
「今作ってるメニューを食いながら」
「そうするよ、それで食べ終わったら」
 それからはというと。
「お風呂入ろうか」
「そこはお酒飲む前の方がいいけれどね」
「今日は飲んで食ってからか」
「入るよ」
 笑顔でこう言ってだった。
 小田切君は料理用ロボットのサポートを受けつつ料理を進めていった、すると五時五十分位に完成したがここで博士が戻って来たのだった。


第九十八話   完


                   2023・9・17 
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