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博士の挑戦状

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第九十七話

                  第九十七話  読書のキリ
 小田切君は読書をしている中でふと時間をチェックした、すると三時前だったので日本の小説を読んでいたタロとライゾウに言った。
「お茶にしようか」
「ああ、もう三時だね」
「それでか」
「だからお茶を煎れてね」
 そうしてというのだ。
「お菓子も出して」
「それでだね」
「一服だな」
「読書もいいけれど」
 それと共にというのだ。
「やっぱりね」
「休憩も必要だね」
「そういうことだな」
「そうだよ、キリのいいところで中断してね」
 そうもしてというのだ。
「終わらせるのもね」
「大事だね」
「そうしたことをするのもな」
「何でも夢中になることはいいことでも」 
「それでもな」
「限度があるよな」
「最低限自分がすべきことはしないと」
 さもないと、というのだ。
「よくないよね」
「そうそう、お食事とかね」
「そうしたことは忘れたら駄目だよな」
「だから三時のお茶はキリがいいから」
 それ故にというのだ。
「一旦ね」
「お茶を煎れてお菓子を出して」
「皆で楽しむか」
「それでまだ読むけれど」
 お茶即ちおやつの時間の後でというのだ。
「五時になったら」
「ああ、晩ご飯だね」
「その用意に入るんだな」
「そうするよ」
 こう言うのだった。
「今日は水餃子と海鮮麺だよ」
「両方中華だね」
「それでいくんだな」
「デザートはライチやマンゴーや桃でね」
 それでというのだ。
「茶卵とお饅頭もあるよ」
「何か博士の好みだね」
「そうだよな」
「そうだよ、博士のリクエストだよ」 
 その通りだと二匹に応えてだった。
 小田切君は紅茶を煎れてバウンドケーキを出して二匹と楽しんだ、そうしてからまた読書に戻って五時までそちらを楽しんだのだった。


第九十七話   完


                  2023・9・17 
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