わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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7-7
月曜日の朝、泉希ちゃんがリュックの他にスポーツバッグみたいなものを肩から下げていて
「みゅん 手に入れたよ スパイク」
「えっ 出来たん?」
「うん オカンが無理やり頼み込んで、急ぎでって 璃々も」
「はぁー 璃々も同んなじ?」
「うん そー 一緒にって 声掛けていたの」
「そんなこと 一言も‥」
「まぁ みゃん 羨ましがらせるのもなあーって 言って無かった」
「充分 羨ましいですけどー・・ いよいよ本格的になってきたなー」
その日、みんなが揃うと、足元はスパイクだった。ランニングから初めて、柔軟をして、キックの練習から・・・。声だけはみんなで大きくと心がけていたので、隣のグラウンドにも聞こえているのか、サッカー部の連中も見ていて、その周囲の陸上コースには、道弘の姿があったのだ。あいつは陸上部を選んだのだった。クラスも違ってしまって、この前も話できなくて・・・話すことが無くなっていたのだけど・・。遠くからでも、私達のことを気にしてくれているのだ。そして、遠巻きに私達のことを見ている何人かの女の子も居たのだ。
「そろそろ ウチ等もチーム 名前決めへん?」と、朝陽が言い出したら
「そーよー ウチも思ってた ウチは決めてんのん あるんやー みゅうみゅんず」と、璃々も言い出して
「はぁー アカンって そんなん ウチのクラブみたいやんかぁー」と、私はいきなりのことで・・・拒むように
「なんでやのー ええやん なんか 躍動感もあるし 可愛いし」と、泉希も賛成してるんだか
「なぁ やめよー あかんって ウチは キャンキャンズ がええと思うねん いつも賑やかにー それに、女の子の雑誌の名前にもあったやんかー 可愛いいでー」
「うん それも 好いかもよー みゅうみゅんずは ちょっと 露骨かもよ」
と、栞奈も言ってくれたから、それに決まってしまった。そして、キャプテンは私が強引に、いつも冷静な璃々にと押し切ったのだ。
「だけど もう 少し メンバー欲しいよねー ウチも声掛けてるんだけどー 尻込みしちゃってー それに、運動する子は もう クラブ決めちゃってるしー」と、泉希が
「まぁ いいよー ウチ等がこうやってれれば それを見て そのうちー」と、私は気楽に考えていた。
私は、その報告と、宿題を持って先生の美術教室を訪ねていた。昨日、駅前の風景を描写していたのだ。
「そうか キャンキャンズ ねぇー いいんじゃないか 君達らしい さっきも、窓から見ていたんだが、すばらしい連係だよ 朝陽なんて走り出しが速いしな、直ぐにトップスピードだよ みゅうみゅんも すごい 最初の一歩が飛び跳ねてるみたいだよ」
「先生 見てくれてたの?」
「そりゃー 気になるよ だけど、君達5人はすごいような気がする だけど、残念なんだよなー 5人だけなんで・・・」
「先生 これっ 交換条件のやつ」と、画用紙を渡すと
「ほっ 覚えていてくれたのか」と、広げて
「ふーむー ・・・ 君は、確か沖縄の島から転校してきたとかー」
「そーだよ 去年ネ」
「お母さんも一緒なのか?」
「ううん みゅうみゅんだけ お母さんの実家にお世話になってるの 今は、じっちゃん ばっちやんと住んでいる」
「そうなのか お母さんは ここの出身なのか?」
「うん 聖女学院出身」
「ほう お嬢様学校だね 名門だ」
「やっぱり そうなん? みゅうみゅんは 小学校の仲間と離れたくないから こっちに来たの 本当は聖女学院に入るってことで転校したんだけどネ」
「で? 君のお母さんの元の苗字は? いや 君がお世話になっているという家はなんていう名前?」
「うん 本町だよ」
「・・・そうか ・・・お母さんは 島で子供達に絵を教えているんかー 元気かい?」
「元気だよ 先生 お母さん 知ってるのー」
「多分な 昔の話だけど 市の展覧会で一度 お会いしたと思う 彼女はまだ 小学生だったかなー 町のお祭りの絵を描いていて それが、賑やかなようなんだけど、ひとつの露天の前に立って居る人 カップルなんだけど、どこか寂し気でな 僕も 心に残っている 優秀賞だかだっと思うんだが、途中で絵は下げられていたんだけど こんなのが小学生に描けるんだと 思ってな 僕は、その時、中学生だったんだけど」
「ふ~ん そんなこと まわぁまんまー から聞いたことあるような気がする 約束 はたしたからネ! ウチ等の面倒は見てよね」その絵は確かウチのリビングに飾ってあるんだよって 余計なことは言わなかった。
「あぁー この絵 なかなか良いよ 正確に描写で来ているし、ここのベンチに座っている年寄夫婦かな 声も聞こえてくるようでー 温かいよ むしろ 輝いて見える」
「ふぅ~ん そんな風に褒められたの 初めてかも まわぁまんまーには、いつも みゅうみゅんの絵は 汚くて 暗いっていわれてたんだけどなぁー まぁ いいや じゃぁネ 帰るから 先生も早く帰ってネ お化け出ないうちにー」
「ふっ あぁー みゅうみゅん 階段で降りる時 飛ぶなよ さっきも上って来る時 駆け上がっていただろう? そのうち 指導室に呼ばれるぞ!」
「はぁ~い」と、だけど、私は誰も居ないから、へっ なによこんなの練習の一環よっと・・飛び降りていた。
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