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元最強の師匠達の弟子だった錬成師

作者:パスコ
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プロローグ

活人拳の象徴である梁山泊の史上最強の師匠達の弟子だった白浜ケンイチが高校時代のあの達人の証ともいえる《気の掌握》へと到った決戦の後、《気の発動》へと戻っていたが、気当たりと心身の強度、制空圏の精度は達人級の総合評価【準達人級】と昇格したケンイチが、あの世界の命賭けたけた決戦を経て、梁山泊の達人用の内弟子修行を受け続け、【静】の《気の開放》と《気の掌握》を安定化させるだけでなく、せっかく【動】の気の素養もある為、そちら方面も師匠達の徹底管理下で掌握へと到らせ、ケンイチの気の運用法は静動共に完全に極めることで己の潜在能力を十割十全自由自在に引き出し使いこなせるようになったことで流水制空圏を使わなくとも特A級の達人へと成長進化することができた。


両方の気を極めたおかげで命懸けで自然修得した宴会芸『師匠達の物真似』の要領で静と動を変幻自在に転換したり、ノーリスク版の静動轟一である静動轟双を開発した。しかし、これだとだと超人寄りの真の達人である【闇】の一影や最古参の妖拳の宿のような【準超人級】の力しか出せない。これでは、【超人級】でも最強に位置する【無敵超人】には勝てないのだ。


これがプンチャク・シラットに特化した【超人】の【拳魔邪神】ならば、静動轟一状態の叶翔vs自分の時、人越拳神vs拳魔邪神の時みたいにジャイアントキリングできるかもしれないのだが、長老はあらゆる武術を我流として昇華、特別優れているものは100を越える必殺技としてさせている為、自分が持ち武術のほとんどは彼の劣化版といえるのだ。弟子のことを完全把握していて、最強コンボとか盗まれて我流に昇華されいるし、攻略不可能かもしれないと焦った。長老は戦国時代から生きてるので寿命という概念があるか怪しいのだ、長老が人間の上限を越えた年齢の秘密は武侠小説に出てくる仙術の【換骨奪胎】【返老環童(若返り)】とかの不死鳥のような【永年益寿法】が長老はできるかららしくて、寿命が尽きるのを待っても意味がないから超焦った。老化を遅滞させる気の運用法(省エネ)で修得しているから止めをさされたような気がしたよ。


せめて、自分が【超人級】に到れば【無敵超人】にはない「挫折と復活(臨死体験、敗北)」の経験の差で勝利できる可能性がある。オセロや将棋ならば長老はなぜか無敵超人から一般人になるし、弟子級時代でも余裕で勝てるのだが、それは反則だからダメだと言われた。


そこで自分は活人拳の無手組だが、武器組の香坂しぐれの弟子でもあるため、一番修行が遅れている香坂流武器術と香坂流鍛造術を極めることにした。武術の才能は皆無中の皆無だったのに、武器作りの才能はそれに反して非常に高かったのは複雑だった。これは物書きができる読書家・臨死体験の事後効果・師匠達の物真似の要素のおかげだろう。しぐれさんのお父さんは、あらゆる技法を習得し、それらを混ぜ再構成したので、ぼくも再構成したに過ぎない。戦闘用宴会芸【物真似】を活かしてしぐれさんを自身に降霊したつもりで彼女の技術を必死に盗んだ。武器等の物の構造と使い方を完全に把握しあらゆる武器・暗器・防具などの装備品を己の一部【心刃共練斬】にして自身が戦闘服(道着など)・防具を装備しているときの強さは、装備していない時よりも何倍も強くなった。そして己と装備を一体化する香坂流奥義【心刃合練斬】を会得して、心刃合練斬状態だけで静動轟双なしでも準超人級に到った。


これが、もしも自分の装備品がファンタジーの命が宿ったインテリジェンスマジックアイテムとかであれば『ド●ゴンボール』の融合(ヒュージョン)やナメック●人の融合みたいに数十倍に戦闘力アップできたかもしれないと思った。もしかしたら、しぐれさんの愛刀は、心刃合練斬を繰り返して意思が宿った妖刀に化けていたかもしれないけど……。闇と光の両組の中でしぐれさんの方が武器と一つになれたのは、融合を繰り返して愛刀に意思が宿ったからかもしれない。しぐれさんの心刃合練斬は静動轟一並みの戦闘力上昇をみせていた気がする。闇の真の武器使いの武器にも愛刀に意思が宿っていたかもしれないが、心(愛着)は、紀伊陽炎さんを除いて、あまり宿っていなかったかもしれない。【八煌断罪刃】の香坂流の口伝から盗んだ心がない刃(真刃・真剣)だから消耗品(道具・駒)という認識だったから、しんぐさんほどの強化がなかったのかもしれない。爆発力も静動轟双並みという感じだった。


僕はしぐれさんが丹精(+恋愛感情)を込めて作ってくれた装備のおかげで当然愛着があり、嬉しさのあまり融合による強化(爆発力)も、しぐれさんの【心刃合練斬】並みかもしれなかった。そんな感じで装備に意思(心・魂)が宿るくらい使い続けていたら融合時はギリギリ超人級に到った。静動轟双を使えば長老をスペック的に上回ることができた。


香坂流を真に極めた証の最終奥義【総刃共練斬】を会得した後、試しに【流水制空圏】を加えたら、香坂流最終奥義を【総刃合練斬】へと昇華させてしまった。これをしぐれさんに報告したら驚愕された。



武器使いの境地について……、


◎武器の真の達人(並みの特A級)である証『武器を己の一部とする』境地の【心刃共練斬】


◎その上である真の武器使い(特A級の上位)の証の『己と武器が一つとなる』境地である【心刃合練斬】


◎更にその先、『相手の武器すらも己の一部とする』究極の境地の【総刃共練斬】。多数の達人級以下の者達を実体化した分身(武影)達で一度に相手にする技で並みの特A級未満ならば一度に倒せるが、劣化した分身たちでは【八煌断罪刃】のような上位陣には時間稼ぎにしかならない、相手が【心刃合練斬】や亜種の【真刃合練斬(真剣)】を使用していれば秒殺か瞬殺になる可能性が極めて高い。


◎【総刃共練斬】に【流水制空圏】を加えることで『相手の目を見て、相手の立場に立って、相手の心と同調して、相手と相手の武器と一つとなる』境地の【総刃合練斬】を開発することに成功して香坂流の技を昇華させた。当然自身の装備と心身を一体化させる【心刃合練斬】の状態で【流水制空圏】を使えば一体化による強度も飛躍的に向上する。


無手の実戦で香坂流を使用する場合、自身が装着している道着・鎖帷子・手甲とを己の一部としたり、自身と一体化させたり、装備を含めた自身と相手と一つとなるといった方法で闘っている。



ケンイチは武器の師匠である香坂しぐれを越えるために、総刃合練斬の実力が並みの特A級にまで劣化した実体を持った分身(武影)の再現率を上げるため、修行として闇の武器組の達人達との戦闘で総刃共練斬と流水制空圏を同時使用したのだが、予想を越えた成果を出したのだ、梁山泊に長年住んでいた神童(武器と兵器の申し子)の香坂しぐれでも自力で到らなかった技をまさか武術の才能が無才のケンイチが先に到ったので悔しいと同時に狂気乱舞し抱き着いた、ケンイチはこのとき心身ともに色々と気持ちよかったのか鼻の下を伸ばした、この姿が美羽に目撃されて嫉妬されぶっ飛ばされたのだが(笑)


この後、香坂しぐれも【流水制空圏】を会得した、弟子のケンイチをよく()てきたこと、破壊神シヴァや哲学する柔術家のように口伝と目撃情報から再現したように、長老から流水制空圏の構成・構造を聞いていたため、基礎もできていたし、すぐに習得し【総刃合練斬】を会得した。流水制空圏状態で【心刃合練斬】の状態を慣らし続けていたら、一体化していない通常時の戦闘力も飛躍的に向上して、彼女は二天閻羅王以来の武器組の【超人】へと到らせた。武器組の二天閻羅王と無手組の無敵超人を除いて若くして超人に到ったのは拳魔邪神シルクァド・ジュナザード以来だった。融合した武器が鋼の真実に最も近づいたモノだった為、分離後の身体の方も鋼の真実に影響されて鋼鉄を越えた金剛(ダイヤモンド)真銀(ミスリル)日緋鉄(オリハルコン)と呼ばれるくらいの超人的なものへと練成されたのかもしれない。


梁山泊の豪傑になってすぐに無敵超人から秘伝の流水制空圏を伝授されていたら、闇の武器組と無手組合わせて二人の超人がいるように、梁山泊にも無手組と武器の組の超人が合わせて二人いることになっていたかもしれない。だが、無敵超人はこれを否定した。彼女が流水制空圏を自力で会得できたのは弟子の白浜ケンイチの存在があってこそだと。彼女は梁山泊に来る前は仲間内でも心をあまり開かず、食事共にすることもないくらいにコミュ障だっため、流水制空圏の会得は不可能だったのだ。香坂しぐれは弟子の存在と流水制空圏のおかげなのかコミュニケーション能力が飛躍的に成長した。


『師匠弟子を育て、良き弟子は師を育てる』で弟子によって自身の武術と人間力が育てられたのは裏ムエタイ界の死神アパチャイ・ホパチャイ(手加減)と武器と兵器の申し子香坂しぐれだろう。弟子育成能力で育てられたのは残りの師匠だろう。人の五倍どころか下手すれば虚弱体質の無才の者よりも下回った才能の無さだったので、10倍近い努力してやっと凡人のケンイチを一般の達人に育てただけでも偉業なのに、真の達人といわれる特A級の達人に育てたので、偉業を越えた偉業をなしたといえる。


無才の中の無才であるからして最高のモデルケースといえる白浜ケンイチが超人へと到ったあと、分かったことなのだが、最も効率の良い弟子育成方法をまとめると、哲学する柔術家とあらゆる中国拳法の達人のようにまずは【肉体】の外功(筋肉の質)と内功(内臓機能)、【精神】の外功(恐慌耐性)と内功(精神治癒力・トラウマ克服)を達人級(最強の防御力を誇る城か要塞、鋼を越えるダイヤモンドの精神)に徹底的を鍛え上げてから、【技術(わざ)】の修行に入り、最後に肉体と、精神、技術を飛躍的に強化してくれる【気の運用法】を教えるほうが無才以下の者でも臨死体験いっぱいの地獄の修行だが、【特A級の達人】や【超人】に到れる可能性が高い事が分かった。


白浜ケンイチには武術の才能(強大な気)がカケラ(武術の才能:1)も存在しないので、潜在能力を探れるボリス・イワノフや馬槍月などの武人が彼を観察(潜在能力探知)したときは気の強さ(戦闘力・気の強さ・武術の才能)がなく良くて【凡人】だと出た。弟子時代の天才(神童)のボリスですら初戦で戦闘力を看破した結果「こいつはただの【凡人(一般人)】、動物に例えるとペンギンなどの小動物、ファンタジーだとスライムに値する雑魚」だと判断し、通常ならば数回は殺しているのに自分と互角の戦いができたのを驚いていた。ケンイチは気の強さは気の運用法の修行を発動で止めて精神と肉体の鍛錬に費やしてきたため、気配(戦闘力)を探る者にとっては不気味な存在と言えた。スライムに例えるならばメタルスライムにあたる存在といえる。


拳聖こと緒方一神斎は闇の中で弟子育成と武術発展に最も力を入れていた為、ケンイチの身体の構造にとても興味を持った。自分が開発している静動轟一を本当の意味で完成させられる存在に一番適していたからと確信していたからかもしれない。


静動轟一は超人級に堅牢で強固な身体でなければ、ノーリスクで超時間耐えられない技術(わざ)だ。超人未満には身体が耐えられない理由は[ 肉体 - 精神 - 闘気 ]の強さが3つとも釣り合っているため、静と動の気を同時に開放すれば、闘気の部分が超サイヤ人のごとく何十倍から何百倍にも膨れ上がり特A級の達人の屈強な身体でも数分で精神と肉体が崩壊してしまうのだ。無尽蔵ともいえる大自然そのものといえる天災級の気功を受容できる同じく天災級の武功(器)を持った超人でなければ耐えられない技術だ。


だが、白浜ケンイチのように気の運用の修行は気の発動以外は全部後回しにして闘気の総量・気の通常強度を一般人か並みの弟子級の成長に止めさせ、精神と肉体を地獄の基礎鍛錬から【肉体】を瞬発力と持久力を兼ね備えたピンク色の筋肉の染め上げてさらに鍛錬で永続的に鍛えて行き、内臓機能(回復力と治癒力)も特殊(妖しげ)な漢方薬で強化して行き、臨死体験(意識の拡散と再構成=疑似的な死と再生)の事後効果の繰り返しで集中力(死に際の集中力)と自然治癒力、学習意欲(学習能力)が異常に高まり、死を超越(臨死体験)することを繰り返して精神が不屈とは若干ニュアンスが違うのだが、不滅(死と再生、自分の辞書に諦める文字はあるけど読めないのだ)の精神を得た。命の危機がある時だけ臨死体験の経験が生きて【YOMI】のリーダー鍛冶摩里巳も弟子級でありながら初撃ならば特A級の上位の達人の見えないどころか反応できない攻撃に対応できる真似もできた。


【ラグナレク】のリーダーの朝宮龍斗と闇の弟子集団【YOMI】との戦闘が始まったとき、この時は精神と肉体の強度だけは【妙手級】か、一般の【達人級】だっただろう。精神面では恐怖を克服する修行で毎日豪傑たちの気当たりを浴びたり、臨死体験を繰り返したことで『 D オブ D 』のとき我流Xの特A級以上のアパチャイさんが共鳴するほどの殺気がこもっていない不殺の気当たりを浴びることで精神面では特A級の達人並みになったことがわかった。









気当たりに関してだが……、


◎並みの達人級の気当たりは一般兵以下の多数の凡人たちを卒倒(気絶)させることができる。『ワ●ピース』の覇王色保持者のような真似ができる。『ワンピース』にケンイチ世界の達人が転生すれば覇王色の後天的に会得させる方法を確立させ兼ねない危険性がある。


◎特A級の達人の気当たりは並みの達人を震え上がらせることができるか発狂寸前に陥らせることができる。気当たりに殺気や殺意が籠っていれば精神面が平均的にしか鍛え上げられていない一般兵以下の凡その人間たちを気配(気当たり)だけでショック死(エア殺害)させることができる。中国の武侠漫画の武術家でいえば【佳境の達人】を越えた魔神・武神といわれても過言ではない【玄境の達人】と言えるだろう。達人の頂点である【神仙】は超人を指しているといえるだろう。


無敵超人は500年以上生きている為、あきらかに人間の寿命を超越した仙人の類であると判断できる。寿命が近いと感じたら無敵超人式の延命調整【永年益寿法】で桃太郎伝説の原典や武侠小説の仙人みたいに【返老環童】【換骨奪胎】をして若返っているのかもしれない。戦国時代は妖怪・物の怪・幽霊が認知されていた時代のため、無敵超人が若い頃に達人以外に大妖怪といわれる妖怪・物の怪・妖怪仙人・人間の仙人を相手取って戦っていてもおかしくないし、相手の必殺技や武術以外の秘伝・秘法を盗んでいてもおかしくない。








白浜ケンイチが静動轟一をノーリスクで使えたというか最初から静動轟一をマスターしたといえる姿を見たと確信したのは、ラグナレクとの決戦で静動轟一状態の朝宮龍斗を技術関係ない力ごり押しぶっ飛ばし時、リミッターを外した裏拳を片手で止めたときだ。静動轟一と使用したと判断できる外見的な特徴の眼球が白目から黒く染まる特徴がみられなかった。黒く染まるのは静動轟一で掛かる強烈な負荷で精神と肉体に限界どころか極限を越えた負荷がかかっているからだ。弟子クラスの肉体だとノーリスクは30秒が限界で、特A級の達人でも数分で限界がくるのは禁術だから人間を辞めたような特徴、魔物みたいになってもおかしくないのである。


白浜ケンイチに特徴というか症状が見られないのは、彼の精神と肉体、回復力の強度が静動轟一のリスクに余裕でほど堅牢強固だからと言えるだけではなく、精神と肉体の強度が妙手級か達人級なのに、技術力と気の強さが弟子級以下の凡人(一般人か一般の弟子級、一般兵)なので本気の静動轟一で超強化されても気の強さと技術力が地獄の修行で鍛え上げられた精神と肉体になんとか釣り合った状態となるだけだから外見的な特徴(症状)が全く見られなかったのである。


白浜ケンイチが静動轟一を無意識の使っているときは朝宮龍斗、クリストファ・エクレール、叶翔(静動轟一)との自動戦闘時だろう。


師匠のライバルである真の達人のクリストファー戦のときに、クリストファーにケンイチのことを逆鬼志緒と勘違いさせ、一撃を与えて血が流させたることができたのは攻撃する瞬間に静動轟一となり達人級の攻撃力を繰り出すことができたからだと判断できる。普通、弟子級の攻撃が当たっても特A級の達人にケガどころか毛ほどのダメージも与えることができないし、当てることもできない。


達人級に到ったばかりの田中勤が特A級の上位陣の拳聖にダメージを与えることができたのは達人級だったことと拳聖攻略の戦闘を研究してきた結果もあるが、予想し辛い変幻自在の攻撃もあるのだ。凡人(一般人、一般兵)から達人級(特A級)の戦闘力に自由自在にコントロールするだけでなく、これを戦闘に応用して攻撃・防御・移動時のみ、『ド●ゴンボール』のスカウターで感じ取る難しいくらい一瞬だけほぼ戦闘力MAXという爆弾みたいな戦い方ができれば特A級の達人でも対応し辛いものとなる。ケンイチは無意識に、この戦い方をしていたのでクリストファーを油断させて一撃入れるだけでなく、血を流すほどのダメージを与えることができたのだ。相手を少しばかり本気にさせてしまったが。




『 D オブ D 』決勝戦、弟子級最高峰で見えないし弟子級上位でも反応できるか怪しいくらいべらぼうに早い攻撃ができる叶翔との戦闘でも、彼が静動轟一を使えば達人級なのはほぼ間違いないので、達人級の威力を持った打撃や貫手を喰らったときも筋肉を締め上げて耐えたり、気を失った自動戦闘時(リズムが読めない無拍子状態)に静動轟一を発動させていたので、静動轟一状態の彼の意表を突いた最適最善の容赦ない技の達人のような武術の教本のような攻撃を繰り出した。自動戦闘が解けた後、流水制空圏を第二・第三段階まで完成させて、ONとOFFができるけど会得して間もない未熟な静動轟一をなんとか上回った。もしかしたら、静動轟一ほどではないが精神は流水制空圏を発動できるくらいに冷静に、肉体のリミッターのみ外して身体能力的なスペックを上げていたという器用な真似をしていたのかもしれない。


白浜ケンイチは、肉体の強度が達人級だから脳の身体膂力抑制部分を外して準達人か達人級まで身体能力を一時向上させても負担の内に入らないからとても分析しづらい不思議な武術家である。






静動轟一を真にマスターするどうすれば良いかまとめると……、



◎静動轟一に耐えられる【超人】に到るか。だけどこれは生まれながらにして最強の肉体を持つ神や悪魔に選ばれた神童の中の神童が無限ともいえる努力をして到達できる領域である。この領域に到ったものは基本的に敗北経験が全くないか少ない。敗北に近い経験は引き分けくらいだろう。


◎気の修行は最後にして、気の強さは凡人レベルに留まらさせ、梁山泊レベルの修行で肉体と精神の強度を妙手級か達人級にまで鍛え上げて、凡人レベルの静動轟一に耐えられる精神と肉体の強度を得たと判断したら、気の修行で気の開放させて静動轟一伝授する。


気の強さ凡人レベルが静動轟一状態では気の強さを妙手か達人にして肉体と精神がバランス良く釣り合って静動轟一ノーリスク化を確認できたら、静動轟一を寝食以外は日常に慣らさせて興奮状態を完全に抑えさせ、じゃじゃ馬のようなエネルギーの静動轟一を完全にマスターさせること。


静動轟一を肉体と精神に慣らして後、食べるときと寝るときに心身に溜まった疲れと痛みを癒して超過回復させ、超人以上の身体に自然と最適化(換骨奪胎)される。本当の意味での何もしない修行(『心身への負担が完全に無くなるまで、寝食以外は静動轟一で日常生活を送る』)をする。


じゃじゃ馬のようなエネルギーである静動轟一をマスター(ON/OFF、出力最小化~最大化、静動轟一状態での気のほぼ完全消失)するのに成功したら、自然と静と動の両方の【気の掌握】も到ることができる可能性がほぼほぼ確実というくらい極めて高い。


両方の気を掌握レベルに鍛え上げ、静動轟一をマスターすれば、通常の静動轟一状態では使用不可となる流水制空圏も使えるようになった。静の極みの技だが技術なの静動轟一を完全にマスターすれば使えることができた。下位互換の静動轟双状態で使えたので使えてもおかしくないのである。静動轟一のリスクさえ完全な解消とマスター(支配)が絶対条件となるが……。





白浜ケンイチは、こんな方法があると知っていれば、内弟子修行が三倍となった弟子改造計画に慣れてきた頃の『 D オブ D 』後にすればよかったと激しく後悔した。そうすれば、もっと早く長老と同格の超人に到って、風林寺美羽と結婚できたかもしれないのに、かなり待たせてしまった。香坂流最終奥義【総刃合練斬】と【静動轟双】の併用だけでも長老を倒せるかも知れないのだが、もしも長老が【静動轟一】を使えば【神】へと到り、あっさり逆転されるかも知れないため、精神と肉体の強度に関しては超人級以上に到ったケンイチは静動轟一を何もしない修行で日常に慣らして本当の【超人】へと到り、念入りに鍛え上げで静動轟一の限界の壁を越えて超サイヤ人2みたいな状態へと練り上げ、さらに超人サイヤ人3や超サイヤ人状態での気の超開放技【〇倍界王拳】へと練り上げてから無敵超人に孫との結婚を賭けて勝負を挑み勝利した。


決闘時、予想通り長老は静動轟一を発動して【無敵超人】いや【亜神(準神)】から【武神】【闘神】へと昇華した。それの対策を考えて静動轟一を限界を越えて練り上げたおかげで神話に出てくる大神・主神と呼ばれる最高位神の領域まで到ることができた。いや大神殺しで有名なフェンリル並みだったかもしれない。


超サイヤ人2レベルの気の超開放レベルだとただのノーリスク化した静動轟一の負担だが、超サイヤ人3レベルの負担だと精神・肉体の崩壊はないがエネルギーの消耗が激しく気を長時間貯めて放つ気功術が使えない欠点があるものだった。長老との戦闘は短時間で決着した。超人級同士の戦いは決着が着かないが相手か自分の実力が上回ると話は変わってくるのだ。ケンイチは「挫折と復活の経験の差」と「静動轟一の熟練度」、「武器組の最終奥義の会得による戦闘力強化」で長老を上回り勝利することができた。



ケンイチは梁山泊長老に勝利したことで、孫娘との結婚が許されすぐに結婚した。内縁的に一夫多妻(香坂しぐれと馬蓮華、レイチェルなど)もできなくはないが美羽は嫉妬深く、超人へ理論上誰でも超人や神に到れる方法がケンイチというモデルケースによって確立された為、彼女も超人どころか武の女神へといたり、浮気とかしたら殺されるかもしれないからと命を惜しんで美羽一筋で生きることを選んだ。ケンイチを愛する他の女傑たちはケンイチと美羽が離婚するのを狙っているが。寿命の問題も【返老環童】【換骨奪胎】といった不死鳥や桃太郎伝説の桃太郎の若返った両親のような【永年益寿法】でいくらでも待てるため、時間とか特に気にしていない。


梁山泊の豪傑の師匠たちは弟子を見習って修行をして【超人】【武神】へといたり、梁山泊は超人を越えた武神たちが集う神界ともいえる大都会にある秘境となった。





ケンイチが超人を越えた神となって数百年……。


戦闘による死亡、あらゆる永年益寿法のせいで外見的な老化が分からずうっかり延命調整をミスって老衰( 『天〇無用』の主人公の母親のように )で先逝った師匠・戦友・知人・妻・子孫たち。長老のように老いたケンイチは孤独だったわけではないが自分を知る者が残り少ない……。長く生きていると時間の感じ方がおかしくなる100年が数年に感じるほどだ。若返れば時間の感覚も20代の時代へと戻るが、自分にとって大切なものがほとんどいない、この世界で延命調整を繰り返すだけの価値があるのだろうか疑問に思った。


文明レベルが『ドラえもん』や『ス〇ーオーシャン3』のような感じで科学を極めたといわれるくらい発達した世界から人間国宝を越えて人間世界遺産の認定を受けたが、全然嬉しくなかった。才能皆無のくせに武の【現人神】どころか【主神】【大神】へと到った超越者、静動轟一状態では神を越えた存在の【神越者】に到ったのだから、凡その人間からは【希望】の神とまでいわれ尊敬されていた。ただここまで成り上がるには地獄の中の地獄の修行を乗り越えるための不屈の精神が必要となる為、ある意味【絶望の神】とも恐れられたが、彼の弟子は地獄の修行を脱獄せずやり切れば全員【超人】以上に到ることができた。その後、【現人神】に成れるかは本人の努力次第だが。まあ、超人に到り静動轟一を修めていれば大体なっていてもおかしくない。


ケンイチの修行で【超人】へと高速で大成するのは効率の良い地獄の修行と静動轟一の修行の関係で凡才以下の【凡人】なのだ、天才だと気が生まれながら強いため、静動轟一に耐えられる器を作るのに時間が多くかかり、地獄の修行についていけない不屈の精神がないものが大半のため、天才と言われるものの大半は辞めてしまうのだ。神や悪魔に選ばれたレベルの超天才ならば話は別だろうけど。


ケンイチの修行で生き残って大成するのは基本的に『不屈の精神を持った凡人』か『神や悪魔に選ばれた最強の精神と肉体を持った天才』どちらかである。超天才側の弟子の方は努力や才能の無さを笑わない当時の梁山泊の師匠達みたいな良き性格へと育った。生き残ったというか修行から逃げなかった凡人が大成する姿を見たから性格が歪なかったのかもしれない。


ケンイチは良き弟子を多数輩出したし、自分にできることはない、充実した人生を過ごした、大切な人もいなくはないが、自立していている者ばかりだし心配する必要もない、そんなことを考えて彼は寿命を迎え眠るように逝った……。



彼の死後、彼は世界遺産のため大規模な葬式が行われた。


49日が過ぎ彼の魂魄が不思議な光に飲み込まれ、ああ自分は成仏するのだな。最愛の妻、最愛の師匠達、心友、親友、戦友たちにまた会えると嬉しいなぁと思いながら彼の意識はその不思議な光に吸われ溶け込み消えていった。



そして彼の魂魄はなぜだかあの世へは行かずに過去の地球に、南雲ハジメという男の子に転生するのだが、前世の記憶は封印され、その記憶が蘇るのは彼が14歳になって前世同様にトラブルに巻き込まれた後となる。











 
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