わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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6-5
お母さんは朝早く帰って行った。登校の時、泉希に会って、私は
「泉希ー みゅうみゅんは 一緒の中学に行くよー きのう まわぁまんまーが来て 許してくれたの」
「えっ そう? みゅん やったね 一緒なんだ!」
「そう 泉希達とも一緒! がんばろうね」
授業が 始まった時も不忍先生が私を見て
「どうした? 水島さん ニコニコ笑ってー なんかあったのか?」
「先生 こいつ 今日おかしいんだよー 朝 会うなり いきなり俺の腹にパンチくらわせてきて これからも 喧嘩友達だよって 訳わかんない」と、道弘が訴えていた。
「水島 だから なんかあったのか?」
「ハイ! 水島実海は 皆と一緒の桜中学に進むことになりました」と、敬礼していた。
「そうかー うん まぁ 良いんじゃぁないか 頑張れよ 教頭にも報告しておく ただ、他の小学校の子供達も来るんだから そのーぅ ・・・ 仲良くな!」
その夜、私がお風呂から上がってくると、紳おじちゃんが台所で一人でお酒を飲んでいて
「紳おじちゃん ごめんなさい 先に お風呂いただきました」
「ああ いいんだ みゅうみゅん ちょっと話さないか?」と、私が向かい合って座ると
「絢に ホッペ 叩かれたんだってな どうしてか わかるか? もっとも絢も叩いたの初めてだって言ってたけど」
「うん みゅうみゅんが聞き分けなかったからー」
「僕は 違うと思う 絢はカッとして叩いてしまったと言ってたけどな あのなー
親父が女の子は聖女学院に行くのが本町の家のステイタスだと言っているの聞いたことあるだろぅ? だけど、絢はみゅうみゅんが他の中学に皆と進みたいと思ってるのをわかったから 昨日 確認に来たんだ。それで、みゅうみゅんを叩いて、やりすぎの母親を見せて、わざと親父の前で 親父をみゅうみゅんの味方に付けようとしたんだよ きっと それと・・・親のことを忘れるなって意味もあるのかな」
「・・・そうなの? まわぁまんまー は・・・」
「うん たぶん 僕の妹だから・・ あいつは昔から そういうことを考えるんだよ それにな 昼間 小学校の恩師を訪ねたと言っていた みゅうみゅんは 今 素敵な友達に囲まれて、学校生活を送っているから、それを否定するようなことを親がするのは、どうなんだろうか と言われたそうだ それで、絢も踏ん切りがついたそうだ」
「あっ 教頭先生・・ まわぁまんまー 私に意見する前から 決めてたのぉー」
「じゃぁなくて 最後は、みゅうみゅんの決心を聞きたかったんだろう どこに居ても みゅうみゅんは頑張れるって だから、お母さんを裏切るなよ」
「わかった 紳おじちゃん ありがとう みゅうみゅんは勉強も・・・他の事も頑張ります」
「そうか みゅうみゅんの良い所は 活発でなんにでも向かっていくとこだよ」
「ねぇ みゅうみゅんみたいな子 紳おじちゃんも 欲しいと思わん?」
「そーだな いきなり 現れるんだったら 可愛いかな」
「いきなりは無理やけどー はょー 結婚しぃなぁー」
「まぁ 子供が欲しいからって 結婚するのも なんかなぁー まぁ しばらくは みゅんみゅんが居るから」おじちゃんは、少し酔ってきているみたいだった。
「うふっ また デート 連れてってなぁー」
「そーだなー 春休みになったら みゅんみゅんの島にでも行ってみるか?」
「うん うん いいなぁー 楽しみ 連れてってー 夕陽もすんごく きれいなとこだよー 早いけど、海も入れると思うヨ」
「いや それは 遠慮しとくよ 僕の歳でそんなことすると・・・ まだ さすがに、冷たいんだろう?」
「やだよーぅ そんなオジン臭い おじちゃんって!」
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