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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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6-3

 次の日は、たっ君と約束していて、又、あの山の上の神社に行くつもりだった。私 期待してしまっていたのだ。甘~い 誘惑に・・・。

 モコモコのセーターにマフラーをして、パステルブルーのフレァーな短めのスカート。やっぱり、駅前で待ち合わせをして、歩いて山の上を目指した。そして、展望のきく所のベンチに並んで座って

「たっ君 ウチ 中学 みんなと一緒のとこに行きたいネン たっ君もおるしー」

「えっ 聖女学院は?」

「・・・おとんとまわぁまんまーに話すつもり ばっちやんにも・・」

「そうか みゅうみゅんは いい友達出来たもんなぁー 離れるのは辛いよなー」

「うん それもあるけど・・・ せっかくやのに たっ君の傍に居たい」と、私は、足をぶらぶらさせて・・いて・・ 背中からこけた!。

「えっ みゅうみゅん なにしてんねん 大丈夫か?」

「うん 平気 ちょっとなー」と、私は、スカートが捲れあがっていた。

 日差しはちょっと西に傾き始めていて、汗ばむような感じで、私はマフラーも外して

「なぁ たっ君は みゅうみゅんが 一緒の中学だと 嫌?」

「そんなことないよ 一緒の方が 会う機会も増えるし 嬉しいよ!」

「うん 決めた! 言うね」

 私達は、帰る時、又、あの山道を・・・おそらく、ふたりの暗黙 だった。

「なぁ さっき 見た?」

「うぅー やっぱり わざとやったんやろー? 見たよ ピンクのしましま」

「ふふっ サービス」

 そして、あの少し開けた所に来て、私を誘うようにたっ君が・・・。私も、そのつもりしていたから・・。

 私達は長い間 舌も絡ませ合っていたと思う 気がつくと、たっ君の手が私の胸を、そして、もう片方の手はお尻をさするようにしていて、腰も引き寄せるようにしてきていた。私も、たっ君のを感じていた。

「なぁ たっ君 スカートの中 パンツの上から直接 ちゃう?」

「そーだよ みゅうみゅんの 感じたい」

「アカンてー こんなん なぁー ダメだってぇー」

「でも みゅうみゅんを感じていたい」

「でも・・・ ウチも・・ おかし~いぃなってー 我慢できんよーなるヤン やめよーぉよ!」

「どうしてよ さっきはパンツも見せてくれたヤン 我慢しなくても・・」

「あれは ちゃうんよー そんなつもりじぁ・・・ なぁ やめてぇー アカンって! こんなんするんやったら もう・・」
 
 私達はその後、黙ったまま坂道を降りてきたのだ。何となく、気まずいままだった。

 学校が始まって、私は教頭先生を訪ねていた。

「あぁ 水島さん なに? 丁度、良かった。そろそろ、入学願書の準備をしなければと思っていたのよ」

「先生 みゅうみゅんは 受験しません」

「えっ 受けないのぉー?」

「うん まだ まわぁまんまーにも行ってないけど ウチはぁー みんなと一緒の桜中学に行きたいの! だから・・」

「そう わかる気もするけど 違った新しいところで 別の経験するかもよ」

「みゅうみゅんは 今のお友達と もっともっと経験したいの!」

「わかったわ 水島さんなら どこに居ても、頑張れると思う でも 絢ちやんには あなたから説得してね 後押しはするけど・・」

 そして、その晩 ばっちやんに打ち明けた。ばっちやんは賛成とも反対とも、何にも言わず

「実海が決めたんなら それで 良いがなー」と、だけど、そのことを聞いたんだろう、じっちゃんはブツブツ言っていたみたい。本町の子は聖女学院に行くんだ。それが、本町のステイタスだと・・。私は、本町の子供なんだぁー?? なんで、そのステイタスってのに、私が・・・

そして、まわぁまんまーに 顔を合わせるのが怖かったので、電話で・・・

「実海 どうしたの? なんかあった?」

「うーん あのねー 今 すんごく仲の良い友達がまわりにいっぱい居てね 楽しいの」

「そう良かったわねー 実海もみんなから好かれて お母さんも安心ヨ」

「うん だから ネッ みゅうみゅんは今の友達と別れたくないの 同じ中学に行きたい」思い切って言えた。

「実海 お母さんはね あそこの学校は 良い先生も揃っているし 周りも頭が良くって上品な子ばっかりなのよ 高校受験もしなくて上に進めるし それに、女子校だから 男の子達みたいに乱暴な子もいないし そのために実海を出したのよ 入って欲しいから・・ わかってるぅ?」

「わかってる・・ だって 今の友達と離れたくないものー・・・」

「あそこの学校に行ったら 好いお友達もできるわよ」

「今の友達を大切にしたい それに、たっ君もいるし」私、思わず言ってしまった。

「実海 まだ・・・会ってるの?  まさか その為に・・」

「うぅん ちゃうよー 友達の仲間がおるから そん中でウチだけって・・」私は泣き出していた。

「わかったわっ」と、プツンと電話を切られてしまった。私は、その場で泣いていたら、丁度、紳おじちゃんが帰ってきて

「実海 どうした? 泣いているのか? そんなとこで・・・風邪ひくぞー」

「うぅん 泣いてなんかいないよっ 大丈夫」と、自分の部屋に閉じこもってしまったのだ。
 
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