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夢幻水滸伝

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第三百二十二話 二人の星の者その十一

「内政も一段落したので」
「ほなな」
「これからも内政を続けますね」
「当然や、そこでな」
 さらに言うのだった。
「官僚組織も整えたな」
「各州それに勢力圏全体のそれを」
「今後はそれも用いてな」
「内政をしていきますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「発展してくで、やっぱり統治には官僚は必要やな」
「その組織も含めて」
「この人等がおらんとな」
 どうしてもというのだ。
「治まらんわ、それでや」
「起きた世界の連邦政府をモデルにして」
「官僚機構を整えた、今後はそれも使ってな」
「内政をしていきますね」
「わい等だけでせずにな、そうするとな」
「我々は他のこともかなり出来ますね」
「そうなる、それで内政はある程度官僚組織も使って進めていって」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「勢力の拡大ですね」
「東に向かうで」
「わかりました」
「ミシシッピー川西岸を目指すか」
 太平洋沿岸からというのだ。
「そうするか」
「そうですね、ですが」 
 エリカはトウェインのその話を聞いて言った。
「東は様々な勢力が存在し」
「星のモンもおるな」
「はい」
 このことを言うのだった。
「アメリカ西部は私達を含めて十人います」
「星のモンがな、全員な」
「仲間にされますか」
「そうする、そのうえでや」
「アメリカ西部の統一をですか」
「進めてくわ」
 こう言うのだった。
「是非な」
「そうですか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「アメリカ全体もな」
「統一されますか」
「そうするで、その戦略も練ってくで」
 これからはといううのだ。
「三人でな」
「はい、それでは」
「ことを進めていきましょう」
 二人はトウェインの今の言葉に微笑んで応えた。
「これより」
「まずはアメリカ西部の統一にかかりましょう」
「ほなな」
 トウェインも笑顔で応えた、そしてだった。
 三人で勢力拡大のことも話すことにした、だがここでトウェインは難しい顔になってこんなことを言った。
「今の時点で三人だけやとな」
「星の人がですか」
「それだけやとですか」
「いささかな」
 こう言うのだった。
「少ないな」
「そう言われますと」
「そうですね」
 二人も否定しなかった。
「一人でいるよりもずっといいですが」
「三人で勢力を拡大するとなりますと」
「人手が足りません」
「どうにも」
「そやろ、スタインベック達七人がおる」
 東にはというのだ。 
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