わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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5-12
じっちやんの会社は30日に納品は殆ど終わっていて、31日の午前中に一斉掃除をして、お昼に寿司折で打ち上げをしていた。私は前の日に、おうちの掃除をばっちゃんとしていて、殆ど終えていた。31日は朝から、おせち料理の用意を手伝っていたのだけど、3時頃出掛けると言ってあった。
たっ君と会うのだけど、泉希ちゃんと約束してるとばっちゃんにウソをついていた。2学期の成績がオール二重丸で、まわぁまんまーにも顔向け出来ると機嫌が良かって、じっちゃんも会社の皆に「さすが ワシの孫だわ」と、自慢していたのだ。
駅前で待ち合わせをして、20分ほど歩いて坂道の上にあると言う神社と街並みを見降ろせる高台があるから、一緒に夕陽を見ようと言っていた。学校に行く道とは1本違う坂道を歩いて神社に着いてお詣りをして、見晴らし台に・・・。私はもこもこのピンクのセーターにマフラーをしてきたんだけど、少し汗ばんでいた。そして、胸元にはタイリクウルフのバッヂを・・・。たっ君にもあげたんだけど、照れ臭そうに腕のところに付けていた。
「わぁー すごいね よく 見える あっ あそこ ウチの家やねん 河川敷の公園も見えるネッ こっちは、多分泉希んチ たっ君とこは?」
「うーん あの樹が邪魔で見えないなー」
まだ、陽は高く輝いていた。だから、川の水もキラキラとしていた。
「なぁ ウチ等 住んでるとこって 川が溢れたら・・・めちゃめちゃになるんだね」
「そうだよ 昔は洪水で悩ませられていたみたい おそらく、そんなに、堤防も高くなかっただろうから・・・」
「そんなとこでも 家がいっぱい出来たんだぁ」
「まぁ 京都と大阪の中間で 賑わったんじゃぁないか それに、遊郭なんかもあったみたいだから」
「ゆ・う・か・く って?」
「まぁ その 男が金払って女の人と遊ぶとこ」
「ふぅ~ん 芸者さん?」
「ちょっと 違うけど 芸者さんなんかも居たと思うよ 僕のウチとかみゅうみゅんのウチなんかも 昔は・・ 江戸時代から その芸者さんなんかを相手に着物とか飾りものとかを売って商売してたんだ」
「はぁー そーなんだぁー 古いんだね」
少し、陽が傾いてきた頃、「遅くなるから、そろそろ帰ろう」と、たっ君が言ってきて、帰りは違うほうから帰ろう こっちの方が早いんだと反対方向へ・・・。周りは樹が生い茂っていて山道に近い感じ。
「たっ君 なんか 暗そうで怖いなぁー 大きな樹ばっかーで薄暗いんじゃぁない 大丈夫?」
「あぁ いつも 通っているから 大丈夫だよ」と、私の手を握ってくれていた。
途中、少し開けて街並みが見えるところがあって、たっ君にそっちのほうに私は引っ張られていった。
「みゅうみゅん」と、抱き寄せられて・・・私もそのつもりになっていたのだ。唇を合わせていたのだけど、そのうち、たっ君の舌が私の歯の間から入り込んで舌を絡ませるようにしてきた。私もそのまま受け入れていたんだけど、そして、私のお尻を強く引き寄せてきて・・・たっ君のあの部分が大きくなってきてお腹の下のほうに感じ始めていたのだ。たっ君は私のお尻を撫でるようにしてきている。
「たっ君 ダメだよー そんなの・・・」
「どうしてー 僕は あの時のみゅうみゅんの裸が忘れられないんだ」と、今度は、私のセーターの下から手をもぐり込ませてきていた。そして、私の胸に手を添えて・・・。だけど、しばらくは、私も拒まなかったのだけど
「嫌! そんなの・・・ダメだって言ってるのにぃー ウチ 小さいし・・・ 恥ずかしい」
「そんなことないよ ぷっくりとして 可愛いよ ゴムまりみたいに 柔らかくて、跳ね返ってくるようだよ」
「だけど・・ こんなの 嫌 叱られる」と、その時、私は まわぁまんまーの顔が浮かんでいた。と、手を遮っていた。
「うん そーだな まだ みゅうみゅんには早いか こんなことするの」
「でも たっ君のことは嫌いじゃぁーないんだよ みゅうみゅんも抱きしめられたいって思うこともあるよー だけど・・」
「いや いいんだよ 今年 最後の想い出にって思っただけだからー」
「・・・ねぇ もう一度 キスしてー」と、私は、今度は自分からも舌を出して・・・お互いに吸い合っていた。本能だった。今度は甘~い感じ・・・好きな人との・・・だけど、私はいけない子なんかなぁーと思いながら・・。
帰り道、私はばっちゃんから近くの料理旅館に押し寿司を頼んであるから受け取って来てと言われていたのを思い出して、泉希ちゃんチの近くの道を進んで川沿いに建つ古い建物なんだ。こっちに来て、みんなでお風呂に入りにきたところだ。
「おっ 確かー 本町さんとこのー・・・ お転婆娘」応対してくれたのは、年配のおじいさん。
「・・・ お転婆じゃぁないですよーだ 少し活発なだけ」
「そうか そうか すまんすまん これ、あんたのお母さんが気に入ってくれてなー やっぱり、面影あるなー あの娘の・・・。 この頃 風呂にも入りに来ないな たまには、顔を見せに来なさいな」と、頼んでいたお寿司を渡してくれた。
そして、夕飯の後、年越しそばも食べて、その年も暮れようとしていた。除夜の鐘の音が近くのお寺から聞こえて・・・私は、お風呂上りに、プレゼントしてもらったものを着てみようとしていた。あれから、怖くて しまい込んだままになっていたのだが・・・そぉっとおそるおそる 身に着けてみると お姫様みたいな気分になってきた・・・ ふと たっ君がこんな恰好を見たらどうなんだろうと さっきの甘いキスしたのを思い出して、唾液も粘っこくなってきていたのだが、そのまま寝落ちしてしまっていたのだ。
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