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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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5-11

 そこから、三条通へ・・・私は、紳おじちゃんに腕を組んでいっていた。

「こんなの 絢に叱られるだろうな」

「そんなことないよ 女の子がこうやるのって信頼している証だよ みゅうみゅんはね 島では、おとんとこうする機会も無かったから やってみたかったんだぁー」

 それから、寺町通りという所をしばらく歩いて、「ここだよ」という所。1階はコスメショップで、横のオープンな階段を上がるのだろう、2階の道路際のガラス窓には女と男の人のマネキンがアクセサリーを着けて横のツリーのキャンドルライトに照らされて輝いていた。そして、その下の部分には青いネオンライトでAmerican tempest No2の文字が・・。

 階段を上がって行くと、さっきのお店とは違ってキラキラとしたようなアクセサリーが並んでいた。

「あそことは違えて、今風なものを揃えているんだ。それも男でも身に付けるようなものも。北川さんとこのも扱っているんだよ」

 泉希んチのものだ。奥のほうには、女の人の下着みたいなものが並んでるコーナーが・・・私が珍しくて、眼を止めていると

「あそこは セクシーというより メルヘンチックなランジェリー こういうお店だと女の子も抵抗なく選べるだろう? 彼と一緒でも 可愛いのんを」

「あっ あっ そんなぁー」

「実海も すぐだよ」

「ウチ そんなのぅー」

「可愛い人ネ 恋人?」と、紳おじちゃんに笑顔で声を掛けてくる人がいて、スタイルの良い女の人。

「おぉ 紹介するよ 水島実海 僕の姪っ子」

「あぁー 妹さんの娘さん? 似てらっしゃるわー すぐに わかった! 大越メリァ です よろしく」

「ここの店長で うちの会社の専務だ 僕の右腕 うちが伸びてきたのも彼女のお陰なんだ 色々とアドバイスをくれるんだ」

「嫌ですわ 社長 そんな言い方」

「店長 実海を案内しながら 僕からのクリスマスのプレゼントを何か選んでくれ アクセサリーとあっちのものも まだ6年なんだけど 自分で着て楽しむのも好いだろう?」

 店内には、他に二人の若い店員さんが居て、二人ともシュッとした人。色んなものを見せながら、店長さんは私にベルベット地のバラの花をモチーフに真ん中がキラキラ光っているブローチを選んでくれた。だけど、私は深いピンク色の桜が良いと選び直していた。コートを脱いでみなさいなと、私の胸に付けてくれていた。そして、頭が寂しいわねと、同じ型の小さなもので髪の毛を留めてくれた。

「ねっ? 可愛いわ うん この方が可愛らしい感じかもネ これなら セーターの時でも首元にしてもおしゃれよ まだ、小学生ならこのほうが色々とする機会も多いでしょ ねぇ 桜が好き?」

「うん ワン・チーム」

「そうかぁー ワン・チームかぁー」と、首を少し傾げながら、奥のコーナーに連れて行ってくれて

「そうねぇー 彼氏に見せると言うより、自分でお姫様気分になって楽しんでネ」と、白くてレースで飾られてふわふわでお腹の真ん中にお花の飾りのあるショーツと肩のところがうすいガーゼのようなもので被われてひざ丈で裾の部分がひらひらしたレースが付いた綿素材のものを選んでくれていた。

「あのー こんなの 恥ずかしい・・・から・・・」

「だって 人に見せるんじゃぁないしー これ着て お姫様になって、素敵な夢を見てちょうだい 幸せな気持ちになれるわよ」

 ブローチと髪止めをした私を紳おじちゃんのとこに連れて行かれて

「どう? ちょっとしたレディに変身しました」と、店長さんは私の背中に手を当てて押し出していた。

「おぉー えっ 何だか 顔も変わった すごいねー ちょっと 大人びて見えるカナ?」

 店長さんは、私のお化粧もいじっていたのだ。

「これから お食事?」

「うん ウチのほうは田舎だから 実海に街のふんいきを味合わせてあげようと思ってネ」

「そう 実海ちゃん 楽しんでらっしゃいな そして、社長も 可愛らしい こ・い・び・と とネ!」

 送りだされて、外にある階段を上ったところにある鴨川沿いのお店に入った。もう、辺りは薄暗くなっていたのだ。予約していたと言う、河川沿いに向かった席に着いて、窓ガラスとの間に鉄板があって高い帽子を被ったコックさんがお辞儀をして立って居た。

「ビールとジンジャーエールがいいかな?」と、私の顔を見ていたけど、ジンジャーエールって聞いたことあるけど、私 飲んだこと無いと思いながらも、頷いていた。お店の雰囲気に圧倒されていたのだ。

「最初に よもぎの生麩と大黒しめじを・・・それから、実海は肉はロースとフィレと どっちが良いのかな?」

「えーとー えーとー」

「まぁ いいや じゃぁー ロースとフィレと シェァして下さい」と、注文したら

「じゃぁ メリークリスマス」と、紳おじちゃんはグラスを差し出してきて、私は慌てて自分のグラスをもっていたら、コツンと合わせてきていた。

 窓の外は川沿いの灯が見えて、川の水にも映ってみえる。焼けたものを手元のお皿に乗せてくれるんだ。

「おいしいぃー みゅうみゅん こんなの初めて 紳おじちゃん 連れてきてくれてありがとう」

「そうか うまいだろう 喜んでもらえて良かった! 実海 そのネックレスもマミィーが用意してくれたのか?」

「だよー あのね まわぁまんまーのだって ばっちゃんが言っていた 買っていたんだけど、誰かのをしてたんで 出しそびれたんだって」私は、小さなガーネットが連なったものをしてきていたのだ。

「そうか 今日の服に似合っているよ 絢は確か 2月生まれだったな でも、彼にもらったものを大切にしていて、いつも首にしていたっけなぁー だから、出しそびれたんだろう」

「ねぇ 紳おじちゃんは結婚しないの? さっきの人なんて いい雰囲気」

「あぁー 彼女は 店の立ち上げ当初から手伝ってくれてるんだ 帰国子女でハーフなんだ お母さんがアメリカ人と結婚して 彼女が生まれたんだが 男がアル中みたいになって暴力も振るうようになったみたい 彼女がハイスクールを卒業した機会に離婚して、お母さんと日本帰って来てな 英語も話せるし雇ったんだよ 専門学校に通っていたんだが、お願いして社員になってもらった。笑顔で気がきくし・・・」

「うん 素敵な人よね 美人だし、それに かしこそう 紳おじちゃんを見る眼 あれは・・・」

「ふふっ 実は・・・ 一緒になろうかという時期もあったんだけど・・ なんか そのチャンスをお互い 逃してしまったんだよ だから そのままさー」

「へぇー そんなことってあるんだぁー じゃぁ 今は?」

「そーだなぁー 多分 お互い 好きってことだけだな 今更 結婚とか思わない 僕は今のモトマチを継いでいくつもりだし、彼女も母一人、娘ひとりだから・・難しい面もあるんだ でも、信頼関係はあるんだよ そーいう点では 絢はえらい これって信じたら なりふり構わないで、彼のもとに 一直線だったものなー 羨ましいよ」

 お肉も美味しかったし、お店の人も親切に応対してくれて、私は満足したのだ。

「紳おじちゃん 今日は ありがとう 美味しかったし、素敵なプレゼント みゅうみゅんは、こんな経験初めて すごく うれしい!」

「そうか 僕も楽しかった 君のような可愛いレディと一緒できて それに、僕が会計している時、お客さんの何人かが君のほうを振り返って見てたの気づいたかい? それだけ、今日の君は輝いているんだよ」

 お店を出て、私は階段の途中から・・・えいっ と、飛び降りていた。そして、今日はパンプスだったせいか、降りたときに少し滑ってしまって「キャっ」と、叫んでしまった。

「こらっ 危ないじぁないか 大丈夫だったか?」 付近を歩いている人達も叫んだものだから、私を見ていた。

「平気 平気 ちょっと 滑ってしまったから・・・ だって うれしいんだものー 今 ルンルン!」

 その後、少しだけ鴨川の河川敷を腕を組んで歩いて帰った。家に帰り着くと、じっちやんはもう寝ていたけど、ばっちゃんが私を見て

「あれれーぇ どこのお姫様だい? まぁ まぁ 家を出て行った時より、べっぴんさんになって帰ってきてぇー」 
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