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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室40 死神の到来の時間

このジャージは殺せんせーへのプレゼントでもある...

川辺で一人バーベキューをしている殺せんせー...

殺せんせー「ヌルフフフ、フランスの直売所でこっそり買ったフォアグラでバーベキュー。こればかりは生徒達には内緒ですねぇ」

殺せんせーの背後の崖の上から、莉桜がバーベキュー台に落ちた。バーベキュー台は壊れ、殺せんせーは慌てて肉を回収。

殺せんせー「な、なんて場所から落ちてくるんです中村さん!?」
 
莉桜「すっげー...あの高さからバーベキュー台に落下しても痛くも熱くもない...!」

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烏間「軍と企業、そしてサポートアイテムを作る会社と共同開発した強化繊維だ。衝撃耐性、引っ張り耐性、切断耐性、耐火性、あらゆる要素が世界最先端だ。丁度性能テストのモニターを探していたから、君ら用に作らせたというわけだ」
 
木村「すげぇ…ジャージより軽いぞ」
 
桃花「しかもこの靴すごい跳ねるよ」

轟「サポートアイテムってことは、ヒーロースーツと同等...?」
 
烏間「いや、ヒーロースーツ以上だ。機能がそれだけだと思うなよ?特殊な揮発物質に服の染料が反応し、一時的に服の色を自在に変える。全5色の組み合わせで、どんな場所でも迷彩効果を発揮する!」

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菅谷の迷彩により、千葉と凛香が草むらの中を音を出さずに進む。

殺せんせー「まったく油断ならない生徒達です。フォアグラの匂いに誘われて来たんでしょうか...ここなら問題ない...ジャンプの時間です」

見ているページに千葉が狙撃して、ペイント弾により見えなくなった。

殺せんせー「にゅやぁぁぁ!?ち、千葉君ですか今のは!?ハンターとトリコの2大異世界編が両方読めない!!」

そして肩、背中、腰は衝撃吸収ポリマーが効果的に守ってくれる。フードを被ってエアを入れれば頭と首まで完全装備。
 
殺せんせーは現在教室で彫刻を彫っている。

殺せんせー「先生と言えども芸術には時間をかけます。特にこのロケットおっぱいの再現の難しさ!かれこれ1時間はかかってますねぇ」
 
生徒達は窓を突き破って侵入し、先生と丹精込めたであろう作品に向かって銃を乱射する。彫刻はズタボロになっていく。

殺せんせー「いやぁぁぁぁ!?愛情込めたロケットが!」

そして殺せんせーが銃の嵐により、外へ、すぐさま殺せんせーの周りが炎で囲まれた。

殺せんせー「これは轟君の!?こんなに炎を出しては...(っ!この火力で炎が安定している!?)」

その炎の中から、緑色の閃光が飛び出してきた。

殺せんせー「にゅぅぅ!?!?(速い!今のは緑谷君...!しかしあそこまでのスピードはまだ出せないはず...!)」

殺せんせーはなんとか炎から脱出した。

殺せんせー「な、何なんですか今日は!?息つく暇もない!」
 
 
烏間「折角の新装備。手の内を晒すのはやめとけと言ったんだがな...彼らがお前に見せたかったそうだ。新しい力の使い方を」
 
殺せんせー「...!」
 
寺坂「教えの答えは暗殺で返す。それがE組ここの流儀だからな」
 
メグ「約束するよ殺せんせー。この力は…誰かを守る目的、助けるため以外で使わないって...ね」
 
 
殺せんせー「満点の答えです。明日からは通常授業に戻りますよ」
 
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殺せんせー(私がここに来た頃は...
 

教室の所々に澱んだ殺意があるだけだった。
 

暗殺の危険は少ないが、冷たい空間。
 
 
それが今は、
 

敷地のどこでも温かい殺意で溢れている)
 
 
『いつかあなたも...そんな相手に巡り会えますよ......』
 
 
殺せんせー(ええ。目の前に...沢山います)
 


後日

ひなた「すげぇプレゼント貰ったね!」

桃花「あーいうのはテンション上がるよね〜」
 
イリーナ「女子のはね。私がデザインを出したのよ。カラスマの奴、男女同じ服にしようしてたから…こんな感じで女子はもっと体のラインを出しなさいって」

その案は新型ジャージではなく水着レベル...
 
ひなた「明らかに防御力落ちてるし...」

出久「これは却下されますよ...」

イリーナ「でも女子のこういう姿見たいでしょ?」

出久「ぶっ!?」

出久ガールズ「...」ジーッ...

出久「...ノーコメントで」

岡島「興味はあると...」

出久「やめてよぉ!」

イリーナ「あいつ本当女心分かってないから…結局私にはプレゼントもくれなかったし!あのタコでさえ分かってたのに!あー思い出したら腹立ってきた!」
 
そう言って教室から出て行った。

ひなた「どうしたんだろう...?」
 
陽菜乃「...あっ!思い出した!4日前の10月10日、ビッチ先生の誕生日だ!」
 
ひなた「烏間先生がくれるのを期待したけど案の定何も無く、プライド高いビッチ先生からは言い出せずってとこかな...相変わらず不器用な人だね」
 
莉桜「でも、私達が騒ぎ起こしたのにも一因あるかもね...」
 
前原「よし...また俺らが背中押してやろうかね!」

というわけで生徒達で作戦会議...まずはイリーナを烏間から離すことに。

メグ「ビッチ先生、また仏語会話教えてください!」
 
イリーナ「ああメグ...アンタそーいや外国で仕事がしたいんだっけ?」
 
メグ「漠然とだけどね」
 
イリーナ「しょーがないわねぇ。そこ座んなさい」
 
メグ「あ、天気もいいし外でやろーよ外で!」
 
イリーナ「ちょ、な、何よ?」

そして歌を歌ってくれ、ピアノを弾いてくれだので引き付ける。イリーナ自身も自分の人気さに満足げである

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その間にプレゼントを買う係で外に出ていた。

メンバーは出久の修学旅行班+轟である。

杉野「って言ってもなぁ。ビッチ先生、大概のプレゼント貰った事あるだろ?」
 
茅野「難しいね...」
 
渚「烏間先生からビッチ先生へ。大人から大人に相応しいようなプレゼントは...」

出久「やっぱり高価なものじゃないと...」

轟「俺出せるぞ」

出久「うぉ!?財布に万札がいくつも...!?」

轟「親父が割と稼いでるからな。俺も特に買いたいもんもねえし、使っても問題はない」

カエデ(そういえば、親ってエンデヴァーだもんね...)

杉野(割とじゃねえだろ...)
 
その時、近くの花屋の店員さんが話しかけてきた。
 
花屋「やっぱりそうだ!ねぇ君たち!あの後大丈夫だったのかい?ほら、おじいさんの足の怪我の...」

渚「!救急車を呼んでくれた花屋さん...まぁなんとか…許してもらいました...」
 
花屋「そっか。大事にならず良かったね。それと今、プレゼントが欲しいとか言ってたね。大人にあげるに相応しい...」
 
有希子「あっ...はい」
 
花屋は有希子に一輪の花を手渡した。
 
花屋「こんなのどう?」
 
カエデ「なるほど、花束!」
 
花屋「人の心なんて色々なのに、プレゼントなんて選び放題の現代なのに、未だに花が第一線で通用するのは何故だと思う?
 
心だけじゃないんだ。

色や形が、香りが、そして儚さが、人間の本能にピッタリとはまるからさ」
 
奥田「説得力ありますね!」
 
カルマ「電卓持ってなきゃ名演説だけど」
 
花屋「うっ、一応商売なんで...で、どうする?これも花の縁だ。安くしとくよ?」

一同はお互い頷き合い花束に決めた。


轟「じゃあこれくらいですか...」

花屋「...5万も...!?」

出久「ストーップ!」

轟以外(結構金銭感覚狂ってる...?)



殺せんせー「(イリーナ先生は、生徒たちを下の名前で呼ぶことも増え...今やすっかり姉のような友達のような...良い教師になりましたねぇ)さて、生徒達も何やら企んでいる様子。先生も参加しましょうかねぇ」
 
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烏間「イリーナに誕生日の花束?何故俺が?君らが渡した方が喜ぶだろう」
 
渚(本当に気づいていないのかな...)
 
カルマ「ビッチが必要な戦力だと思うならさぁ...同僚の人心掌握も責任者の仕事じゃないの?あ、俺らが用意したのは内緒ね」
 
烏間「...一理あるな。わかった...俺が渡す。気遣い感謝する」
 
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メグ「あ、ビッチ先生ごめん!用事があるの!」
 
莉桜「じゃーね!」
 
イリーナ「えっちょ!?何でいきなり全員帰るのよ!何よ用事って...訳わかんない...また寂しい一日に逆戻りよ!」

そうブツブツ言いながら、職員室に戻る。そこには花束を持った烏間が。イリーナはその状況に固まる。

生徒達は窓からこっそりと見ている。

烏間「誕生日おめでとう」
 
そう言って花束を渡した。
 
イリーナ「えっ!?!?う、嘘、あんたが...!?」
 
烏間「遅れてすまなかったな。色々と忙しかった」
 
イリーナ「やっば...超嬉しい。ありがと...あんたのくせに上出来よ。なんか企んでるんじゃないでしょうね」
 
烏間「バカ言え。祝いたいのは本心だ。恐らくは最初で最後の誕生祝いだしな」
 
イリーナ「...何よ。最初で最後って」
 
烏間「当然だ。任務を終えるか、地球が終わるか、二つに一つ。どちらにせよ、後半年もせず終わるんだ」
 
イリーナは窓を勢いよく開け、生徒達を睨みつけた。
 
イリーナ「こんな事だろうと思ったわ。この堅物が、誕生日に花贈るなんて思いつくはずないもんね...!」

“バンッ!!!”
 
イリーナは後ろの木に本物の銃で撃った...

出久(嘘だろ...!)
 
イリーナ「楽しんでくれた?プロの殺し屋が、ガキ共のシナリオに踊らされて舞い上がってる姿見て...」

出久「待ってください!僕らはそういう意味でやったわけでは!花束のことは申し訳ありませんが、一応僕らからのプレゼントでもアルンですよ...」

出久が慌てて弁明をし始める。周りの生徒も出久の言葉に頷く。
 
殺せんせー「そうですイリーナ先生。生徒達は純粋な好意から貴方を...」
 
イリーナ「説得力ないわタコラッチ!!」


出久「真面目な話をしているのにパパラッチの格好をするな!!!」

殺せんせー「ひゃい!す、すいません!!」

イリーナ以上に出久にキレたので殺せんせーはマッハで着替えて土下座をした...


イリーナ(...思い出したわ。こいつらとはただの業務提携関係。平和な世界のガキ共と、先生ごっこをしてただけ)
 
ビッチ先生は花束を烏間先生に突き返し、校舎を出ていってしまった。
 
イリーナ「お陰で目が覚めたわ。最高のプレゼント...ありがと」
 
生徒達はイリーナに呼びかけるが、イリーナは振り向くことなく、山から降りて行った
 
殺せんせー「そっとしておきましょう。明日になれば冷静に話も出来るでしょう」




そしてイリーナが来なくなって3日が経とうとしていた...

一同はイリーナのことを気にかけているのだが

殺せんせー「烏間先生。任務優先もわかりますが、少しは彼女の気持ちになってあげては?」
 
烏間「...この後次の殺し屋との面接がある。先に帰るぞ」
 
磯貝「か、烏間先生...!」
 
烏間「......地球を救う任務だぞ。君達の場合は中学生らしく過ごしていいが、俺や彼女は経験を積んだプロフェッショナル。情けは無用だ」

自分にも他人にも厳しいこの男はそう言うと教室を出て行ってしまった...

殺せんせー「...イリーナ先生に動きがあったら呼んでください。先生これからブラジルまでサッカー観戦に行かなければ!」

殺せんせーはマッハでブラジルに飛んで行った...とても楽しみにしているのだが、殺せんせーは4年に一度の試合を見たいだけのにわかファンである。



出久「3日は長いな...」

桃花「電話も繋がらないし...」

千葉「まさかこんなんでバイバイとかないよな...?」

花屋「そんなことはないよ。彼女にはまだやってもらうことがある」
 
ひなた「だよね。なんだかんだいたら楽しいもん」
 
花屋「そう。君たちと彼女の間には充分な絆が出来ている。それは下調べで確認済みだ。僕はそれを利用させてもらうだけ...」


出久「.........は?」


男は平然と教壇のところにいた。誰にも違和感を感じさせずに自然に...そしてその異常さに誰もが気づいた。


死神「僕は“死神”と呼ばれる殺し屋です。今から君達に授業をしたいと思います」

出久と轟は個性をすぐに出せるように構えた。
 
死神「話を聞かないと後悔するよ?では...花はその美しさにより、人間の警戒心を打ち消し、人の心を開きます。渚君、君達に言ったようにね」
 
すると、律の元に一通のメールが届く。
 
死神「でも、花が美しく芳しく進化してきた本来の目的は...律さん、送った画像を表示して」
 
律に送られてきた画像には
 
 
死神「虫をおびき寄せるためのものです」


そこには手足が縛られて気絶しているイリーナの画像が...生徒達は全員は驚愕しているが構わず死神が話を続ける。


死神「手短に言います。彼女の命を守りたければ、先生方には決して言わず、君達全員で僕が指定する場所に来なさい。来たくなければ来なくていいよ。その時は彼女の方を君達に届けます。全員に行き渡るよう小分けにして。そして多分次の花は、君達のうちの誰かにするでしょう」

出久(なんだこの人は...!?恐ろしいはずなのに...なのに...!同時に安心もしてしまっている......場の空気が完全に相手のものだ...!でも奴をここで捕まえれば...!)


寺坂「おうおう兄ちゃん...好き勝手くっちゃべってくれてっけどよ?別に俺らは助ける義理ねーんだぜあんな高飛車ビッチ。俺らへの危害もチラつかせてるが、烏間の先公やあのタコはそんな真似許さねーぜ。第一、ここで俺らにボコられるとは考えなかったか誘拐犯?」
 
死神「不正解です寺坂君。それらは全部間違っている。君達は自分達で思ってる以上に彼女が好きだ。話し合っても見捨てるという結論は出ないだろうね」

その瞬間花と共に死神は消えた。目の前から...!

死神「そして、人間が死神を刈り取る事など出来はしない。
 
 
畏れるなかれ。死神が人を刈り取るのみだ」

この言葉を残して...

轟「...完全にやられた...!」

地面に落ちている地図を拾った。そこには18時までに全員で来いという指示...

寺坂「...これ使うか」

寺坂が出したのは超体育着...

莉桜「守るために使う...か...」

岡島「ま、色々世話になってるしな」
 
前原「最高の殺し屋だが知らねーけど...」

出久「好きにはさせない...助けて勝つ...!!」

-----

出久達は指定の場所に集まり、糸成3号のドローンなどで偵察して周りを確認する。周囲には人影はおらず、内部行動を考えれば少人数と考えられる。

原「律、12時を過ぎても戻らなかったら、殺せんせーに電話を」

律「はい...みなさんお気をつけて」

今回の作戦では全体を把握できるモバイル律だ。

全員素早く内部に侵入した。そこはだだっ広く、そして静かだった。

全員が緊張感を持ちながら進もうとすると

死神『全員きたね、それじゃ閉めるよ」

天井にあるスピーカーから死神の声が。入ってきたドアは封鎖されてしまった。壊せるのだが逃げたらイリーナの命が危険である...

カルマ「やっぱこっちの動きは分かってるんだ。死神って言うより覗き魔だね」
 
メグ「クラス全員で来る約束は守ったでしょ!ビッチ先生さえ返してくれればそれで終わりよ!」
 
死神『ふむふむ。部屋の端々に散っている油断の無さ。よく出来ている。』
 
突如、ガゴッと轟音がした。そしてこの部屋全体が下へと下がり始めた。

出久「地下に...!っ!死神!!」

止まると目の前には死神が...生徒達と死神の間には格子が...つまり自分達で檻の中に入ってきたのだ...

そして死神の背後にはイリーナが手を縛られて気を失っている。
 
死神「捕獲完了。一人一人捕らえるのは予想外のリスクがある。こうやって一斉に捕獲するのが一番早い。ああっ、檻を壊すとここが崩れちゃうかもね。だから個性持ちの2人は大人しくしていようか」

生徒達は出るためにと壁などを叩き始める...その中岡島が死神に

岡島「俺たちがアンタに反抗的な態度を取ったら頭にきて殺したりは...!?」
 
死神「しないよ。子供だからってビビりすぎだろ」
 


岡島「......いや、ちょっと安心した」

三村「ここだ!空間のある音がした!」

竹林(指向性爆薬...!)

愛美(カプセル煙幕!)

それぞれが製作したもので壁を破壊して死神の視界を奪って全員が檻からの脱出に成功した。

生徒達の行動に死神は


死神「へぇ...いいね、そうこなくっちゃ!」

嗤っていた。







死神「おっと!行く前に準備しなくちゃ...ヒーローの卵へのプレゼントをね」


 
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