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夢幻水滸伝

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第三百二十一話 北太平洋の中心その十一

「そこから考えてるだけで」
「別にですか」
「凄くないですか」
「そうですか」
「そや、見てきたもんから語ってるだけやからな」 
 それ故にというのだ。
「ほんまな、わいは何も凄くないわ」
「そう言われることもです」
「素晴らしいと思いますが」
「謙虚だと」
「いやいや、何でもない。まあ産業はそうしたもんも造ってさらに発展させて」
 ラジオに電話それに将来はテレビもというのだ。
「そしてな」
「それを売ってですね」
「利益としますね」
「そうされますね」
「それを造る企業、そこにおる経営者と労働者の利益にして」 
 そうしてというのだ。
「勢力にもな」
「税収で、ですね」
「利益としますね」
「売って経済を回し」
「貿易でも売って」
「そうするで、そして得た収益でな」 
 勢力のそれでというのだ。
「インフラにも軍事にもな」
「予算を投じ」
「さらに勢力をよくしますね」
「そうしますね」
「そうしてくんや、内政はな」 
 こう言ってだった。
 トウェインは勢力拡大と共に産業を育成し発展した産業で得た利益でインフラや軍事を整えていった。
 ホノルルには艦隊だけでなく陸軍そして建設された空港に空軍が集結し州全体に睨みを利かせてだった。
 州の諸勢力に自分達の力を見せ戦っても勝てないことを知らしめかつ海賊やモンスターも征伐し州の安全を確保していき。
 勢力の評判も上げた、するとだった。
「もうか」
「はい、これで州の全ての街や村が降りました」
 ホノルルの市長は道具を使って自らロサンゼルスのトウェインのところに来て答えた。
「ナーレフが降りましたので」
「州の勢力とは戦せんかったな」
「海賊やモンスターの征伐ばかりで」
「戦も考えてたが」
「ホノルルの軍の規模と強さそれにトウェイン様の善政を見まして」
 市長はそれでと答えた。
「その結果です」
「ハワイの街や村はか」
「トウェイン様ならと思い」
「降ったんやな」
「また諸部族も」
 ハワイ州のというのだ。
「そうしました」
「そうか、オレゴンも順調にな」
 トウェインは市長の話を聞いてからこの州のことも話した。
「勢力を拡大出来てるしな」
「流れはいいですか」
「今のとこな、三州掌握したら」
 オレゴン州も加えてというのだ。
「大きい、ほなや」
「オレゴン州をですか」
「一気に掌握するか、あの州の全ての街や村に使者を送って」
 その様にしてというのだ。
「掌握するか」
「そうされますか」
「次はな」
 こう市長に話した。 
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