夢幻水滸伝
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第三百二十一話 北太平洋の中心その六
「それやとな」
「丁度よかったですか」
「ああ、ほな食いに行こうな」
「料理もいいですがジュースもです」
「ええお店か」
「トロピカルなそれが」
「ハワイらしくやな」
「ですから」
それでというのだ。
「是非です」
「二人でか」
「食べましょう」
「ほなな」
こう話してだった。
トウェインは市長に紹介されたレストランでハワイ料理を楽しんだ、そのうえで市長に一時の別れを告げてロサンゼルスに戻ったが。
ホノルルでの一部始終を話すとだった、周りもそれならと頷いた。
「無事にお話は整いましたか」
「ホノルルは我等の勢力圏に入り」
「あの街に大規模な軍事基地を建設する」
「軍隊を駐留させたうえで」
「全部決まったわ、ほなその力を見せつつな」
軍隊のそれをとだ、トウェインは話した。
「そうしながらな」
「そのうえで、ですね」
「ハワイ州の街や村に使者を送り」
「降る様に言いますか」
「そして降った街や村は迎え入れてな」
自分達の勢力にというのだ。
「統治していくで」
「そうされますね」
「このカルフォルニア州と同じく」
「そや」
まさにというのだった。
「勢力圏は何処もや」
「同じですか」
「同じ様に豊かに平和にならんとな」
さもないと、というのだ。ロサンゼルスの市長に答えた。
「あかんからな」
「だからですね」
「そうしてくで」
「そうですか」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ハワイもな」
「その様に治めていきますか」
「そしてな」
それでというのだ。
「ハワイでの貿易やけどな」
「そちらのこともですか」
「大々的にな」
「行っていきますか」
「そして富を得てくで」
「貿易ですね」
「これは金を作ってくれる」
トウェインはコーヒーを飲みつつ言った。
「そやからな」
「そうしていかれますね」
「そや、太平洋の諸勢力とな」
「ハワイ州においてですね」
「大規模にな」
「貿易を行って」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「情報な」
「諸勢力のですね」
「得てくで、ええな」
「わかりました」
市長もそれではと答えた。
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