夢幻水滸伝
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第三百二十話 州の南から北へその七
「そしてや」
「破壊していきますね」
「ミョッルニルをぶつけたらな」
「間違いなくサンフランシスコの城門は破壊されていきます」
「一撃でな、敵の守りを壊せば」
城壁それに城門をというのだ。
「それだけでや」
「敵の士気は落ちます」
「そこでや」
「街に降伏を促しますね」
「準備出来てへん間に丸裸にしたら」
それならというのだ。
「もう戦う気も失せるわ」
「戦っても無駄、確実に敗れると考えて」
「そこで降伏勧告をすればな」
「いいですね」
「そやからな」
「ここはですね」
「そうして攻めるで」
こう言ってだった。
トウェインハサンダーバードの背に飛び乗って彼が空に舞い上がったところで全軍にその様に指示を出した、その指示のままだった。
二万の軍勢それにトウェインも動いた、そしてだった。
街の城壁は瞬く間に破壊され城門もトウェインのミョッルニルが当たるとその一撃で粉砕されていった、そうしてだった。
街をほぼ丸裸にしたところでトウェインが降伏を促す使者を送るとだった。
「降伏しましたね」
「市民の安全を保障すれば」
「そして市長達の立場も認めれば」
「降ればええんや」
それならとだ、トウェインは周りにいる軍人達に答えた。
「それでな」
「左様ですね」
「それではですね」
「後は行政処理を促し」
「城壁や城門も修復しますね」
「そうするで、もうわい等の勢力に入ったんや」
サンフランシスコはというのだ。
「それやとな」
「もうですね」
「修理を行い」
「元に戻すべきですね」
「そや、しかし市街地も市民も巻き込まんでや」
港の方も見て話した。
「港もそれで済ませてな」
「よかったですね」
「それなら」
「左様ですね」
「そやな、戦になってもな」
それでもというのだ。
「そうした場所はな」
「巻き込まない」
「それで済めばいいですね」
「そうであるなら」
「戦は戦うモン同士がしてな」
トウェインは自分の考えも述べた。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「市民は巻き込まない」
「街や村も」
「それで済めばいいですね」
「敵を殲滅するっていう戦もあるわ」
このことはトウェインもわかっている。
「それこそ勢力全体をな」
「敵の市民も攻撃し」
「街や村も焼き尽くす」
「そうした戦もありますね」
「そやけどわい等は世界を救うんや」
星の者達はというのだ。
「それに町や村は勢力に加えてもな」
「倒すものではない」
「戦になろうとも」
「民もですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
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