夢幻水滸伝
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第三百二十話 州の南から北へその六
「神具を用いてな」
「そうされますか」
「トウェイン様ご自身も」
「術も神具も用いられますね」
「そうして攻めるわ」
実際にというのだ。
「それでや」
「そのうえで、ですね」
「あの街を攻め落とし」
「そこからですね」
「さらにですね」
「わい等の力をサクラメントとかに見せてや」
自分達の力を見極めんとしているカルフォルニア州のまだ降っていない街や村に対してというのだ。
「そしてや」
「一気にですね」
「カルフォルニア州を統一しますね」
「そうしますね」
「やっぱり統一せんとな」
州、それをというのだ。
「はじまらんやろ」
「はい、確かに」
「州という単位で一つにまとまるとです」
「かなり違います」
「それだけで」
「そやからな」
だからだというのだ。
「わいはな」
「今からですね」
「ロサンゼルスを攻略しますか」
「その光景を州のまだ降っていない街や村に見せて」
「自分達から降るか使者を送れば降る様にしますね」
「そうするで」
こう言ってだった。
トウェインは二万の軍勢に準備をさせて自身も棟梁としてそうさせていった。関係する書類をどんどん処理し。
出陣の時が来た、それで彼も鉄道に乗ってだった。
サンフランシスコの前に来た、街は彼等の迅速な動きに驚いていた。
「どうやらな」
「はい、我々と戦うことは想定していましても」
傍に出ているサンダーバードが応えた。
「まだです」
「来るとは思ってなかったみたいやな」
「鉄道を使いますと」
サンダーバードはそれならと話した。
「ここまで、ですね」
「迅速に移動出来るな」
「輸送もですね」
「出来るわ、ほなな」
「これよりですね」
「敵が驚いていてや」
「まだ準備が整っていないうちにですね」
「攻めるで」
「そうしますね」
「大砲に戦車を前に出して」
こうした兵器をというのだ。
「城壁に攻撃を仕掛けて空からもな」
「航空機を用いて」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「城壁を破壊するで」
「城壁さえ破壊すれば」
「そや、敵の守りは激減する」
街を囲んでいるそれをというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「敵の城壁を攻撃するで、わいもな」
「攻撃を仕掛けられますね」
「わいは自分に乗ってや」
サンダーバードを見て言うのだった。
「空から街の城門をや」
「攻撃していきますね」
「主にミョッルニルを投げてな」
持っている神具の一つであるそれをというのだ。
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