夢幻水滸伝
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第三百二十話 州の南から北へその四
「ロサンゼルスにもです」
「おるな」
「その二万をですね」
「すぐにや」
「サンフランシスコに送りますね」92
「わいが率いてな、そしてや」
「即座に攻略しますか」
市長はトウェインに問うた。
「そうされますか」
「ああ、わい一人で行ってもええが」
「この度はですね」
「その二万の軍を迅速に動かしてや」
「サンフランシスコを攻略したということをですね」
「サクラメントに見せて」
そしてというのだ。
「州の北の他の街や村にもな」
「見せますね」
「そうする、大軍を即座に的確に動かして」
「目的を達した」
「そのことをな」
「州の北の街や村に誇示する」
「そうして降ろうと思わせる為にや」
彼等の方からというのだ。
「そうするわ」
「そういうことですね」
「ほなな」
「これよりですね」
「サンフランシスコ攻めの準備に入るで」
「では今から」
「軍の方に連絡するわ」
貝殻を出して軍司令部に告げた、そしてこの夜は市長と飲んで食べてそうして風呂にも入って休んでだった。
翌朝市庁舎に出ると早速将軍達を集めて告げた。
「二万の軍勢でな」
「はい、昨夜連絡を受けましたが」
「サンフランシスコを攻めますね」
「二万の軍勢を以て」
「トウェイン様が率いられて」
「今からその準備に入ってな」
そうしてというのだ。
「その準備が整い次第や」
「早速ですね」
「軍をサンフランシスコに向けますね」
「そうしますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「攻略するで」
「わかりました、ではです」
「早速出陣の用意に入ります」
「そしてそれが整えば」
「車も鉄道も使ってですね」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「サンフランシスコまで迅速にな」
「二万の軍を移動させますか」
「武器や物資も」
「そうしますか」
「鉄道が特に大きいな」
こちらがとだ、トウェインは腕を組んで言った。
「あれを使うとや」
「多くの人やものを迅速に送れます」
「それが可能です」
「車も便利ですが」
「鉄道は尚更ですね」
「それでや」
鉄道はそうしたものだからだというのだ。
「今回はな」
「鉄道ですね」
「こちらを第一に用いますね」
「そして移動や輸送をしますね」
「鉄道は線路の上しか走れんが」
それでもというのだ。
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