夢幻水滸伝
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第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその十二
「その中でな」
「メキシコ料理もやな」
「食べてるわ」
「そやな」
「それでな」
トウェインは貝や海老をサラダと一緒に食べつつ言った、フレンチドレッシングもまた実によく合っている。
「今もな」
「楽しんでるか」
「ああ、お酒もな」
「こっちの世界のお酒も美味しいな」
「ワインもな」
赤ワインを飲みつつ答えた。
「ええわ」
「当然メキシコ産や」
ルルフォもそのワインを飲んでいる、そのうえでトウェインに話した。
「ええやろ」
「ああ、こっちのワインもな」
「そっちのワインはこの世界でも有名やな」
「カルフォルニア産はな」
「そのワインも売ってるか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「利益もな」
「あげてるな」
「売れるもんは何でも売る」
トウェインはサラダの次はステーキを食べて答えた。
「そうしてるわ」
「ワインだけやないな」
「自動車も造ってるしな」
こちらもというのだ。
「シアトルの方ではな」
「飛行機もか」
「ああ、ワシントンのな」
この州のというのだ。
「ヘミングウェーのとこもな」
「あいつも頑張ってるみたいやな」
「まだこれといって接点はないけれどな」
彼とはというのだ。
「そやけどな」
「あいつはあいつでやな」
「頑張ってるわ」
「それは何よりや」
ルルフォもステーキを食べて応えた。
「それぞれな」
「この世界を救う為に頑張ってるな」
「そやな、それでな」
そのうえでというのだった。
「そっちはメキシコを統一するな」
「このままな、それからのこともな」
「考えてるな」
「ああ、ほなお互いにな」
「やってこな」
メキシコ料理を楽しみながら話した、そしてだった。
トウェインは食事を終えるとロサンザルスへの帰路についた、サンダーバードに乗りそのうえで向かうが。
彼を背に乗せているサンダーバードがだ、彼に言って来た。
「ルルフォ様はお話がわかる方ですね」
「ああ、口調は砕けてるけど礼儀正しくて真面目でな」
「よい方ですか」
「そや、それで話もな」
「わかる方ですね」
「一本気でな」
その気質も以ていてというのだ。
「ええ奴や」
「そうなのですね」
「そやから最初からな」
サンダーバードの背に立って乗った状態で話した。
「この話はまとまるってな」
「思われていましたか」
「確信してた、しかもあいつの戦略を見てるとな」
この世界においてのそれをというのだ。
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