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X ーthe another storyー

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第三十八話 場所その六

「実はね」
「私達は不利ね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「私達は出来るだけよ」
「戦闘不能にならない様にするのね」
「ましてや死ぬなんて」
 最悪の事態もだ。庚は話に出した。
「絶対によ」
「なってはならないのね」
「皆ね。今回の戦闘でも」
 絶対にというのだ。
「駄目よ」
「そうですか、それならです」
 遊人は戦局を観て話した。
「草薙さんは」
「危ういわね」
「徐々にですが」 
 それでもというのだ。
「神威君に追い詰められています」
「彼も強いけれど」
 それでもとだ、庚も戦局を観つつ言った。
「司狼神威はね」
「さらに強いですね」
「天の龍で一番強いわね」
 神威に対してこう評した。
「どうも」
「左様ですね」
「ではね」
 鋭い目になり述べた。
「そろそろね」
「退いてもらいますか」
「倒せれたらいいけれど」
 敵である天の龍達をというのだ。
「それが出来ないならね」
「それで危うくなるのなら」
「退くべきよ」
 まさにというのだ。
「その時は」
「そうですね、では」
「これ以上危うくなれば」
 神威と草薙の戦闘が草薙にとってそうなればというのだ。
「その時はね」
「撤退をですね」
「言うわ」
「哪吒もどうかしら」
 颯希はそちらを観て言った。
「相手は火を使っていて」
「ええ、哪吒を追い詰めているわ」
 このことも観てだ、庚は言った。
「次第にね」
「そうね」
「ではね」
「どうもね」
 庚はこうも言った。
「天の龍のあの二人はね」
「かなりの強さね」
「天の龍の中でもね」
「そうね、特に司狼神威は」
 颯姫は彼を観て言った。
「強いわね」
「間違いなく天の龍最強ね」
「そうね。それなら」
「ええ、彼が出たなら」
 それならというのだ。
「こちらはね」
「封真を向けたいわね」
「そうね、ただそれでも強さの違いはね」
「天の龍の間の」
「私達も含めてね」
「同じ位ね」
「大事なのは相性かしら」
 こうもだ、庚は言った。 
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