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X ーthe another storyー

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第三十八話 場所その五

「地の龍の皆さん共学校でも」
「そうなのね」
「そしてお家でも」
 そちらでもというのだ。
「同じです」
「いい人達がいてくれているのね」
「はい」
 その通りだとだ、哪吒は答えた。
「本当に」
「それは何よりね。それならね」
 火煉は哪吒の言葉を受けてさらに言った。
「それに越したことはないから」
「だからですか」
「このままね」
 まさにというのだ。
「いけばいいわ」
「進んでいけば」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「貴方もね」
「何かです」
 火煉のその言葉を受けてだ、哪吒は一呼吸置いてから言った。
「今の貴女のお言葉は心に沁みました」
「そうなのね」
「はい、いい人達が周りにいてくれますと」
「それは最高のことよ」
「そうですね」
「だからね」
「その人達を大切にすることですね」
「貴方はね」
「そうします」
「是非ね。ただ私達は今は敵味方だから」
 それ故にとだ、火煉は構えを取ってこうも言った。
「戦いましょう」
「はい、僕も負けることは出来ません」
「そうね、ではね」
「戦いましょう」
 こう話してだった。  
 二人も闘いに入った、それは封真と護刃も同じであり。
 封真は護刃と対峙してだ、彼女に告げた。
「今回の君の相手は俺になる」
「封真さんがですか」
「不服か」
「いえ、私も天の龍ですから」
 真面目な顔でだ、護刃は答えた。
「相手がどなたでもです」
「闘うか」
「そうさせて頂きます」
「そうか、ならな」
「封真さんもですね」
「闘う、行くぞ」
「はい、私も」
 犬鬼と共に跳んだ、すると封真もだった。
 天に上がり闘いに入った、両者はそのまま激しい戦闘をしていった。
 三組の闘いを見てだった、庚は言った。
「さて、出来ればね」
「ここで三人の天の龍をなのね」
「ええ、戦闘不能にしたいわ」
 モニター戦闘を映し出しているそれを提供している庚に話した。その場には遊人と星史郎もいて共に観ている。
「そうしたらね」
「天の龍は残り四人となるわね」
「そうなればね」
「かなり楽になるわね」
「そうね。ただ逆になれば」
 颯姫はその場合について言及した。
「かなり辛くなるわ」
「こちらは戦えるのは六人だから」
「そうよ、数のうえではね」
 地の龍の者達はというのだ。 
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