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オズのカリフ王

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第六幕その七

「飛行機やヘリで来てくれるのもよいが」
「ワイバーンで、ですね」
「来てくれる方がな」
「いいですか」
「恰好いいからな」
「そう言われますし私共も言ってもらって嬉しいので」
 だからだとです、竜騎士さんはノーム王に笑顔でお話しました。
「そうしています」
「恰好いいと言ってもらってか」
「嬉しいので」
「実際恰好いいしのう、やはりな」
「空を飛ぶ騎士はですか」
「飛竜に乗ってな」 
 そのうえでというのです。
「武装して空を駆ってるとな」
「恰好いいですか」
「最高にな、だからわしもな」
「これからもですか」
「そうして欲しいぞ」
「そのお言葉嬉しく思います」
 竜騎士さんは笑顔で一礼してでした。
 ノーム王に応えました、そうしたお話をしてです。
 夜は晩餐会となりましたが銀の食器やグラスにレタスや胡瓜、トマトにセロリ、ラディッシュ、キャロット等が入ったサラダにです。
 海老や烏賊や貝のスープ、白身魚のフライに南瓜や茄子を焼いたものにです。
 鴨のローストに白い食パンそれにチョコレートケーキといったお料理を前にしてです、ノーム王は言いました。
「これはまたな」
「豪勢であるな」
「全くじゃ」 
 ドワーフ王とお話しました。
「これはな」
「実によい」
「そう言って頂いて何よりです」
 団長さんは向かい側に座る王様達に笑顔で言いました、長方形の席の右側に団長さんをはじめとした騎士団の人達がいてです。
 左側に歴訪する一行がいます、その中心にノーム王とドワーフ王がいます。
「ではこれよりです」
「飲んで食べてじゃな」
「楽しむのじゃな」
「そうしましょう、お酒はワインでいいでしょうか」
 団長さんは銀のグラスの中にある深紅の飲みものを前に尋ねました。
「こちらで」
「願ったり適ったりじゃ」
「何故文句を言う必要がある」
「そうですか、それでは」
「今よりじゃな」
「楽しむのじゃな」
「そうしましょう、乾杯です」
 こう言ってです。
 お互いに向かい合っている大きなテーブルとは別にです。
 座っているお供の人達や他の騎士の人達と一緒に晩餐会をはじめました。
 そのお料理を食べてトロットは言いました。
「とても美味しいわ」
「そうだね」
 キャプテンも頷きました。
「サラダもスープも」
「フライも」
「焼いたお野菜も」
「ローストもね」
「そうなのね、私としてはね」
 ビリーナは麦を食べつつ言いました。
「この麦の一粒一粒がね」
「美味しいのね」
「とてもね」
「このお露とてもいいわ」
 ポリクロームは銀のグラスの中のそれを飲んでいます。
「すっきりしていて」
「貴女も楽しんでいるわね」
「とてもね」
 笑顔の返事でした。
「こうしてね」
「それは何より、しかし」
 団長さんはトロット達の言葉を聞いて笑顔になりましたが。
 楽しそうなつぎはぎ娘にはこう言いました。 
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