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オズのカリフ王

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第五幕その九

「キャプテンさんもっていうなら」
「勿論卵焼きもお味噌汁もだよ」 
 こうしたお料理もというのだ。
「好きだしね」
「あとお漬けものも出すつもりよ」
「そちらもだね」
「それでね」
 そのうえでというのです。
「皆でね」
「食べるんだね」
「そうしましょう」
「わし等もそれを出すぞ」
 ノーム王は自分達もと言いました。
「卵焼きにな」
「お握りですね」
「そしてお味噌汁」
「それにお漬けものですね」
「今日のお昼は」
「そうじゃ」
 ノーム王はお供のノームの人達に笑顔で答えました。
「それにするぞ」
「いいですね」
「如何にも和風って感じで」
「日本のお料理もいいですよね」
「卵焼きもいいですが」
「他の食べものも」
「そうじゃ、お握りじゃ」
 ドワーフ王も言ってきました。
「今日のお昼は何がいいかと思っておったが」
「手頃ですよね」
「手軽に食べられて」
「しかも美味しい」
「素敵な食べものですよね」
「うむ、それを食べてな」 
 ドワーフ王もご自身のお供の人達に言います。
「他のものもそうしてな」
「楽しみますね」
「今日のお昼は和食ですね」
「お握りにしてもそうで」
「他のものも」
「そうするとしよう」
 笑顔で言ってでした。
 実際に皆このお昼はそうしたメニューを食べて楽しみました、その間も食べてからもお空の旅を楽しみますが。
 つぎはぎ娘は踊りつつノーム王に尋ねました、見ればノーム王は大広間からノームの人達と何処かに行こうとしています。
「何処に行くの?」
「ちょっと風呂に入って来る」
 ノーム王はつぎはぎ娘に笑って答えました。
「供の者達と一緒にな」
「夜に入らないの?」
「いや、今日はお昼にな」
「入るの」
「青空を観つつな」
 そうしながらというのです。
「露天風呂をな」
「楽しむの」
「そうしたいからな」
「そういえば地下だとね」
「確かにお風呂、温泉は豊富にあるが」
「露天風呂はね」
「ないからのう」
 どうしてもというのです。
「それでじゃ」
「今からなのね」
「折角飛行船から外が見られてな」
「露天風呂になっているから」
「それでじゃ」
「そちらを楽しむのね」
「そうするのじゃ、お主もどうじゃ」
 ノーム王はドワーフ王にも声をかけました。
「これよりな」
「よいのう、では上がったらな」
 ドワーフ王はノーム王の申し出に笑顔で応えました。 
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