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オズのカリフ王

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第三幕その十

「それだけを口にするから」
「それでなのね」
「だからね」
 それでというのです。
「私のことはね」
「それでいいわね」
「私は今日は稗ね」
 ビリーナはこちらをリクエストしました。
「それをお願いね」
「わかったわ」
「わし等はアイスバインにするか」
 ドワーフ王は腕を組んで考えるお顔で言いました。
「それとザワークラフトか」
「ジャガイモも欠かせないですね」
「それですと」
「何と言ってもビールです」
「お願いします」
「それではな」 
 笑顔で、でした。
 ドワーフの人達は決まりました、それを見てトロットは思いました。
「ドイツ料理のメニューね」
「ドワーフの人達はね」
 キャプテンが応えました。
「決まったわね」
「そうだね」
「ドワーフ王がそう来るなら」  
 ノーム王はそこから考えました。
「わし等はどうすべきか」
「どうしますか?」
「我々のお昼は」
「ドワーフ王達がアイスバインやビールなら」
「我々は」
「うむ、そうだな」
 少し考えてからでした。
 ノームの人達にです、こう言いました。
「わし等はハンバーグがいいか」
「いいですね、では上に目玉焼きを乗せましょう」
「それとザワークラフトは欠かせなくて」
「ビールもで」
「それに黒パンですね」
「そうしよう、同じドイツ料理でもな」
 それでもというのです。
「いいな」
「そうですね」
「ではそちらにしましょう」
「我々は」
「ハンバーグとパンにしましょう」
「ではな」
 こうお話しました、そしてです。
 そうしたお話を聞いてです、トロットは皆に尋ねました。
「皆は何がいいかしら」
「ううん、アイスバインとかハンバーグとか」
「素敵ですね」
「どちらもいいですね」
「本当に」
「それなら私達もね」
「そうね、私達も同じものを出しましょう」
 ジョージ達五人に答えました。
「そうしましょう」
「わかりました」
「それではです」
「アイスバインとハンバーグ」
「ザワークラフトにですね」
「ジャガイモとパンですね」
「それでいきましょう」
 こう言うのでした。
「キャプテンさんにはビールも出して」
「嬉しいね、ただジャガイモはどう料理するのかな」  
 キャプテンはこのことが気になりました。
「一体」
「そうね、潰した」
「マッシュポテトかな」
「それでどうかしら」
「ドイツ料理ならだね」
「ジャガイモはね」
 この食べものはというのです。
「やっぱりね」
「潰すね」
「そうして食べるから」
 だからだというのです。
「ここはね」
「マッシュポテトだね」
「それにしましょう」
「それではね」
「うむ、ジャガイモはアイスバイン等と一緒の時は潰す」
 ドワーフ王もこう言ってきました。 
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