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夢幻水滸伝

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第三百十一話 陽動と侵攻その七

「その時はその時でな」
「わいが水軍に戻って」
「ああ、その時はわし等も軍を立て直してな」
 敗れてもというのだ。
「また戦を挑むし」
「水軍で、ですね」
「シカゴを攻める様に動いてくれ」
「その時は」
「ああ、ただ絶対にや」
 敗れた時のことも考えてとだ、メルヴィルは話した。
「万が一の時もな」
「考えることですね」
「それもまた戦や」
「あらゆる事態を想定する、ですね」
「それでも想定の範囲外ってあるけどな」
 こうも言うのだった。
「それでも」
「それはですね」
「人は限界がある」
 それはこの世界でも同じだ、人間以外のどの種族も万能ではなくそうしたものがどうしても存在しているのだ。
「例え生きてる限り無限に成長出来てもな」
「その時点で、ですね」
「限界がある、仏教とかやと死んでもな」
 そうなってもというのだ。
「輪廻転生を繰り返してな」
「その中で魂が成長して」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「悟りを得るっていうけどな」
「それでもですね」
「どうしてもな」 
 人という生きものはというのだ。
「限界がある」
「その時点で」
「そしてや」 
 メルヴィルはさらに話した。
「色々考えてもな」
「想定の範囲外のことがありますね」
「そやら皆で集まってな」
「色々な事態もですね」
「考えてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「やっていくものでな」
「万が一ですね」
「負ける場合もな」
 このケースもというのだ。
「考えたんや」
「それで、ですね」
「水軍の艦隊はな」
「デトロイトを掌握したので」
「それでや」
「そこからさらに五大湖の中を進み」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「さらにな」
「シカゴをですね」
「湖の方からな」
「伺うのですね」
「若し陸で負けたらや」
 その時はというのだ。
「即座にや」
「水軍でシカゴ攻撃ですか」
「海兵隊も上陸させてな」
 そのうえでというのだ。
「攻める、勿論相手もシカゴに戻せるだけの兵を戻してな」
「ルイス達も戻ってきますね」
「そうしてくるが」 
 このことが予想されるがというのだ。
「それでもや」
「そうしてきた相手をですね」
「攻める、負けてもまだ戦は続く」 
 メルヴィルは断言した。 
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