夢幻水滸伝
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第三百十一話 陽動と侵攻その四
「相手が決戦を挑むならな」
「それならですね」
「こっちもな」
「応えますね」
「それで戦を終わらせる」
「決戦に勝って」
「そや、全力で戦うわ」
ホーソーンに強い声で話した。
「その決戦には自分もな」
「参加しますね」
「そや、頼むで」
「わかりました、ほな」
「これからな」
「ミシガン州の掌握とですね」
「水軍での五大湖の掌握もな」
「行います」
ホーソーンも応えた、そして彼はメルヴィルの作戦通りに動いた。その上で自分はフォークナー達と共にだった。
インジアナ州南部だけでなく全体の掌握も進めてだった。
そのうえでシカゴへの進軍の準備に入った、彼はその中で仲間達に言った。
「ほなや」
「これからですね」
「インジアナとミシガンの掌握を終えてや」
フォークナーに進軍中の野営地のテントの中で軍議を開いて話した、星の者達が用意されてテーブルに座している。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「シカゴに百万の兵とな」
それにというのだ。
「わし等も向かってな」
「決戦ですね」
「そや、全力で戦うからな」
このことは強い声で言った。
「それこそ一切や」
「手は抜かへんですね」
「相手を侮ってそんなことする奴は負ける」
メルヴィルは断言した。
「それが常やな」
「はい、戦の」
ヴォネガットがその通りと答えた。
「まさにです」
「幾ら戦力が上でもや」
「相手を侮るとですね」
「どれだけ強くても負ける」
「そうですね」
「そやからな」
「全力で、ですね」
「相手を調べ尽くしてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「私達もですね」
「全力でな」
「戦いますね」
「そうするで」
ヴォネガットにも強い声で話した。
「ええな」
「わかりました、こちらは百万で」
「相手は二十万でな」
「装備もこちらの方が上ですが」
「油断したら負ける、お詰められた相手は侮らんことや」
こうも言うのだった。
「絶対にな」
「窮鼠猫を噛むですね」
ジェーンが言ってきた。
「まさに」
「そこで思わぬ負けを喫するわ」
「そうですね」
「巨人でもや」
日本の起きた世界で二十年連続最下位を達成しその間常に勝率一割台のかつて球界の盟主を自称していたチームの話もした。
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