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夢幻水滸伝

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第三百十話 インジアナ州侵攻その三

「ここはな」
「線路の修復もですね」
「やってくで、工兵は真っ先にや」 
 こうした行動を任務の一つとする彼等はというのだ。
「空から降り立ってでもな」
「その中の飛べる種族もですね」
「用いてな、そしてや」
「線路の修復をですね」
「まず行ってな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「線路を修復させて」
「移動と輸送を楽にさせてな」
 その様にしてというのだ。
「進軍していくで」
「わかりました」
 フォークナーも頷いて応えた。
「それでは」
「その様にしましょう」
「これからな、ほな兵を二手に分けて」
 デトロイトそれにインディアナポリスにというのだ、メルヴィルは頭の中にこの辺りの地図を出してその中に駒を進めさせつつ話した。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「進軍させてくで」
「わかりました」 
 フォークナーはまた頷いた、そのうえで言った。
「そうしていきましょう」
「これからな、しかしな」
「しかし?」
「いや、補給にや」
 メルヴィルは考える顔で話した。
「川も使ってるけどな」
「助かっていますね」
 ヴォネガットが応えた。
「ほんまに」
「そや、ミシシッピー川とかな」
「あの大河が特にですね」
「補給にや」
「物資の運搬に用いて」
「それでや」
「かなり助かってますね」
 メルヴィルにまさにという顔で答えた。
「輸送にしても」
「ああ、やっぱりアメリカはこっちの世界でも川もな」
「存在が大きいですね」
「五大湖にしてもな」
「あの間を移動出来ますさかい」
「大きいわ、カナダとの貿易も出来るしな」
 五大湖の間を行き来してというのだ。
「そやからな」
「あの湖達も有り難いですね」
「そして海岸部はな」
「海ですから」
「そっちを使うとな」
「行き来が楽ですね」
「水運を使うと」
 その様にすると、というのだ。
「かなりな」
「楽ですね」
「移動や輸送、補給がな」
「そうですね」
「政やと貿易も出来る」
 水運を用いてというのだ。
「そやからな」
「川の存在は有り難いですね」
「心から思うわ、ほなな」
「この度の戦では水運も用いて」
「終わってもな」
「政にもですね」
「最大限活用するで」
 その様にしていくというのだ。
「是非な」
「わかりました」
 ヴォネガットはメルヴィルの話に確かな顔で応えた。 
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