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夢幻水滸伝

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第三百九話 頭を潰せその三

「本気でかからないとです」
「効果がないな」
「片手間の様に行っても」
「あかんな」
「物陰に隠れて一撃離脱の奇襲を続ける」
「それも常にな」
「そうするとです」
 ボームに考える顔で言ってきた。
「ほんまにです」
「かなりの力を注ぐことになる」
「事実ルイーザさんもギンズバーグ君もですね」
「自分達が出てな」
 そうしてというのだ。
「仕掛けんとな」
「出来ませんね」
「大規模なアンデットやモンスターを使うんや」
 そうするからだというのだ。
「それやとな」
「自分達が直接行う」
「それも街から出てや」
 守るべきその場所、メルヴィルが言う頭からだ。
「守りは将軍達に任せてな」
「そのうえで」
「そうせんとな」
「出来ることやないですね」
「そうなるとな」
 まさにというのだ。
「街の守りはや」
「どれだけ堅固にして頼りになる人に預けても」
「しかしや」
「星の人に対することが出来るのは星の人のみ」
「しかもわしがおる」
 メルヴィルは強い声で言った。
「六将星の一人のわしがな」
「戦にかけては最も強い」
「わしが率先して軍を率いてな」
「陣頭で戦われ」
「そうしてや」
「街を攻め落としていきますか」
「ゲリラに対してはどうしてもというなら」
 ここでセリューを見て言った。
「セリューちゃんともう一人、エミリーちゃんにやってもらう」
「私っすか」
「セリューちゃんは警護とかが得意やからな」
 彼女のその特性を見ての言葉だった。
「そっちをやってもらって」
「私は隠密行動が得意なので」
 エミリーは自分から言った。
「そやからですね」
「そや、ゲリラも隠密行動や」
「そうした戦術ですね」
「実際アサシンはゲリラ戦術も得意やな」
「はい、暗殺もゲリラ戦術の一環とも言えます」
 エミリーはまさにと答えた。
「そうとも」
「そやな、隠密にはな」
「隠密ですね」
「そういうことや、二人に対してもらって」
 ルイーザとギンズバーグのそれにというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「二人を防ぎつつな」
「主力で以てですね」
「対する、セリューちゃんのケルベロスとエミリーちゃんのメデューサの首にも期待させてもらおうか」
 二人の神具のことも話した、メルヴィルはそうしたものも見てその上で考えて戦を組み立てていっていた。
「その時は」
「お任せ下さい」
「やらせてもらいます」
 そのケルベロスとメデューサの首も応えた。
「是非共」
「この度は」
「そういうことでな、そして街を攻める時は」 
 またボームを見て言った。
「自分のウルリクルミにな」
「期待してくれますか」
「ああ、あの神具は言うなら巨大ロボットや」
「日本人が大好きな」
「それでも変形出来てな」
 そうしてというのだ。 
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