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夢幻水滸伝

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第三百七話 クリーブランドの戦いその七

 それを見てだ、エミリーは三十万の将兵達に命じた。
「ほな私達も」
「動きますね」
「そうしますね」
「クリーブランドを攻めますね」
「そうするで、私自身もな」
 エミリーはその手のフラガラッハを観つつ言った。
「攻めるし」
「お願いします」
「では早速です」
「城攻めに入りましょう」
「そうしましょう」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 早速フラガラッハから一撃を放った、だが。
 それはルイーザが放った雷の術で相殺された、だがエミリーは笑って言った。
「これが挨拶や」
「そうなりますか」
「今のが」
「最初からかなりのものでしたが」
「そうなるわ、ほなはじめるで」
 こう将兵達に言ってだった。
 将兵達に攻撃を命じた、すぐに航空機が出て来て砲撃もはじまるが。
 ルイーザもだ、即座に命じた。
「対空攻撃とな」
「はい、術で砲撃を防ぐ」
「そうしますね」
「まずは」
「そうするで、ただ」
 ルイーザはここでだった。
 ウルリクルミを見てだ、その顔に少し苦いものを入れて言った。
「アンデット達がな」
「はい、ウルリクルミにです」
「全て向かわざるを得ないですね」
「そうした状況ですね」
「そやからな」
 五十万の彼等がというのだ、見ればウルリクルミは三つの頭から光線を放ってそのうえで空を飛びつつアンデット達と戦っている。傍にはボームもいる。
 見ればボームは術とアルキメデスの鏡でウルリクルミと共にアンデット達と戦っている、そして彼等を次々と倒している。
 その状況を見てだ、ルイーザは言うのだった。
「ここはな」
「はい、残念ですが」
「中々ですね」
「彼等を守りに使えないですね」
「ウルリクルミがいる限り」
「ウルリクルミを何とかせんと」 
 さもないと、というのだ。
「アンデットをどうにか出来んな」
「戦力として使えないですね」
「どうにも」
「ではですね」
「ウルリクルミを何とかしますね」
「それを使うボームさんもな」
 彼自身もというのだ。
「そうするで」
「はい、ではです」
「ボーム様に軍を向けますか」
「そうしますか」
「アサシンの精鋭を送る」
 ルイーザはボームへの策を出した。
「それで倒せんが」
「はい、相手は星の方です」
「幾ら精鋭でも倒せません」
「間違いなく防がれます」
「実力差があります」
「倒せへんが足止めは出来る」
 それはとだ、ルイーザは指摘した。 
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