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夢幻水滸伝

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第三百七話 クリーブランドの戦いその六

「むしろ」
「そうですね、確かに」
「そしてドラゴンゾンビやジャイアントゾンビもで」
「他の生きもののアンデットもいますね」
「はい、それで五十万です」
「普通の勢力が戦うと負けます」
 エミリーは断言した。
「これは」
「ルイーザさんお一人に」
「そうなりますね」
 今度はボームの言葉に頷いた。
「ほんまに」
「はい、しかしですね」
「私等やとわかりません」
 勝敗はというのだ。
「そやからです」
「この度はですね」
「策を立てましょう」
「はい、ウルリクルミはアンデットに向かわせます」 
 ボームは自分の神具の中でもこの世界の彼を神具を語るうえで象徴と言っていいその神具の話をした。
「そうします」
「それがええです、やっぱりです」
「あの神具はですね」
「ボームさんにとって切り札です」
「そうですね」
「そやからです」
「この度はですね」
「あの神具を用いて」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「戦うべきですね」
「ここは」
「そうですね、そしてですね」 
 ボームはさらに言った。
「城攻めはです」
「私がやらせてもらいますが」
「余裕があればワテクシもですね」
「アンデットの相手がウルリクルミで充分なら」
 それならというのだ。
「任せてです」
「ワテクシも城攻めに入りますね」
「そうして下さい、アルキメデスの鏡を用いれば」
 この神具をというのだ。
「クリーブランドの城壁も堅固そうですが」
「その城壁もですね」
「破壊出来ます」
「鏡から放たれる光線で」
「あの光線ならです」 
 エミリーはさらに話した。
「かなりの威力ですさかい」
「かなりの規模の砲撃にも匹敵しますね」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「余裕があれば。若しくは」
「それが出来ればですね」
「お願いします、ほなです」
「はい、ウルリクルミを出します」
 こう言って早速だった。
 ボームはウルリクルミを出した、そしてその姿を三つ首の前足は小さく背中に蝙蝠の翼がある後ろ足で立つ尻尾も三本あるドラゴンにした。
 その姿になった自身の神具を見てだ、彼はエミリーに話した。
「この姿で戦ってもらいます」
「日本の特撮に出て来る怪獣みたいですね」
「モデルにしました」
「そうですか、やっぱり」
「主人公の怪獣も好きですが」
 ボームはさらに話した。
「この度はです」
「この怪獣にしましたか」
「強いことは強いので」
 モデルになった怪獣もというのだ。
「作品によってはすぐにやられても」
「あの怪獣が一杯出た作品ですね」
「そうした時もありましたが」
「往々にして強いので」
「それで出しました、この姿でです」
「戦ってもらいますね」
「はい、ほなです」
「これよりですね」
「戦ってもらいます」
 こう言ってだった。
 ウルリクルミを空に舞わせて戦に向かわせた、ボーム自身も空に舞い上がりそのうえで戦に赴いた。 
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