おぢばにおかえり
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第七十五話 天下茶屋その二十四
「よかったら」
「ええ、その時はね」
私もこのことは素直に頷いて応えました。
「そうさせてもらうわ」
「そういうことで」
「そのこともお話する為に案内してくれたのね」
「そうです、おばちゃんとポポちゃんを先輩に紹介して」
そうしてというのです。
「先輩にも二人を紹介して」
「そのこともお願いする為に」
「案内しました」
こう言うのでした。
「本当に。おばちゃんとポポちゃんはお願いします」
「任せて」
私も真面目なお顔で答えました。
「そのことはね」
「ちゃんとですね」
「ええ、新一君に頼まれなくても」
それでもです。
「おみちの人として」
「おばちゃんとポポちゃんをですね」
「お二人にお会いしたら」
「おぢばだけじゃないですか」
「おぢばだけが信心の場所じゃないでしょ」
「何時でも何処でもですね」
「そう、だからね」
そうした教えだからです、おみちは。
「それでよ」
「何処でもですね」
「同じよ」
新一君に強い声で答えました。
「本当にね」
「そう言ってくれて何よりです」
新一君は笑顔で言いました。
「どうかお願いします」
「こちらこそね」
「それでなんですが」
新一君は私にさらに言ってきました。
「先輩もう後は」
「後は?」
「おぢばに帰られるんですね」
「今日のうちにね」
私はこう答えました。
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