仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第二話 にゃんぱいあその九
「あるのでは」
「では気をつけてか」
「行きましょう」
「帰ったにゃ」
にゃんぱいあは家の玄関の前でにこりと笑って言った。
「誰かいるにゃ?いたら出て欲しいにゃ」
「あっ、にゃんぱいあ?」
その言葉に応えてだった。家の扉が開いてだ。
そこからごく普通の女の子が出て来た。そうしてだ。
そのうえでだ。にゃんぱいあと五代達を見て言うのだった。
「お客さんなの?」
「そうだにゃ。僕の友達にゃ」
何時の間にかそうなっていた。
「だからお家の中に一緒に入れて欲しいにゃ」
「大人の人ね」
「仕事は刑事だ」
まずは一条がだ。警察手帳を出して話した。
「これでわかってくれたか」
「刑事さんがですか」
「僕の友達だにゃ」
にゃんぱいあがまた言うとだった。女の子は。
首を捻ってだ。にゃんぱいあに問い返した。
「何か悪いことしたの?」
「えっ、何でそう言うにゃ!?」
「だって。刑事さんよ」
女の子はこのことを根拠にして言うのだった。
「悪いことしないとお家に来ないじゃない」
「僕何もしてないにゃ」
「けれど実際に来てるし」
「だからしてないにゃ」
「そうなの?」
「大体猫が人間のお巡さんに捕まる筈がないにゃ」
にゃんぱいあはここで根本的な真理を言ってみせた。
「僕は猫にゃ」
「そういえばそうね」
女の子もだ。ここでようやくだった。
にゃんぱいあの言葉に納得してだ。それからだ。
五代と一条にだ。こう尋ねるのだった。
「じゃあにゃんぱいあのお友達なんですね」
「はい、そうです」
「確かに刑事だが事件に来た訳ではない」
一条はその事情を説明した。
「それは保障する」
「そうですか。ではどうぞ」
あらためてだ。二人に家に入るように話したのだった。
そしてだ。そのうえでだった。二人に自分の名を名乗った。
「美咲です」
「美咲ちゃんですか」
「それが君の名前か」
「はい。宜しく御願いします」
「僕の飼い主だにゃ」
にゃんぱいあはここでこのことも二人にまた話した。
「とても奇麗な娘だにゃ」
「奇麗なのはいいけれど」
それでもだとだ。美咲はにゃんぱいあを抱き抱えてから。
そのうえでだ。二人を家の中に案内したのだった。
二人は家の応接間に案内された。そうしてだ。
「はい、どうぞ」
「あっ、どうも」
「済まない」
二人にだ。苺が出される。にゃんぱいあにもだ。
その苺をだ。出した後でだ。美咲はにゃんぱいあに話した。
「じゃあ後はどうするの?」
「僕がお話するにゃ」
「にゃんぱいあが?」
「そうだにゃ。だからもう美咲ちゃんはゆっくりとしていいにゃ」
「わかったわ。それじゃあね」
美咲はにゃんぱいあの言葉に頷いてだ。そのうえでだ。
二人とにゃんぱいあを残して部屋を出た。こうしてだ。
二人はにゃんぱいあと対した。まずはだ。
五代がだ。苺を食べながら自分の向かいの席で自分と同じく苺にかぶりつき幸せな顔をしているにゃんぱいあに尋ねたのだった。
「いいかな」
「何だにゃ?」
「その吸血鬼の居場所はわかるかな」
尋ねたのはこのことだった。
「それはどうかな」
「ううん、実はにゃ」
「実は?」
「どう何処に行ったのか」
困った顔になって前足を組んで。にゃんぱいあは五代の今の問いに答えた。
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