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スーパー戦隊総決戦

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第一話 サキュバス乱入その七

「俺達もどうやらばらばらではまずいようだな」
「そうね」
 デカイエローがデカレッドの今の言葉に返す。
「それならここは」
「殿様、どうします?」
 シンケンイエローがシンケンレッドに問う。
「ここは」
「答えはもう出ている」
 それはもう出ているというのである。
「それはだ」
「では殿、ここは」
「どうするの?」
「デカレンジャーだったな」
 シンケンブルーとシンケンピンクの言葉に応えながら言った。
「こちらとしてもだ」
「よし、わかった」
 デカブルーが彼の言葉に応える。
「それならだ」
「相手にとって不足はねえ」
 シンケングリーンはその剣をもう構えている。
「一気にやってやるぜ」
「そういうことだな」
 シンケンゴールドも既に構えている。
「外道衆もアリエナイザーもまとめて相手してやるぜ」
「こっちも話が決まったね」
 デカグリーンはこのことを静かに述べる。
「これで」
「お侍との共闘っていうのも面白いわよね」
 デカピンクは最初から乗り気だった。
「それじゃあね」
「では行きましょう」
 デカブレイクも当然いる。
「ここは」
「行くぜ!」
 最初に叫んだのはデカレッドだった。
「手前等まとめて相手してやるぜ!」
「参る!」
 続いてシンケンレッドが言ってであった。攻撃に出る。彼等は前に出てそのうえで。である。外道衆、アリエナイザー双方に突き進んだ。
 銃と剣が激しく火花を散らし敵を次々に倒していく。シンケンレッドの剣が縦横無尽に煌めきそのうえで敵を倒していくのだった。
「こいつ、できるな」
 ブリッツがそれを見て言う。
「シンケンレッドだったな」
「その通りです」
 アクマロも戦いながらそれに応える。彼はデカイエローと闘っている。
 その十本の爪で彼女と対している。こちらの勝負は互角であった。
「けれどこの人達もほんまに強いですなあ」
「それはこっちの台詞だ」
 ホンゴブリンはその巨大な両腕でシンケングリーンと闘っている。
「デカレンジャーと同じ程度か」
「そうじゃな。ここはじゃ」
 シタリはデカブルーと杖で闘うがこちらも互角である。
「一度仕切りなおした方がいいかものう」
「撤退するということね」
「その通りじゃ」
 シンケンイエローと闘うサキュバスに話す。ブリッツはシンケンブルー、薄皮はシンケンピンク、そして十蔵はシンケンレッドとそれぞれ闘い続けている。
 しかしその勝負はどれも互角である。これではラチが明かないというのも当然だた。
 そうしてであった。闘いを見極めてであった。
 シタリが決断を下した。
「ここは一時退くぞ」
「わかりました」
 アクマロが応える。
「それでは今から船に」
「船か」
「六文船といいます」
 アクマロがブリッツに答える。
「我々の船です。そこに行かれますか?」
「どうする?俺達の家に案内するつもりだったが」
「別にいいんじゃないのか?それで」
 ホンゴブリンは特にいぶかしむことなく長兄に答えた。
「それでな」
「私も。それなら」
 サキュバスもそれでいいと答えた。
「その船も面白そうだし」
「よし、これで決まりだ」
 ブリッツは弟と妹の意見を聞き終えてアクマロに答えた。
 
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