夢幻水滸伝
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第三百三話 プエルトリコでの会談その十五
「人の恋人さんとかに声かける趣味はないわ」
「そうですか」
「それにわしはダイアナ=ロスさんよりな」
「他の人ですか」
「若い時のシンディ=クロフォードさんや」
メルヴィルは自分の好みを話した。
「日本のアイドルやと山本彩さんやな」
「そうですか」
「声優さんの好みはアレンカールに話したが」
このことを前置きして話した。
「上田麗奈さんや」
「私は内田真礼さんです」
「ほら、全然ちゃうな」
好きな女性のタイプがというのだ。
「タイプが全然ちゃうな」
「そのこともありますか」
「誰でもって訳にはいかんやろ」
「好きな異性のタイプは」
「そやからな」
「私のフィアンセについては」
「リア充爆発しろとも思わん」
笑ってこうも言った。
「ハーレムでもな」
「相手の方が何人もという人でも」
「別にな」
これといってというのだ。
「思わんわ」
「そうですか」
「浮気は駄目っすよ」
セリューはそれはと言ってきた。
「相手はあくまでお一人っす」
「そやないとあかんな」
「そうっす、そやからっす」
だからだというのだ。
「浮気は駄目っす」
「そういうことやな」
「だからハーレムは駄目っす」
「ムスリムでないとやな」
「あの宗教はあの宗教っす」
それはいいというのだ。
「というかイスラムでは戦災未亡人救済っすね」
「それで奥さん四人までにしたんや」
「それもまたいいっす」
「その理由やとやな」
「そうっす、しかしっす」
「そうした理由なくやな」
「ハーレムは駄目っす」
「日本の創作やとよおあるけどな」
主人公の周りに複数のヒロインがいて主人公に恋愛感情を抱いている展開がというのだ。尚ヒロインのタイプもそれぞれである。
「それもあかんか」
「創作なら面白いっすが」
「ああ、現実やとか」
「アウトっすよ」
「まあ実際にやったら修羅場確実やな」
「そうっすね、ちなみに私声優さんは花澤香菜さんが好きっす」
セリューも声優の話に乗ってきた。
「実は紫さんのお声が似てると思ってるっす」
「そういえばそうですね」
ヴォネガットもそれはと応えた。
「言われてみれば」
「そうっすね」
「いや、日本は声優さんも魅力的な方が大勢おられます」
「そのこともええっすね」
「全くです」
こう言うのだった、そしてだった。
メルヴィル達はまた政の話をしていった、アレンカール達と中立条約を結んだ彼等はいよいよ南部の諸州の完全掌握にかかるのだった。
第三百三話 完
2023・4・23
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