夢幻水滸伝
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第三百三話 プエルトリコでの会談その十四
「ミシシッピーの西のな」
「あっちの二十五州もっすね」
「趨勢がつきそうやな」
「トウェインさんが掌握するっすね」
「あいつやるな」
メルヴィルは鋭い目になって言った。
「あっちも結構大変そうやったが」
「それをっすね」
「解決していってな」
大変なことをというのだ。
「それでや」
「アメリカの西を掌握しそうっすね」
「見事なもんや、将来はな」
「そのトウェインさんとっすね」
「アメリカの覇権を争うな」
「東西でっすね」
「そうなるな」
こう言うのだった。
「間違いなくな」
「そうなるっすね」
「ああ、五大湖を掌握したら」
その後はというのだ。
「次はな」
「東西の対決っすね」
「アメリカのな」
「南北と東西ですね」
フォークナーは考える顔で述べた。
「ほんまに」
「そうですね」
「そうなるさかいな」
だからだというのだ。
「まだまだこれからや」
「私達のやることは」
「ましてアメリカを掌握してもな」
「この世界を救うことですね」
「それがあるさかいな」
だからだというのだ。
「まだまだや」
「アメリカを統一しても」
「まだな」
これからはというのだ。
「途中や」
「左様ですね」
「そやから五大湖に勝ってもな」
「まだまだこれからですね」
「そや、そのことをな」
「頭に入れてですね」
「ことを進めていくで」
こうフォークナーに話した。
「ええな」
「それでは」
フォークナーも頷いた、そしてだった。
フォークナーにだ、メルヴィルはこうも言った。
「あと戦略とは関係ない話やが」
「何でしょうか」
「自分婚約者の人おったな」
「はい、同じ学校にも通っています」
フォークナーは正直に答えた。
「幼馴染みで同級生なんですよ」
「そやねんな」
「それが何か」
「いや、どんな人かと思ってな」
メルヴィルはフォークナーに述べた。
「前から気になってたんや」
「あっ、写真をご覧になられたいですか」
「そやけどな」
「これがめっちゃ美人さんです」
ホーソーンが言ってきた。
「十代の頃のダイアナ=ロスを現代風にしたみたいな」
「そんな娘か」
「ほんま凄いです」
「そうなんやな」
「あっ、声をかけたりしないで下さいね」
「そんなんするか」
メルヴィルは即座にしないと断言した。
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