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夢幻水滸伝

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第三百三話 プエルトリコでの会談その十二

「こうしたものがあるのも日本ね」
「よおこんな美味いもん生み出したわ」
「発想もええし」
「オムレツの生地の中にチキンライスがある」
「大阪で生まれたらしいけれど」
 これには異説もある。
「食い倒れのお店の面目躍如かしら」
「洋食もええ街ってことやな」
「実際あそこカレーもええしね」
「ああ、自由軒とかな」
 難波もっと正確に言えば千日前にある老舗の洋食屋である。
「あそこのカレーな」
「ご飯とルーを最初から混ぜたな」
「あのカレーもええわ」
「あとあたい海老フライ好きなのよ」
「洋食やとやな」
「起きたら食べるわよ」
 そちらの世界でというのだ。
「こっちの世界でも食べるけどね」
「海老フライか、ええな」
 メルヴィルも話を聞いて言った。
「あの料理もな」
「そうよね」
「ほなわしもな」
「今度海老フライ食べるのね」
「そうするわ」
 こうしたことも言うのだった。
 そして二人は食べ終わると握手をしてから別れそれぞれの本拠地に戻った、メルヴィルはニューヨークに戻るとだった。
 仲間達に条約のことを話した、そのうえで言った。
「そういうことでな」
「成功ですね、ほなです」
 ボームはその話を聞いて言った。
「後ろのことは憂いなくです」
「戦えるな」
「そうなりましたね」
「それで海のこともな」 
 カリブ海のこともというのだ。
「話が収まったしな」
「そのこともええですね」
「ほんまな」
「カリブ海は海賊もモンスターも多く」
 海に詳しいホーソーンが言ってきた。
「この世界でもアメリカにとって重要な海ですが」
「それでもな」
「はい、そのことがです」
 海賊やモンスターの多さがというのだ、もっと言えば獣も入る。
「問題でして」
「その問題を解決出来るんやったらな」
「それに越したことはないです」
「そやな」
「幸いキューバにインファンテがいまして」 
 ホーソーンは彼のことも話した。
「かなりです」
「その問題は改善されてるな」
「はい、ですが」
 それでもというのだ。
「まだです」
「賊やモンスターが多いな」
「特に鮫が」
 この魚この世界では獣の中に含まれるがそれがというのだ。
「多く」
「厄介やな」
「カリブ海はこの世界ではアマゾンとは比較にならないまでも」
「危険な水域やな」
「はい、そう言ってええです」
 海賊や獣、モンスターが多いからである。
「ハリケーンも発生しますし」
「自然もな」
「脅威です、そやけどです」
「そのカリブ海の問題を改善出来るんやったらな」
「それに越したことはないです」 
 こうメルヴィルに話すのだった。 
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