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X ーthe another storyー

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第二十二話 姉妹その五

「一体」
「そのうち貴女もわかるわ」
 これが庚の返答だった、表情はそのままである。
「やがてね」
「そうなの」
「だから」
 それでというのだ。
「今は見ておいてね」
「犠牲が出ることも」
「そうしてね、では見ていきましょう」
 今はとだ、こう言ってだった。
 庚は今は三人で飲みお茶菓子も楽しんだ、そして遊人が来ると四人になり今度は夕食も楽しんだのだった。
 昴流は空汰と嵐と共に議事堂にある丁の間に入った、そしてそこで丁に深々と頭を下げてから彼女に言った。
「はじめまして、皇昴流です」
「お待ちしていました」
 丁は昴流に目を閉じて応えた。
「ようこそ」
「はい、ではこれから」
「何かとお願いします」
「僕に出来る限りのことをです」
「これで、ですね」
 嵐がここで言った。
「天の龍は」
「はい、神威が決断を下す」
 丁は嵐にも話した。
「そうすればです」
「七人全員が揃いますね」
「そうなります」
 まさにというのだ。
「遂に」
「そうですね、その時は間もなくで」
「私達は待つだけです、ですが」
 丁はこうも言った。
「その前に一人の女性が来ます」
「女性ですか」
「そうです、その女性があるものを生み出し」
 そうしてというのだ。
「神威に授けます、そのうえで」
「神威は決断を下すのですね」
「そのものを受け取り」
「そうですか、では」
「次の時が来ます」
 昴流も見て話した。
「ですから」
「今はですね」
「見ましょう、ですが辛いことがです」
「起こりますか」
「これから、ですがそれは運命です」
 こう言うのだった。
「避けられない」
「それは小鳥ちゃんのことやないですね」
 空汰は丁の話を聞いて直感的にそう察していt6タ。
「そうですね」
「はい、それはまたです」
「やっぱりそうですか」
「違うものであり」
 そしてというのだ。
「先に一つの犠牲があり」
「またですか」
「犠牲が生じます」
「そうなんでっか」
「今貴方達は彼の傍にいて下さい」 
 こう空汰達に頼んだ。
「そうして下さい」
「はい、そうします」
「そしてです」
「あいつに何かあったらですね」
「寄り添って下さい」
「そうさせてもらいます」
 空汰が答え嵐と昴流も頷いて答えとした。 
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