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夢幻水滸伝

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第三百話 優しい地獄の番犬その五

「刑罰は課してもっすね」
「はい、死刑等重罰はです」
「しないっすね」
「そうなります、皆生活に困ったりしてです」
 そうした状況に陥ってというのだ。
「そうした道に走ったので」
「それならっすね」
 そのことを聞いてだ、セリューは言った。
「生活に困らない様なっす」
「内政を行ってですか」
「そうっす、豊かで安全な」
 そうしたとだ、セリューはスパムバーガーを食べつつ市長に話した。他にはサラダやマッシュポテト、チキンナゲットがある。
「そうした社会にすべきっすね」
「その通りです」
 市長もハンバーガーを食べながら答えた。
「結論から申し上げますと」
「そうっすね」
「それでなのですが」
 市長はさらに話した。
「セリュー様にです」
「そうした内政もっすね」
「お願いしたいのですが」
「私に出来るっすか」
「その能力とです」
 市長はここでもセリューのステータスを見て話した。
「セリュー様のお心があればです」
「出来るっすか」
「私共もいますので」 
 市長はセリューにこうも言った。
「ですから」
「そうっすか、ここは私がっすか」
「星の方となれば」
 それならというのだ。
「やはりです」
「戦うだけやないっすね」
「世界を救うとなれば」
「政もっすね」
「行うべきですね」
「そうっすね、世界を豊かで安全にすることも」
 そうしたこともとだ、セリューも頷いた。
「世界を救うことになるっす」
「左様ですね」
「ではっす」
 セリューはあらためてだ、市長に話した。
「これからは内政もっす」
「行って頂けますね」
「山賊の討伐前に軽くそうしたお話もしたっすね」
「覚えておられますね」
「はい、そうっす」
「ではです」
「他の星の人と同じく」
「勢力を旗揚げされますか」
「そうするっす、このアシュビルをはじまりとして」
 そうしてとだ、セリューは今度はサラダを食べつつ話した。
「まずはノースカロライナ州の統一をっす」
「進めていかれますか」
「そうするっす、それでは政のはじまりにっす」
 セリューはさらに言った。
「街の治安の改善、警察の風紀の厳格化と装備の見直しをっす」
「されますか」
「アシュビルの警察は優秀だと思うっすが」
 それでもと言うのだった。
「よりっす」
「優秀なものにですね」
「する為にっす」
 まさにその為にというのだ。
「そうするっす」
「わかりました、それでは」
「それからっす」
 今は夜なので酒もある、それでだった。
 セリューはウイスキーも飲んだ、そのうえでまた言った。
「どんどんっす」
「内政もですね」
「していくっす」
「お願いします、ただ」
 ここで市長はウイスキーを飲むセリューに言った。 
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