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夢幻水滸伝

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第二百九十九話 さらなる勢力拡大へその七

「ほんまに」
「無法は悪っす」
「一番の」
「法があってこそっす」
 まさにとだ、彼は言った。
「正義は成り立つっす」
「はい、ほんまに」
「そやからっすね」
「法治を徹底させていきましょう」
「それが第一っす」
「何かな」 
 ホーソーンはいささか引いた顔で首を横に傾げる様に振ってから話した。
「日本の京都の方の紫さんの勢力はな」
「ああ、あそこ太宰がおるからな」
 メルヴィルが応えた。
「それでな」
「法治が徹底しているそうで」
「それでかなりの統治がな」
「為されているそうですね」
「太宰は星のモンでも第一の政治力の持ち主やからな」
 メルヴィルは彼のことを詳しく話した。
「政治関連の特技もな」
「かなりですね」
「凄くてな」
 それでというのだ。
「もう政やとな」
「あの人が一番ですね」
「綾乃ちゃんはええ宰相がおるわ」
 メルヴィルはこうまで言った。
「ほんまそう思うわ」
「紫さんも政治力はかなりでしたね」
 エミリーはメルヴィルに真顔で問うた。
「神星の中でも特に強い三極星のお一人で」
「それだけあってな」
 メルヴィルも否定しない返事だった。
「物凄いわ」
「ほなあの人の勢力は」
「他のどの勢力よりも統治ではな」
「上ですね」
「大坂の芥川とか伊勢の吉川も入ってや」
「より凄くなっていっていますか」
「ああ、神星が二人や」 
 そうなっているというのだ。
「そのこともあってな」
「かなりの勢力ですか」
「人口は少ないけどな」
 それでもというのだ。
「それでもな」
「勢力としては」
「侮れん」
 決してというのだ。
「あそこはな。わしが日本まで掌握したら」
「その時はですね」
「宰相の座を用意してな」 
 勢力の統治システムの中にというのだ。
「太宰をな」
「宰相にしますね」
「そうするわ」
「それがええですね」
 エミリーも賛成した。
「あの人は」
「そやな」
「それだけの人です」
「ほんまにな、しかしそれは先のことでや」
「今はですね」
「この面子でな」
 仲間達を見てだ、メルヴィルは笑って話した。
「やってこな、内政を充実させて」
「そうしてですね」
「それと共にな」 
 さらにというのだ。 
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