夢幻水滸伝
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第二百九十八話 艦上の会談その九
「これがです」
「そうか、ほなな」
エミリーは確かな声で応えた。
「降った街や村もしっかりと治めてるが」
「これからもですね」
「そうしてくわ」
「豊かで安全にしますね」
「そうするわ」
ゴブリンの官吏に話した。
「分け隔てなく。しかも」
「それぞれの街や村の特徴もですね」
「頭に入れてな」
そのうえでというのだ。
「治めてくわ」
「それでは」
「あと軍隊もな」
ホーソーンはこの組織の話もした。
「機械化に装備の強化をな」
「進めていきますね」
「そちらも」
「ウエストバージニア州の降った街や村の将兵達も」
「そうするわ、航空機も戦車も配備して」
そうしてとだ、ホーソーンは官吏達に話した。
「装備も質のええ銃に鉄の装備をな」
「普及させる」
「全ての将兵達に」
「そうしますね」
「装備がええとそれだけ強いからな」
それ故にというのだ。
「そうしてくで」
「わかりました」
「それではです」
「そうしていきましょう」
「軍隊についても」
「水路も整えるし」
バイキングとしてだ、ホーソーンはこちらの話もした。
「そこから軍の移動もな」
「より迅速にしますね」
「そうしますね」
「そちらも」
「そうするで」
こう述べたのだった。
「お金をかけてもな」
「お金な」
エミリーはホーソーンが予算の話を聞いたところで言った。
「そっちはな」
「はい、充分ではありません」
「ぎりぎりの状況です」
「慢性的にです」
「財政は逼迫しています」
「あればあるだけな」
腕を組んでだ、エミリーは言った。
「使うさかいな」
「はい、ですから」
「予算は増えてもです」
「それと共に行政も増えてです」
「その分使うことになっています」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「苦しいな」
「予算も増えていってるのに」
勢力が拡大し内政の成果が出て産業も発展してだ、ホーソーンも言った。
「それでもな」
「その分使わんとあかんから」
「どうしてもな」
「財政は逼迫してるわ」
「ほんまな」
こうエミリーに述べた。
「常にな」
「国債を出すか出さんかな」
「いつも考えてるな」
「ああ、大変やな」
「ほんまな、政にはお金がかかるわ」
ホーソーンはこのことを実感していた、その二人に勢力の要人達が言ってきた。
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