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ライブジャスティスシリーズ

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魔王の再誕と月下の覚醒

ガギン!!バキッ!!キィン!!

市内上空で火花を散らすグラスパーと二ベルコル、ダークネスグレイブとスタッグの角がぶつかり合い、激しい音を立てて競り合う。

グラスパー「なんて強さじゃ……!!」
二ベルコル「これすっごーい、普通のガイアメモリにはない力を感じる」
狂三「うぬぼれるなら止めるまでですわ」

狂三は二ベルコルにヘッドショットをかます。

狂三「刻々帝七の(ザフキエルザイン)!!」

狂三は二ベルコルの時を止める。

空中で停止した二ベルコルに狂三は指示を出す。

狂三「今がチャンスですわ!!」
ディケイド「派手に行くぜ」

アタックライド・ギガント!!

ディケイドは対艦ミサイルを担ぎ、二ベルコルに向ける。

ドガアアァァン!!

火を噴きながら二ベルコルに発射されたミサイル、だが……

バチッ!!

二ベルコル「そうはさせない!!」

時間が動き出し、二ベルコルは即座にスパイダーの糸を射出し、ミサイルを固定すると振り回してディエンドに向けて投げつけた。

ディケイド「ならこいつだ」

アタックライド・ストライクベント!!

ディエンド「力を貸すよ」

アタックライド・オンゲキボウ・レッカ!!

2人は炎の火球を飛ばし、ミサイルを迎撃して相殺する。

二ベルコル「あちゃ~仕留め損なっちゃった」
狂三「でもわたくしはあなたを逃がしはしませんわよ?」

すると背後から狂三の複製体が現れ、狂三たちが一斉に銃を向ける。

狂三「銃弾の血祭りにようこそ!!」
二ベルコル「良いよ、やれるものならね」

ズガガガガガガガガ!!!!

狂三「きひひひひひひひひひひ」

不気味な笑い声で死角なしの空間に銃弾がばらまかれる、ビルの上ではディケイドブラストとディエンドブラストが追撃し、二ベルコルはバットの翼で銃弾の雨を掻い潜る。

するとその背後から

ザンッ!!

二ベルコル「!!!!」

突如として背後からムサシが現れ、二ベルコルの翼切り裂いた。

落下していく二ベルコルにムサシは急降下し、二ベルコルの肩にマウントされたスタッグとスパイダーのメモリを奪い取ると空中に投げ、ナイフで破壊した。

二ベルコル「ぐあああああああ!!」

二ベルコルは地面に倒れ伏せ、マキシマムトリニティを使った影響で全身にヒビが入る。

だが……

二ベルコル「まだ終われない……私は、未来を掴む。傀儡じゃない、真の魔王になる未来を!!」

ディアボロスメモリ「ギャアアアアアアアア!!」
ディエンド「バカな、ディアボロスメモリが!!」

二ベルコルの意思に呼応するかの様にディアボロスメモリが黒いオーラを解放する。

ドオン!!

ディエンド「うわああああ!!」

溢れ出したオーラがディエンドを突き飛ばし、ディアボロスメモリは漆黒の不死鳥となって手元を離れる。

二ベルコル「こ、これは……」

満身創痍の二ベルコルが立ち上がると同時に黒い不死鳥となったディアボロスメモリが二ベルコルを包む。

二ベルコル「ディアボロス、お父様の残したメモリ……」

闇の空間の中でディアボロスメモリと相対する二ベルコル。

二ベルコル「私に戦えって言うんだね」

ディアボロスメモリは二ベルコルの手に触れ、擦り寄る。

二ベルコル「わかった、君が戦いを望むなら……」

二ベルコルは闇を受け入れ、ディアボロスメモリを手にする。

二ベルコル「私と戦って、

魔王として」

バァァァ!!

狂三「これは……」

街一面に降り注ぐ黒い羽根、ヒーローたちの前に現れたのは……

漆黒の翼を広げ、一糸纏わぬ姿でディアボロスメモリを手にした二ベルコルだった。

二ベルコル「この世界に来てようやくわかった、私がお父様に縛られず、未来を手にするには……

自らに秘められた混沌を解き放つ事」

グラスパー「何をする気だ!!」

二ベルコルはディアボロスメモリから手を放すとメモリが自動で変形する。

ガシッ!!

ディアボロスメモリを逆手持ちすると二ベルコルの瞳が赤に染まる。

デイアボロス!

そして手を返し、ディアボロスメモリをヒーローたちに突きつけた。

ディケイド「本気でやるつもりか?死ぬぞ」

二ベルコル「寧ろ安い代償よ、

私は混沌に全てを捧げる。魔王として。

変身」

ザクッ!!

二ベルコルは胸元にディアボロスメモリを突き刺す。

二ベルコル「ああ、あああああああああああ!!」

二ベルコルの身体を黒い砂が浸食し、激痛と共に二ベルコルを暴走させていく。

二ベルコル「ああ!!はあ、うおおおおおおおおお!!」

叫びと共に二ベルコルはその身を怪物へと変える。

その姿は天使の様にも見えるが全身が黒く、赤いヒビの入った禍々しい姿で背中の6枚の翼と両腕に剣を携えた大型のドーパントだった。

ディエンド「ディアボロス・ドーパント、想定外の姿だ」
ディケイド「いや、あれはただのドーパントでは説明できない。二ベルコルの本来の特質、精霊としての身体と自我、それらを飲み込む器としてディアボロスメモリを取り込んだことで二ベルコルを精霊でもドーパントでもない存在、魔王にしているんだ。

だがそんなことをすれば……」

二ベルコル「ああああああ!!壊す、全て壊してやる!!平伏せ、恐怖しろ、滅びよ、滅びよオオォォォ!!」

手当たり次第に街を破壊し、絶叫する二ベルコル。

狂三「最早、自我が無い……」
ディケイド「当たり前だ、いくら魔王の力が最適化されたからと言ってたかが贋作の精霊に一度に膨大な魔王の記憶と霊力をその身に流し込めば身体も自我も崩壊する、普通なら死んでるがこれはタチが悪すぎる。自滅してくれればなんて考えるんじゃなかった」

二ベルコル「殺す、殺してやる、ヒーローごときが、私に勝てると思うなアアアアアア!!」
大樹「これ以上は街に被害が出る、でもただ火力だけで勝てる訳じゃ無さそうだ」
イースナ「万事休すか……」

二ベルコルは両腕の剣を振り回し、破壊と共に街を進んでいく。

狂三「このままでは……」

するとビルの屋上から……

ムサシ「二ベルコル、僕が相手だ」
イースナ「ムサシ!!」
狂三「ムサシさん」

二ベルコルのはこちらを振り向く。

二ベルコル「わざわざ死にに来たか、このハエがあああああ!!」

二ベルコルは巨大な剣を振り下ろす。

ムサシ「月が……呼んでいる……」

ムサシはナイフを吹き、音色を奏でる。

音色を奏で終わると指を鳴らし、瞬間……

ムサシの髪が白に染まる、そしてナイフは形を変えて謎のカプセルへと変化した。

ムサシ「コスモプラック、完全開放(レディパーフェクト)

ムサシはカプセル、コスモプラックの下のダイヤルを回す。

ザ・コスモスシステム ルナモード!!

ムサシ「僕の力になれ、コスモオオオオオオス!!」

その叫びと共にムサシは光に包まれる、

全身を鋼鉄のアーマーを身に纏い、青いラインが入ると同時にヘルメットが装着される、だがその姿は紛れもなく。

イースナ「青い……」
狂三「ウルトラマンスーツ」

ウルトラマンスーツ verコスモス。

変身したムサシは二ベルコルの前に立つ。

二ベルコル「なんだ、なんだなんだなんだ!!お前は何者だ!!」





ムサシ「僕は月の勇者、ウルトラマンコスモス、



別次元からやって来たウルトラマンだ」 
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