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夢幻水滸伝

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第二百九十五話 情報収集の結果その十一

「そのうえでな」
「こちらも動きますね」
「そや、今回は暗殺やないが」
「立派なアサシンのやり方ですね」
「相手の要人をどうにかする」
「それこそがアサシンですね」
「それは確かに暗殺もあるが」
 このことは事実だが、というのだ。
「この世界では復活は出来てもな」
「それでも寿命ならばです」
「死ぬしな」
「それで、ですね」
「暗殺もあるが」 
 しかしと言うのだった。
「私としてはな」
「暗殺よりもですね」
「他のやり方が好きやし」
「命を奪うのはお好きではないですね」
「その通りや、アサシンでもな」
 この職業にあってもというのだ。
「出来ればそれはせんでな」
「ことを進めたいですね」
「そうした考えでしかも自分がおる」
「石化出来ます」
「そやからな」
「ここはですね」
「頼むで」
 首に顔を向けて笑って話した。
「是非共な」
「はい、それではですね」
「これからな」
「街に入って来ます」
 首もこう答えてだった。
 実際に即座にピッツバーグの中に潜入した、すると暫くして街は城壁の外から見てもわかる位にだった。
 街が混乱した、それを見てだった。
 エミリーは周りの将軍達に笑顔で話した。
「よし、都合よくな」
「街の要人達が次々に石化し」
「それで混乱していますね」
「何故そうなったのか」
「突然街を動かす人達が動けなくなって」
「一人の石化を解除してもな」
 術や道具でというのだ。
「そやけどな」
「そこからですね」
「また別の人が石化する」
「そうなりますので」
「混乱は続きますね」
「そや、それで混乱している間にな」
 ピッツバーグの中がそうなっている隙にというのだ。
「わかるな」
「はい、一気に前に出て」
「街を完全に囲む」
「そうしますね」
「そや、そしてそこからさらにな」
 街を完全に包囲したうえでというのだ。
「攻めるかどうかや」
「まずは使者を送り」
「降伏か戦か」
「どちらかを選ばせますね」
「そうしますね」
「そや、混乱する状況でや」
 そこでというのだ。
「大軍で蟻の子一匹出られんまでに囲んで」
「そして、ですね」
「そのうえで、ですね」
「使者を送れば」
「どうなるか」
「そや、慌てふためいて大軍に囲まれて」
 そうなりというのだ。
「そこでさらにや」
「降伏か戦か」
「使者が来て言われますと」
「相手はどう動くか」
「そこが問題ですね」
「そや、人や街を攻めるんやなくて」 
 そうではなくというのだ。
「今回は心を攻めてる」
「ピッツバーグ市民の心」
「それ自体ですね」
「エミリー様が今攻められているのは」
「左様ですね」
「そや、それを攻めてな」
 そうしてというのだ。
「ピッツバーグを降すで、メデューサの首は今も動いてる」
「自由に宙を舞い」
「時には隠れ」
「その様にしてですね」
「人の頭位の大きさやと隠れるのも容易やし」
 それにとだ、エミリーは笑って話した、
「速く飛べる、利点は多い」
「左様ですね」
「では街が混乱している間に」
「我々はですね」
「軍を進めますね」
「囲むで」 
 こう言ってだった。 
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