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夢幻水滸伝

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第二百九十五話 情報収集の結果その四

「有り難い人になってくれるわ」
「お仲間になってくれますと」
「ステディになるつもりはないで」
 エミリーは笑ってこうも言った。
「お互い起きた世界では友達でもな」
「交際はされていないですか」
「そうした関係やないさかい」
「だからですか」
「そうしたことはな」
「ないですか」
「そや、友達同士としてな」 
 それでというのだ。
「やっていきたいわ」
「出来ればですね」
「こっちの世界でもな」
「ではですね」
「統一したらな」
 ペンシルバニア州をというのだ。
「それからはな」
「今度はですね」
「ウレストバージニア州に進んでいって」
 そうしてというのだ。
「そこでや」
「ホーソーンさんとですね」
「どないするかやな」
「和か戦か」
「どっちかや」
「それでご主人様としては」
「今話している通りにな」
 まさにというのだ。
「出来ればな」
「仲良くですね」
「やっていきたいわ」
「最初からですね」
「そう考えてるわ」
「左様ですね」
「ことはな」
 それはというのだ。
「やっぱりな」
「荒くなくですね」
「平和にな」
 それでというのだ。
「やっていきたいわ」
「では今からお話しますか」
「今の時点からか」
「はい、善は急げといいますか」
「打つべき手はやな」
「打てるならです」
 そうした状況ならというのだ。
「出来るだけです」
「早いうちに打つやな」
「然るべき時は」
「それで今はやな」
「別にホーソーン様とお話をして悪い状況でしょうか」
「いや」 
 一言でだ、エミリーは否定した。
「別にな」
「そうですね」
「バージニア州に使者を送ってな」
「オーソーン様とですね」
「お話をしてもな」
「問題はないですね」
「一切な」
 まさにとだ、エミリーは答えた。
「今は接点はないけどな」
「それでもですね」
「別に話をしてもな」
 それでもとだ、エミリーはまた答えて話した。
「特に問題はないわ」
「ではです」
「今からやな」
「ホーソーン様に使者を送り」
「話をする様にするんやな」
「若しホーソーン様がご多忙で」 
 首は使者がバージニア州に着いた時に彼がそうした状況であることも想定しここでエミリーにこうも話した。
「お会い出来ずともです」
「こっちが話をしたいことはやな」
「伝わります」
「送って悪いことはないな」
「はい、中立よりもです」 
「最初から話そうという態度を見せるとな」
「ホーソーン様としても」
 その彼もというのだ。 
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