夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百九十五話 情報収集の結果その三
「彼とどないしていくかをな」
「考えていきますか」
「戦をするにしてもな」
「戦ですか」
「それもな」
エミリーは首に真剣な顔で述べた。
「選択肢にや」
「入っていますか」
「私は特に好戦的な人やないと思ってるが」
「それでもですか」
「戦になってもな」
その時もとだ、エミリーは首に話した。
「工作員はな」
「用いますね」
「そして相手を知る、それにな」
「それに?」
「アサシンがアサシンと言われるな」
今度は鋭い目になって首に話した。
「その由縁をな」
「用いられますか」
「ああ、これをな」
フラガラッハを出してだ、エミリーは話した。基本形であるライフルの形をしており黒光りする重厚な感じだ。
「使うこともな」
「お考えですか」
「フラガラッハは基本狙撃銃や」
「散弾銃にも拳銃にもなりますが」
「それでもな」
「基本はですね」
「狙撃銃やからな」
だからだというのだ。
「それをや」
「ホーソーン様にもですか」
「用いてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「勝たれますか」
「そうすることもや」
「選択肢にありますか」
「ペンシルバニア州を統一したら南下するで」
「ウエストバージニア州に進出ですね」
「そこでホーソーンちゃんが来たら」
「あの方はバージニア州におられます」
この州にとだ、首は話した。
「バージニア州とこのペンシルバニア州の間にウエストバージニア州があります」
「そやからな」
「ウエストバージニア州に進出された時に」
「あの子も来るんやったらな」
「衝突もですね」
「考えてるわ」
「そうなのですね」
「ただな、私はアサシンでな」
エミリーはここでも自分の職業のことを話した。
「あの子はバイキング、種族もな」
「エミリー様はダークエルフであられ」
「こっちの世界やとな、そしてな」
「あの方はトロールですね」
「それぞれな」
まさにというのだ。
「ちゃう、それやとな」
「争ってもですね」
「領域が違ってな」
そしてというのだ。
「むしろ助け合うとな」
「そうなると、ですね」
「お互い補い合って」
「いいですか」
「そう思うわ、私は野戦や海戦はな」
「専門外ですね」
「出来ることは出来るが」
それでもというのだ。
「同じ星の人で本職さんやとな」
「そちらの人の方がいいですね」
「やっぱりな、それでバイキングはな」
ホーソーンの職業はというのだ。
「何と言ってもな」
「海戦ですね」
「野戦も出来てな」
「まさにエミリー様の不得意分野をですね」
「補ってくれるな」
そうしたというのだ。
ページ上へ戻る