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X ーthe another storyー

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第十四話 添星その十二

「凄くね」
「それは何よりですね」
「部下としてもね。厳しい一面もあるけれど」
「庚さんにとってはですね」
「いつも感謝してもらってるわ」
「そのお仕事ぶりに」
「逆にね。求められるものにはよ」
 仕事のそれにはというのだ。
「それ以上で応えるのが私のやり方だから」
「それで、ですね」
「いつも感謝してもらって」
「楽しくですね」
「お仕事をさせてもらっているわ」
「それは何よりですね、働く喜びですね」
「ええ、働いていると」
 それならというのだ。
「それ自体がね」
「喜びですね」
「何かを出来ているという実感もあって」
 このこともあってというのだ。
「充実しているわ」
「僕もです、周りにもです」
 職場のとだ、遊人は自分のことも笑顔で話した。
「有り難く思ってもらっていますし」
「だからよね」
「お仕事もです」
「充実していてね」
「楽しくやらせてもらっています」
「それは何よりね」
「はい、本当に」
 こう答えるのだった。
「まことに」
「ええ、ではお仕事もね」
「頑張っていきましょう」
「お仕僕達のお仕事は」
 哪吒が言ってきた。
「やっぱり」
「ええ、勉強がよ」
「それがですね」
「貴方達のお仕事よ」
 庚は哪吒の言葉に答えた。
「それを充実させられるとね」
「楽しんで、ですね」
「それに越したことはないわ」
「僕も最近です」
 哪吒は学生としての自分のことを話した。
「成績は前からですが」
「よかったのね」
「それにお友達も出来てきて」
「楽しいのね」
「お話してみますと」
 学校の友人達と、というのだ。
「とてもです」
「いいでしょ」
「はい、このままです」
「学校にいたいわね」
「最後まで」
「いいことよ、そうした学園生活をね」
「送ることもですね」
 庚に自分から話した。
「いいですね」
「楽しみなさい、楽しめば」 
 そうすればというのだ、庚は封真の活躍を見つつ哪吒にも顔を向けつつそのうえで彼にも話すのだった。
「人間としてそこからも学べるから」
「人間としてですか」
「ええ、そうなるから」
 だからだというのだ。
「いいからね」
「それじゃあ明日もです」
「行ってきなさい」
 その学校にというのだ。
「いいわね」
「そうしてきます」
「ええ、本当にね」
「それではね」
「学校はいいのかしら」
 考える顔になってだ、颯姫は言った。 
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