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夢幻水滸伝

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第二百九十三話 リンチバーグの野戦その三

「戦局を見てる」
「左様ですね」
「ほなな」
「これからですね」
「まずは敵の航空部隊を退けるで」 
 こう言ってだった。
 メルヴィルは自軍の戦闘機隊に敵の航空機隊への攻撃を命じた、そしてメルヴィルもそれに参加してだった。
 タスラムとブリューナク、術にだった。
 グリフォンも攻撃をさせてだ、敵機を次々と撃墜した。
 そして自軍の戦闘機隊の動きを見るとだった。
「やっぱり単葉機はや」
「複葉機に勝りますね」
 グリフォンは主の言葉に頷いた、見れば。
 メルヴィル達の軍勢はまずは空で圧倒しだしていた、グリフォンはその状況を見てそれで言うのだた。
「性能が」
「そや、それでや」
「数も上なので」
「圧倒してる」
「左様ですね」
「単葉機と言うてもな」
 メルヴィルは自軍の機体の話をさらにした。
「まだな」
「性能的にはですね」
「満足出来るもんやないがな」
「ご主人様は初期のものと言われていますね」
「Pー40までいかんな」
 二次大戦初期のアメリカの戦闘機だ、性能的には劣るとされている。
「そうしたもんやが」
「それでもですね」
「複葉機よりはな」
「性能は上ですね」
「格段にな」
「だからですね」
「圧倒してる、戦場の制空権を握って」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「今度は敵の地上部隊をですね」
「攻める、ただな」
「はい、街はですね」
「今攻めるのは敵軍や」
「野戦ですので」
「そうする、攻めてくで」
 こうグリフォンに話した。
「ええな」
「はい、それでは」
「まずはな」 
 ここでだった。
 メルヴィルは右手に持っているタスラムを前に出した、そうしてそこからオーラの銃弾を放ってだった。
 敵機を一機撃墜した、そのパイロットがパラシュートで脱出するのを一瞥してから指示を出していった。
 メルヴィル達の軍勢は空戦がはじまってすぐに制空権を掌握した、するとメルヴィルは即座にだった。
「敵の対空攻撃に警戒しつつな」
「はい、これよりですね」
「地上攻撃ですね」
「それに移りますね」
「そうするんや」 
 航空隊にこう命じた。
「攻撃機や爆撃機だけやなくてな」
「戦闘機もですね」
「機銃攻撃ですね」
「それに移りますね」
「一旦空港に戻ってな」
 後方にあるそちらにというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「武装を換装し」
「再度攻撃もですね」
「するんだ、爆弾や焼夷弾にな」
 そうしたものに換装してというのだ。 
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