| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その四

「それでね」
「味が薄くて」
「量も少ないんだ」
「そうなんだね」
「それで栄養も」
 こちらもというのだ。
「あっちは栄養学も遅れてるから」
「連合と比べて」
「だからね」
 その為にというのだ。
「いいものかっていうと」
「違うんだね」
「そうだよ」
「というかマナーとか五月蠅そうね」
 ルーシーはこのことを言ってきた。
「エウロパ貴族のお食事って」
「絶対にそうだね」
 ベンもその通りと返した。
「だって貴族だから」
「貴族ってそういうのに五月蠅いから」
「自分達が偉いってね」
「そう思ってるから」
「だからだよ」
「マナーにも五月蠅いわね」
「うん、それでね」
 ルーシーにさらに話した。
「お茶を飲むにもね」
「マナーがあるの」
「そうみたいだよ」
「そういうのまでなの」
「もう兎に角ね」
「マナーに五月蠅いのね」
「それを受ける教育もね」
 これもというのだ。
「あるみたいだし」
「貴族の間だと」
「もっともね」
 ベンはこうも言った。
「日本の皇室には遥かにね」
「負けるのね」
「日本の皇室は四千年で」
 それだけの歴史がありというのだ。
「しかもエンペラーだからね」
「天皇は皇帝だからね」
「もう格が違うよ」
 それこそというのだ。
「本当にね」
「あの国の皇室は別格ね」
「だからエウロパ貴族が幾ら偉そうにして」
「マナーにこだわっても」
「どう足掻いてもね」
 それこそという口調での言葉だった。
「日本の皇室にはだよ」
「勝てないのね」
「絶対にね」
「確かエウロパ貴族って長いお家で二千年位だったわね」
 ケイトが言ってきた。
「そうだったわね」
「そうだったかな」
「ええ、ハプスブルク家とか」
 オーストリア王家であるこの家を話に出した。
「ヴィッテルスバッハ家とか」
「バイエルン王家だね」
「こうした家は古いけれど」
「二千年だね」
「日本の皇室と比べたら」
「ずっと短いね」
「もう日本の皇室は」 
 それこそというのだ。
「別格よ、嘘みたいな存在よ」
「四千年続く皇室とか」
「漫画でもね」
「ない様な」
「ええ、チートと言ってもね」
 ケイトはこうも言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧