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八条学園騒動記

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第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その三

「まさにね」
「嫌なことだね」
「間違ってるね」
「僕もそう思うよ」
 ベンは弟に同感だと答えた。
「そんなことはね」
「@絶対にあったら駄目だよね」
「そう思うけれど」
「エウロパはそうした国だね」
「階級があって」
 連合では全否定されていることがというのだ。
「それでだよ」
「食べられるお店までなんだ」
「違っていてね」
「平民だと入られないんだね」
「うん、飲むお店もそうで」
 こちらもというのだ。
「平民はパブでね」
「パブなんだ」
「貴族はバーらしいよ」
「連合じゃどっちも入られるよね」
「誰でもね」
 それこそというのだ。
「そうだけれどね」
「あちらじゃなんだ」
「そうでね」
「平民はパブで飲め」
「そうなんだ」
「誰でもお金あったら入っていいよ」 
 トブは強い声で言った。
「政治家の人がハンバーガーショップ行って」
「食べてもいいね」
「別にね」
「それが連合の考えで」
「そうだね」
「正しいけれど」
 しかしというのだ。
「エウロパだとね」
「間違っていて」
「そうした考えなんだ」
 まさにというのだ。
「あちらはね」
「そうなんだね」
「うん、お貴族様だから」
 エウロパではというのだ。
「そうなんだよ」
「いいもの食べてるのね」
「そのつもりだよ」
「つもりなんだ」
「だって味がなくて」
 エウロパ貴族の食事はというのだ。
「量だってね」
「少ないから」
「いいものかっていうと」
「違うね」 
 トブも言われて頷いた。
「確かに」
「うん、あの人達小さいしね」
「連合の人達と比べたら」
「エウロパの人達は」
「僕達平均身長一九〇だけれど」
「あの人達一八〇だよ」
 その平均身長はというのだ。
「それでね」
「小柄だから」
「その分ね」
「食べる量も少ないんだね」
「そうだよ」
 こう弟に話した。
「あの人達は、それで味付けは」
「薄くて」
「素材の味を大事にするとか言って」
 エウロパは実際にこうした考えである、その為調味料や香辛料を連合程使うことはないのだ。これは平民の料理も同じだ。 
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