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やはり俺がink!な彼?と転生するのは間違っているのだろうか

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パラディ島編 第16話 閑話① ~名前と所属兵科~

ハチマンside

 俺は、リヴァイ兵士長と途中で合流したヒョウと一緒にトロスト区に残っている
 巨人を掃討した。

 壁内の巨人が大分減ったところで、俺たちは壁を登り撤退した。

 壁を登りきったとき、そこには見たことのある金髪の男性兵士と
 ゴーグルのような眼鏡をかけた女性兵士、
 そして、見たことのない4人の兵士が居た。

 ???「リヴァイ、ご苦労だった。」

 リヴァイ「労いの言葉なら、こいつらに掛けてやれ。」

 リヴァイ兵士長にそう言われた兵士たちは、一斉にこちらを向く。

 ???「君たちは・・・、新兵か?」

 金髪の男性兵士・・・エルヴィン・スミス団長にそう質問され、
 俺は少し間を空けて質問に答える。

 ハチマン「はい。104期訓練兵団所属、ハチマン・ヒキガヤです。」

 ヒョウ「同じく104期訓練兵、ヒョウ・ギルデットです。」

 俺の返答に続いて、ヒョウも質問に答える。

 ???「エルヴィンは見てなかっただろうけど、この子達、
     とても新兵には見えない動きをしていたよ。」

 眼鏡をかけた女性兵士・・・ハンジ・ゾエ分隊長が言う。

 エルヴィン「・・・そうか。良く、恐怖に耐えて戦ってくれた。」

 ・・・正直言って、巨人自体に恐怖は無いんだよなぁ・・・。

 ・・・どっちかって言うと、喰われる人の顔の方が怖い。

 ハンジ「いやぁ~、本当に良く働いてくれたよ~。
     君たちは、いい兵士になる・・・と、思うなぁ。」

 ハンジ分隊長にそう言われ、俺は柄にも無く少し照れてしまった。

 ハンジ「おっ?照れてるのかい?どうなんだい?ほらほら~。」

 う、うぜぇ・・・。

 エルヴィン「やめてやれ。ハンジ。・・・すまなかったな。
       ハチマン・・・、と言ったか・・・。・・・何故だろうか。
       君と会うのは初めてのはずなのだが・・・。既視感というか・・・、
       ・・・私は、君に何か教えられたような気がするな・・・。」

 エルヴィン団長にそう言われる。

 ハチマン「?俺、・・・自分はそんな気はしませんが・・・。気のせいでは?」

 本当に心当たりが無いため、俺はエルヴィン団長にそう答える。

 エルヴィン「・・・そうか・・・。気のせいかもしれないな・・・。」

 そういうエルヴィン団長の表情は、先ほど言っていた、俺に教えられたと言う
 何か・・を必死になって思い出そうとしているように見えた。

 ハンジ「ちょっと待って!?何でこんなに重苦しい雰囲気になってるの!?」

 リヴァイ「おい、うるせぇぞ。騒ぐんじゃねぇ。」

 ハンジ「いやいやいや!場を明るくしようとしただけでなんでそこまで
     言われなくちゃならないのさ!このチビ!」

 リヴァイ「あ”あ”!?このクソメガネが!」

 ハンジ分隊長とリヴァイ兵士長のやり取りに、場の空気の重さが緩和する。

 ヒョウ「プッククク・・・。・・・おもしろいなぁ・・・。」

 その様子を見て笑っていたヒョウがそういう。

 俺は、ただただ呆れているばかりだった。

 ---

 今俺たちは、壁の上を歩いて、内門の方に向かっている。

 俺はその途中、ハンジ分隊長について考えていた。

 ハンジ分隊長のからかいは、なんだか雪ノ下さんを思い出させる・・・。

 そう思った時、ふと思った。

 ・・・そういや、もし、あの世界で死なずに居たら、どうなっただろうか。

 『本物』は見つけられたのだろうか・・・。

 ・・・いや、たらればはよそう。

 あっちの世界ではもう死んでるから、意味ないし。

 今更、あの世界・・・というか、あの世界の俺に関わった人に関しては、
 正直言って、ほとんど興味ないし。

 考えるだけ無駄だな。

 異常者オカシナモノ『ハチマン。』

 そんなことを考えていると、異常者が話しかけてくる。

 ハチマン『どうした。』

 異常者『もうそろそろ、新しく得たユニークスキルについて話したいんだが。』

 そうだっ!!ユニークスキル!!

 すっかり忘れてた!!

 異常者『・・・説明してもいいかな?』

 おっと、その前に・・・。

 ハチマン『なぁ、ちょっと待ってくれ。』

 異常者『何だ?』

 ハチマン『異常者。昔・・・、って言っても、3年位前の話だが・・・、
      聞きたいことがある。
      ・・・俺が熊に攻撃されて、初めて『異常生成』を使った時、
      『スキルとしての私』と言った。・・・どういうことだ?』

 異常者『・・・。』

 異常者は黙る。

 本当なら、ここで聞かずにスルーするところだが、俺の予想が当たっているか
 確かめないといけない。

 そうじゃないと、こいつに名前・・を付けられないし、
 どうせなら、あの名前を付けたいし。

 ハチマン『別に言いたくなければ言わなくていい。
      だが、また今度言ってもらうぞ。』

 異常者『・・・ハァ・・・。仕方ない。話そう。
     ・・・だが、君の質問に答えるには、私の過去を話さねばならない。
     それと、私が誰なのかははっきりとは思い出せない。
     それは許してくれ。
     思考加速を使ってから、ゆっくり話していくぞ。』

 ・・・どんだけ長いんだよ・・・。

 ハチマン『分かった。じゃあ、話してくれ。』

 異常者『さて、始めよう。
     私は元々、地下にある国の王に仕える王国科学者のモンスターだった。
     国や王の名前や自身が何と名乗っていたかは覚えていないが、
     私はそこで研究するのが好きだった。
     そしてある時、地下にいるほかのモンスターが生活するために、
     ・・・ふむ・・・。やはり名前が思い出せないな・・・。
     まぁいい。生活をするために巨大な動力源を作った。
     それを作り終え、研究に着手し、いろいろな理論を発見した。
     その合間に、私は実験中に新しいモンスターを作り出してしまった。
     私はそのモンスターに名前をつけ、私の息子として育てた。
     そのモンスターになんと名前を付けたかは思い出せないが、
     私のことを『ダディ。』とよんでくれるんだ!!
     まさに天使の様な存在なんだ!!』

 ハチマン『お、おう・・・。そうか・・・。』

 ---

 異常者『それにだ!!彼は骨なのに!スケルトンなのに!
     頬がもちもちして触っていると頬をすりすりし返して来るんだぞ!!
     かわいすぎる・・・。(恍惚)』

 ハチマン『おう、そうだな。(思考放棄)』

 異常者『しかも、彼は『ちょとまてちょとまて!!』・・・オニイサン?』

 ハチマン『何でそのネタ知ってんだよ!・・・って違う!!
      俺らは元々お前の過去話をしてたんだろ!!
      なんで急に息子の自慢話になってんだ!!』

 異常者『おっと、そうだったそうだった。
     では続きを。』

 ハチマン『何事も無くはじめるんだな・・・。』

 ほんと、なんだか今日は呆れることが多いな・・・。

 異常者『彼が成長していくと同時に、私の研究も忙しくなった。
     彼も寂しく思っていた。・・・勿論私もだが。
     だから、彼を造ったときと同じようにして、
     兄弟・・・弟を造った。
     彼も本当に喜んでいた。幸せそうだった。
     私も、幸せだったんだ。
     しかし、その幸せも、長くは続かなかった。
     機械が・・・、動力源である・・・、・・・!
     『コア』だ!あの装置の名前はコアだ!』

 ・・・は?コア?・・・予想は、当たってるのかもな・・・。

 異常者『・・・話を戻そう。
     コアが機能停止状態に陥りかけ、私はそれを止めるために、
     ・・・コアの中へ落下。コアと一体化したんだ。
     そして、私のソウルは粉々になり、多くの次元を漂っている。
     そのうちの1つが形を変え、スキルと化して宿った。
     それこそが私。異常者オカシナモノである私だ。』

 ・・・。

 異常者『私が昔言ったように、君が死んでは困るんだ。
     私は君のソウルと一体化している。
     つまり、君が死ねば、私も死ぬ。
     息子たちは、ニンゲンに殺されてしまった。
     君が死ねば、もう、彼らを生き返らせる手段がなくなる。
     だから、私は君に生きてほしいと思っている。』

 ハチマン『・・・、そうか・・・。』


 ・・・やべぇ・・・。
 とても、名前を付けたいなんていえる状況じゃねぇ・・・。

 しかも、多分これ、いい意味でも悪い意味でも予想が当たってる・・・。

 ・・・どうしよう・・・。

 *名付けを行うと、名付けた対象に確固たる意志が宿ります。
  もし、魂が同一化していた場合でも、名づけを行うことで自身と対象者を
  2つの魂に分けることができます。

 !?なんだこれ!?・・・だが、場を変えるにはもってこいの情報だな!

 ハチマン『よし!異常者!お前に名づけを行う!』

 異常者『は・・・?』

 ハチマン『お前の名前は、Gasterだ!』

 異常者・・・いや、Gasterは、自分の過去話をしたとき、
 コアといった。

 ソウルやコア。これらはundertaleの世界のものだ。

 つまり、異常者は、ソウルを研究し、コアを造った存在である
 Gasterだった可能性がある。

 俺は、その可能性に賭けて見る事にした。

 Gaster『・・・!ソウルが・・・、治っている・・・!
     !名前だ!私の名前はGasterだ!sans!papyrus!
     私は!お前たちに会うまで、生き続けるぞ!』

 結果は成功。

 俺の仮定である、「異常者=Gaster説」はやはりあっていた。

 これで、Gasterも、sansとPapyrusも、いきかえ・・・る・・・。

 Gaster『ああ!ありがとう!ハチマン!・・・ハチマン?
     ハチマン!?』

 なん・・・でだ・・・?・・・意識が・・・。

 ---

 《確認しました。魔素の回復が開始されません。
  問題を解決・・・成功しました。
  ユニークスキル『渇望のソウルクレイヴィング』の効果により
  エクストラスキル『魔素生成』を獲得・・・成功しました。》

 ---

 ヒョウside

 壁の上を歩いていると、突然ハチマンが倒れた。

 ヒョウ「!?ハチマン!!ちょっ、まっ、オイ!!大丈夫か!!」

 俺は倒れたハチマンを何とか支える。

 ハンジ「ねぇ!ちょっ、ハチマン!?」

 ぺトラ「兵長!彼は、大丈夫なのでしょうか。」

 リヴァイ班の班員、ペトラ・ラルさんがハチマンを心配する。

 いきなり倒れて、目を覚まさないだけだから、大丈夫だと思うが・・・。

 リヴァイ「おい、落ち着け。どうやら寝ているだけらしい。」

 ペトラ「そうですか・・・。びっくりした~。」

 ヒョウ「とりあえず、はやくこいつを自室に連れて行ったほうがよさそうです。」

 エルヴィン「そうだな。ヒョウ。頼めるか。」

 ヒョウ「ええ。というか、この中でこいつに自室の場所を知っているのは
     私だけでしょうし。」

 この人ら、調査兵団だし、訓練兵の部屋を知ってるわけ無い・・・よな?

 ハンジ「・・・そうだね。じゃあ、頼むよ。
     あと、またお見舞いに行くって起きたら伝えておいてくれないかな?」

 ヒョウ「分かりました。伝えておきます。では。」

 リヴァイ「ああ。」

 俺はそういって、ハチマンを背中に乗せて、立体機動で壁の下へ降り、
 ハチマンの自室に向かった。

 ---

 ハチマンが倒れて1週間。全然目を覚まさない。

 エレンは地下に幽閉?されて、同じく1週間ずっと寝ている状態だし、
 3日目辺りから、一旦診療所に移されて、
 ミカサ、アニ、クリスタのハチLOVE組は毎日お見舞いに行ってるし、
 アルミンもハチLOVE組ほどじゃないけど、2日に一回くらいに
 お見舞いに行ってる。

 俺?俺は、勿論毎日行ってますよ?

 だって、あの三人組、1日行かなかったときなんて、
 3人で逆レ・・・しようとしたからな?

 診療所の人が止めてなかったら、ハチマンの童貞が危なかった・・・。

 ・・・昔はあんなことしなかったんだがな・・・。

 だから、たとえどんなことがあっても、診療所に毎日お見舞いしに
 行かなきゃいけない。

 ・・・俺も結構忙しいんだけどな・・・。

 ちなみに、1週間経っても、ほかの訓練兵たちの所属兵科は決まっていない。

 トロスト区を奪還してから、訓練兵たちは事後処理にあたり、
 疲れきった兵士たちを休ませるために、ピクシス指令が配慮したため、
 訓練兵団に所属しているエレンとハチマンが目を覚ますまで、
 訓練等は休みになり、所属兵科を決めるのは後回しになっていた。

 マルコ「ヒョウ!悪いけど手伝ってくれないか!?」

 トロスト区奪還の日から数日立ったあとの出来事を思い出していると、
 原作では死んでしまったはずのマルコが、重そうに荷物を運びながら、
 こちらに助けを求めてきた。

 ヒョウ「はいよっと。」

 俺は持っていた荷物を少し取り、持つ。

 マルコ「ああ。ありがとう。」

 ヒョウ「いいんだよ。困ってたらお互い様だ。
     それに、お前にはいろいろ学ばさせてもらってるしな。」

 ほんと、お前からも、多くを『学習者マナブモノ』を使って、学ばせてもらってるぞ。

 マルコ「そんなことはないと思うけど。」

 いいや。お前の統率能力は、いろいろ学ばせてもらうことが多い。

 ヒョウ「そんなことあるんだよ。それで?何処に運ぶんだ?」

 マルコ「ああ。ちょっと、教官室にこの荷物を運んでくれって。」

 ヒョウ「と、いうことは・・・、教官室まで持っていくって事か。」

 マルコ「そうだね。」

 ---

 マルコ「ありがとう。助かったよ。」

 ヒョウ「いいって。さて、俺は用事があるから。じゃあな。」

 ・・・?どうしてマルコが生きているのかって?

 簡単だ。こいつから学ぶことはまだある。

 俺にとっての生きる価値がまだある。

 だから生かすためにできることをした。

 まず、マルコを喰おうとした巨人を殺す。
 そうすれば、少なくとも巨人に喰われて死ぬことはなくなる。
 あとは、ライナーたちにあの会話をやめさせるだけですむ。
 そうするには、話に介入するか、話自体を止めさせればいい。
 だから、俺は事前にアニに頼んでおいた。
 「巨人関連の話をするな。」って、言っておいてくれって、
 そうすれば、できるだけ怪しまれずに戦士から抜け出させるようにするって、
 交渉したのさ。

 結果は成功。

 マルコはこの通り生きていて、あいつらも話を聞かれていない。
 ジャンはマルコとハチマンの話と聞いて、調査兵団を目指すはず。
 アニは前作と同じように憲兵団に入ってもらう。

 ・・・これで、リヴァイ班の生存はおそらく確定。
 サシャ、可能ならミケ分隊も生存させたいところ・・・。

 ・・・まだまだ、やることいっぱいだなぁ・・・。

 ヒョウ「・・・さて、お見舞いに行くかぁ・・・。」

 ---

 ハチマンside

 ・・・ん・・・。

 クリスタ「・・・ハァ・・・ドンナンダロウ・・・。」

 ・・・ん・・・?

 アニ「・・・ワカラナイケド・・・ナンダカスゴソウナキガスル・・・。」

 ・・・んん・・・?

 ミカサ「・・・チイサイコロニオフロニハイッタトキトハチガウトオモウ。」

 ・・・んん?

 クリスタ「・・・!ハチマンガオキソウ!ストップダヨ!ストップ!」

 ・・・んあ?

 ハチマン「・・・何してんの?」

 何日ぶりかの起床。一番初めに映ったのは、俺の下半身部分に座っている
 ミカサ、アニ、クリスタの3人組でした。

 ミカサ「!ハチマン!」

 ハチマン「ぐえぇっ。」

 ミカサにすごい勢いで抱きつかれ、ただえさえ渇き切った喉から
 潰れた蛙みたいな声が出る。
 ちょちょちょ、胸がぁ!胸が当たってるかrい、痛い痛い!
 ち、力入れすぎて、し、しぬぅ・・・。

 クリスタ「あっ!ミカサ!ハチマンが!ハチマンが潰れかけているからぁ!」

 ミカサ「・・・はっ!だ、大丈夫!?ハチマン!」

 クリスタがミカサを止めてくれたおかげで、何とか息ができるようになった。
 ミカサも、我に返ったのか、少ししょんぼりして反省してる様だし、
 特に気にする必要は無いな。

 ハチマン「いや、いいんだ。ただ、これからは気をつけてくれよ。」

 ミカサ「うん!」

 うっ・・・。まぶしい・・・。

 ハチマン「・・・そういえば、俺、どれくらい眠ってたんだ?」

 アニ「だいたい、1週間くらいだね。」

 ・・・一週間か・・・。長いな・・・。

 ハチマン「心配かけたな。すまん。」

 俺がそういうと、3人は、目に少し涙を浮かべながら、

 ミカサ「うん。もう、目を覚まさないと思った・・・。」

 アニ「ホントだよ・・・。・・・良かった・・・。」

 クリスタ「良かった・・・。よかっだよぉ・・・。」

 そういってくれた。

 ミカサ(覚まさなかったら、覚まさなかったで、無理やりにでも起こすけど。)

 アニ(ホント良かった・・・。
    ・・・あんたには、ちゃんと愛してもらうんだから。)

 クリスタ(よがっだ~。・・・もう、妾の子なんて関係ない。
      絶対に、ハチマンの子を孕むんだから!それまで死なない!)

 ・・・ちょっと、やばい思考が見えた気がするのは気のせいだと思いたい。

ガチャ

 ヒョウ「お邪魔しますっと。・・・!ハチマン!起きたか。」

 こいつらの考えていることに少し不安を覚えたとき、
 ちょうど、お見舞いに来てくれたと思われるヒョウが入ってきた。

 ハチマン「よう。1週間ぶりだな。」

 ヒョウ「ああ。調子は?」

 そういわれ、すこし自信の調子について考える。

 ハチマン「・・・なんだか、いつもより体が軽いような・・・。」

 ヒョウ「そうなのか?」

 ヒョウにそう聞かれる。

 ハチマン「ああ。・・・なんでだろうな。」

 ホントなんでだろうか。あれか?訓練兵になってから、今までちゃんと
 休んだことがあまり無いからか?

 Gaster『それについては、私が答えよう。』

 うおっ!びっくりした・・・。

 やめてくれよ異常者・・・いや、ガスター。

 Gaster『・・・そんなに驚くことか・・・?・・・まぁ、いい。
     体の調子についてだが・・・、君が考えたとおり、
     ほとんど休み無く体を使っていたから、異常なほどの疲労が
     知らず知らずの内に溜まっていたんだ。
     まぁ、もう1つ原因があるんだが。』

 ?その原因って何だ?

 Gaster『君は、私に『名付け』を行った。それは、自我無き者に自我を、
     存在自体を与えることと同義。つまり、ハチマン。
     君は、私に『Gaster』と名付け、私に完全な自我を与えた。
     この禁忌ような行為には、勿論代償が要る。
     君の場合、20年ほどの寿命分の『魔素』とエネルギーだな。』

 !?じ、寿命が減ったのか!?・・・てか、魔素って何だ?

 Gaster「魔素は・・・、・・・君に分かりやすく言うと、
     Gasterblasterや重力支配、異常支配等を扱う際に必要なエネルギーだ。
     今までは、魂の中にあった魔素を使っていた。
     しかし、私に名付けをしたため、一気に魔素を消費。
     それでも足りずに約20年分に相当する魂のエネルギーも使った。
     その大量の贄を糧に、私を『神智核マナス』へと進化させたのだ。』

 マ、神智核マナスか・・・。すごそうだな。(思考放棄)

 クリスタ「ハチマン!」

 ハチマン「・・・!」

 クリスタ「ハチマン?大丈夫?なんだか、ぼーっとしてたみたいだけど・・・。」

 ハチマン「お、おう。まだ、疲れてるのかもな・・・。」

 やっべぇ・・・。Gasterとの会話に夢中になってた。

 ヒョウ「みんな。一旦帰ろうか。
     ハチマンも目覚めたばかりだし、ゆっくりさせてあげよう。」

 ・・・さすが、ヒョウ。空気読んでくれるな。

 ・・・なんで、昔ボッチだったんだろうか・・・。

 あれだけのコミュ力があるのに・・・。

 クリスタ「じゃあね!ハチマン!」

 ミカサ「また、明日来るから。」

 アニ「また明日。」

 ヒョウ「ハチマン。ゆっくり休めよ?」

ガチャン

 ハチマン「・・・。」

 みんなが出て行った後の部屋は、やけに静かに感じる。

 ・・・だいぶ、対人強度がさがってんな・・・。

 ・・・もう、ボッチとはいえない。

 あいつらを守るためにも、もっとがんばらないと。
 まあ、まずは、新しいユニークスキルを知るところからだな。
 『敵を知り、己を知れば、百戦殆からず』っていうし。
 まず、知ることが大切だからな。

 ハチマン『Gaster。』

 Gaster『なんだ?』

 ハチマン『新しいユニークスキルについて、教えてくれ。』

 Gaster『!・・・フッ。ああ。分かった。』

 さて、お勉強の時間だな・・・。

 ・・・大切なことだとは分かっているんだが、めんどくさいだろうなぁ・・・。

 ---

 ヒョウside

 ハチマンが起きて2日がたった。

 今日は、急遽、所属兵科を決める日となった。

 理由としては、ハチマンが起きた同じ日にエレンが起きて、
 昨日、特別兵法会議が行われたからだ。
 結果としては、原作通り、エレンは調査兵団預かりになった。
 王政にとっての危険因子であるエレンを抱えた調査兵団は、
 おそらく原作通り、1ヶ月後に壁外遠征に出るだろう。
 原作では、アニ・・・女型の巨人が強襲。
 リヴァイ班4人と多くの熟練兵が命を落とした。
 だが、今回はおそらく大丈夫だろう。

 ・・・だが、なんだ?この・・・嫌な感じは・・・。

 ・・・もっと入念に準備しとくか。

 そういえば、この世界の俺についてまったくと言っていいほど
 情報を集めていなかったな。

 ・・・あとで記憶をたどってみるか。

 俺は頭の中でこれからすることをまとめてから、新兵勧誘式が
 開かれる広場に向かう。

 ---

 広場に向かうと、同期であるトロスト区奪還作戦を生き残った
 104期訓練兵たちが広場に整列していた。

 ハチマン「・・・やっぱり顔色は悪いままか・・・。」

 ハチマンが訓練兵たちの顔を見ながら言う。

 ・・・えっ?何でハチマンがここに居るかって?
 そりゃ、途中でばったり会ったからだな。
 んで、一緒にここまで来たんだ。

 ヒョウ「そりゃそうだろう。
     休みをゆっくり過ごしたとしても、体は兎も角、心は憔悴しきってる。」

 この中で、調査兵団を選ぶ訓練兵は、巨人組と新リヴァイ班ぐらいだろうな。
 
 そんなことを考えつつ、エルヴィン団長が来るのを待つ。

 すると、意外にもすぐに、エルヴィン団長は壇上の上に来た。

 そして、団長は、聞き覚えのある演説を始める。

 -
 ---
 -----

 エルヴィン「以上だ。他の兵団志願者は解散してくれ。」

 初めて聞いたときには鳥肌が立った演説が終わり、
 その言葉を皮切りに、多くの訓練兵たちがその場を立ち去っていく。

 ・・・さて、何人残るかな・・・?

 そう考え、周りの有象無象が去っていくのをまつ。

 全員去った頃、団長が残った訓練兵たちに問う。

 エルヴィン「君達は死ねと言われたら死ねるか?」

 ジャン「死にたくありません!」

 団長の質問に間髪入れずに返すジャン。

 その答えを聞いた団長は笑みを浮かべ、

 エルヴィン「皆、いい表情をしているな・・・。では今!
       ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!
       これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」

 心臓を捧げる敬礼を取る。

 全員「「「「はっ!!」」」」

 それに対して、俺たちも敬礼を取る。

 エルヴィン「では、明日、調査兵団支部に集合してくれ。以上で解散だ。」

 団長はそういい、壇上から降り、その場を去っていく。
 それに続いて、調査兵団の分隊長たちも去っていく。

 どれだけ残ったか気になり、後ろを振り返ると、原作で調査兵団に入った
 104期生たちがいた。

 ヒョウ「・・・意外に多いなぁ・・・。いいの?調査兵団で。」

 コニー「・・・ああ。自分で決めたんだ。やらなくちゃ、いけないって。」

 コニーがそういう。

 ヒョウ「・・・そうか。
     ・・・やっぱり、団長が言うようにいい表情してるな。」

 ジャン「は・・・?」

 おっと。聞こえていたか。

 ヒョウ「いや、気にしないでくれ。さあ、戻ろう。弱き英雄たちよ。
     自身が選んだ選択は、きっと、最善であろう。」

 サシャ「・・・どうしたんです?ヒョウ。いつもと違うような・・・。」

 ・・・言わないでほしかったなぁ・・・。(遠い目)

 ヒョウ「・・・言わないでくれ。ちょっと、頭がおかしくなっただけだ。」

 ユミル「いや、元々お前の頭はおかしいだろ。
     誰が普通、教官から油分けてもらうよ。」

 ヒョウ「・・・いいだろ別に。」

 ユミル「何がだよッ!!」

 いいじゃん別に。そこは気にしなくていいんだよ。

 ハチマン「ははは・・・。」

 おっ。珍しくハチマンが苦笑いしている。

 ヒョウ「珍しいな。苦笑いするなんて。そんな呆れることがあったか?」

 ハチマン「いや、お前だよ。」

 ハチマンにジト目で言われた。

 ・・・解せぬ。

 アルミン「あはは・・・。とりあえず、兵舎へ戻ろう。」

 そういって、アルミンは先に戻っていく。
 それに続いて、俺たちも兵舎に向かう。

 さて、これからどうなるか・・・。

 少し不安を感じながら、俺たちは兵舎に戻った。

---調査兵団本部---

 調査兵団本部の団長室。
 そこには、調査兵団団長エルヴィン・スミスと兵士長リヴァイが
 部下が淹れた紅茶を飲みながら、報告書を読んでいた。

 リヴァイ「おい・・・。これはどういう事だ。エルヴィン。」

 少しの怒気を含んだ声で、リヴァイはエルヴィンに聞く。

 エルヴィン「何って・・・、君と君の班がしばらく暮らす場所だよ?」

 そうきょとんとした表情で言うエルヴィン。

 その態度に、リヴァイはさっきよりも怒りを含んだ声で言う。

 リヴァイ「なんでずっと使われていない古城なんかで
      暮らさなきゃならねぇんだ・・・。」

 リヴァイの怒りの理由はそれである。
 リヴァイは極度の潔癖症だった。
 地下街に居た頃はそうでもなかったのだが、とある理由で調査兵団に
 入ったとき、風呂に入ってからの潔癖症は酷かった。
 少しの埃がある時点でアウト。掃除は徹底的にやる。
 そんな性格になっていたのである。
 ・・・まあ、そんな性格でも班を率いていけるのは、
 彼の人望と無類の強さのおかげでもあるだろう。

 そんなことを考えつつ、エルヴィンはリヴァイに言う。

 エルヴィン「明日、新兵たちの班、分隊の割り当てを決めるから、
       君の班の班員を決めておいてくれると助かるが・・・。」

 リヴァイ「ペトラ、オルオ、グンタ、エルド。
      もし、新兵にハチマンってやつとヒョウってやつが
      入ってきてるんなら、そいつらもだ。」

 そういうリヴァイにエルヴィンは少し驚いた様子で言う。

 エルヴィン「ほう。彼らを入れるのかい?君ならてっきり、
       あんなガキ一人に他の班を手薄にできないとか言いそうだけど。」

 リヴァイ「まあな。それに、あのガキの知り合いだ。
      あのガキがもし暴れたとしても、あいつらなら止められるだろう。」

 リヴァイのハチマンとヒョウに対する評価は意外に高かった。

 エルヴィン「ほう。君がそこまで評価するなんて・・・。
       ハチマンは兎も角、もう一人も相当強いみたいだね。」

 リヴァイ「ああ。ハチマンは観察能力、状況に応じた判断能力に優れてる。
      もう一人は、味方を鼓舞、指揮する能力、あらゆるものを
      学ぼうとする向上能力、咄嗟の状況判断に長けている。
      俺の班並みに優秀だ。」

 エルヴィン「そこまでか・・・。
       ・・・もしかして、ハチマンと一緒に居た銀髪の少年かい?」

 リヴァイ「ああ。あいつとハチマンの連携は異常なほど長けている。
      だから、もし、新兵の中に2人がいたら、どちらとも俺の班に入れろ。」

 エルヴィン「君がそこまで評価するぐらいだ。できるだけのことはするよ。」

 リヴァイ「ああ。」

 そういい、リヴァイは満足げに頷いた。


 
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