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夢幻水滸伝

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第二百九十一話 列車砲の攻撃その十二

「攻城ではなく」
「メアリーさんにです」
「向けるんじゃな」
「そして他の列車砲で、です」
「攻めるんじゃな」
「線路の上を動かして」  
 街を二重三重に囲んだそれでというのだ。
「自在にです」
「攻撃するか」
「列車砲はそうして攻撃ポイントを変えられます」
「それが利点じゃな」
「そしてその利点を用いて」
 そのうえでというのだ。
「攻めていきます」
「そうか、ほなな」
「これよりはじめます」
「わかったけえ」
 碧もそれならと応えた、そうしてだった。
 ボームはウルリクルミはメアリーへの攻撃に用い他の普通の列車砲で攻撃を開始した、この時碧は瑠璃子達四人にだ。
 強い声でだ、こう言った。
「ではわらわ達はじゃ」
「はい、列車砲と線路の防衛にですね」
「私等も攻撃しますね」
「そして城壁を破壊して」
「そこからですね」
「街に突入するけえ」
 こう言うのだった。
「ええのう」
「わかりました」
「ほなです」
「まずは列車砲と線路を守って」
「うち等も攻撃しましょう」
「そうするけえ」
 こう言ってだった。
 碧は城壁三日月宗近を右手に持ち居合の要領で切ったうえで衝撃波を放った。それで城門を攻撃してだった。
 そのうえでだ、四人に話した。
「どっちがええんじゃ」
「守るか攻めるか」
「私等はですか」
「どっちかですか」
「選べっていうんですね」
「そうじゃ、あんた達が攻めるならじゃ」
 それならというのだ。
「わらわは列車砲と線路を守るけえ」
「それで、ですか」
「守り抜かれますか」
「列車砲と線路を」
「そうされますか」
「そうするけえ」
 こう言うのだった。
「どっちかじゃ」
「どうする?」
 紗枝は碧の話を聞いて他の三人に問うた。
「先輩はそう言われてるし」
「こうした時はあれやろ」
 雅美が応えた。
「もう即断や」
「戦やってるんや、迷ったらあかん」
 瑠璃子も言ってきた。
「絶対にな」
「ほな一瞬で決めるで」
 由香も言う。
「ここは」
「よし、攻めるのに賛成やと右手挙げるんや」
 瑠璃子が言って来た。
「それでいこな」
「よし、それやと一瞬で決まる」  
 紗枝は瑠璃子の提案に頷いた。
「ええと思うで」
「そやな、じゃあ賛成の娘は右手挙げるんや」
 雅美も言った。
「今からな」
「一二の三でな」
 由香はもう身構えている。
「決めような」
「ほなな」
「一二の」
「三!」
「どや!」
 四人は一斉に動いた、だが。 
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